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大玉トマトやミニトマトは、収穫ピークを過ぎ、徐々に草勢が回復し始める時期となっています。今年の夏は高温で経過したため、成長点付近の萎れや落花等が見られました。これからの管理は、草勢の維持と病気や裂果の抑制に重点を置き、秋の需要期の収量を確保しましょう。
まず、草勢維持のためには、適正な灌水と追肥がポイントになります。灌水・追肥ともに9月上旬までは8月と同様に行い、9月中旬頃から徐々に減らすようにします。減らす時期が早すぎたり、極端に量を減らすと、果実が小さくなるので注意しましょう。
次に、病気と裂果の抑制には、ハウス内の湿度を低く抑える管理と、果実の結露を抑える管理を行います。日中は積極的に換気を行って施設内の湿度を下げるようにしましょう。夜間にハウスサイドを閉めて保温すると、気温の低下に伴い、湿度が高まり易くなるので、夜間も循環扇などを使ってハウス内の空気を動かしましょう。また、果実の結露は、朝日によってハウス内の温度が急に上昇して、果実との温度差が大きくなることで発生します。果実の結露を抑えるため、朝は早めの換気を心がけましょう。