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りんご中生品種の着色管理

 りんごの着色管理作業は、最初に支柱の手直しや追加、枝つりを行い、大枝同士の間隔を十分に空けるようにします。次に、幹回りや枝の分岐部等を中心に、不要な徒長枝を切ります。
 葉摘みは、果実の陽光面が着色し始める、収穫予定の20日前頃から行います。早い時期に葉を摘み過ぎると、糖度不足や肥大不良の他、鮮明な色に仕上がらなくなるなど、品質低下につながるので注意が必要です。そのため、最初の葉摘みは、果実に接触している葉や覆い被さっている葉を摘む程度にします。
玉回しは葉摘みの後、陽光面が十分に着色してから行い、収穫予定の7日前頃までに終わらせます。玉回しと併せて、仕上げの葉摘みも行いましょう。
 りんごの着色は15℃~20℃程度の気温で促進されます。高温時には、過度な葉摘みをしても着色は進みません。暑い日が続き、日焼け果の発生が心配される場合は、徒長枝の切り取りや、樹の上部と南側の葉摘みを控えます。また、少雨が続いている場合は、20~30mm程度の灌水を行い、土壌水分をしっかりと確保しましょう。

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