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啓翁桜の施肥と防除

今回は、啓翁桜の施肥と防除について紹介します。
啓翁桜は早期に落葉した枝を12月に切り枝促成すると、開花時期が不揃いになったり、開花率が低くなったりします。安定生産のポイントは「11月まで、できるだけ葉を残しておくこと」です。
啓翁桜では花芽の着きが良くなるよう環状剥皮を行うことが多いですが、剥皮した枝では、葉が黄化して、落葉が早まる傾向があります。そこで、早期の落葉を防ぐために、8月下旬までに速効性肥料を施用します。施肥量は、10a当たり窒素成分量で3kg~5kgです。
また、アメリカシロヒトリやマイマイガ、イラガといったケムシ類の防除も重要です。ケムシ類の食害により葉が少なくなると樹勢が衰えます。園地を注意深く観察し、発生がみられたら幼虫の捕殺や薬剤防除を速やかに行いましょう。なお、薬剤防除を行う場合は、農薬の使用基準を遵守するとともに、周辺作物に飛散しないように十分注意しましょう。

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