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長距離飛来性害虫の対策

オオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウは、台風や低気圧の通過に伴い、西南暖地から長距離を移動し、県内で急激に増加することがあるため、注意が必要な害虫です。この三種は、野菜や花きなどの多くの作物に卵を産みつけ幼虫が食害します。そこで、被害を出さないため、台風や低気圧の通過後には次の対策を実施してください。
一つ目は、圃場をよく観察し、卵や幼虫を見つけたら取り除いてください。オオタバコガの幼虫は果実、花蕾、新芽などの中に潜んでいる可能性があるので、穴があいていれば果実等を丸ごと取り除きます。また、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウは卵をまとめて産むので、卵塊がある葉などを取り除いてください。
二つ目は、薬剤散布です。成長して幼虫が大きくなるにつれて防除効果が低下するので、小さいうちにていねいに薬剤を散布してください。
薬剤の効きにくい成虫が移動してくることがあるので、薬剤散布後にあらためて観察しましょう。散布4~5日後に小さい幼虫が生きたまま多く見られる場合には、三つ目の対策として別系統の薬剤を散布して被害を抑えましょう。

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