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果樹園におけるハダニの防除対策

果樹園では、真夏の暑さが続くこの時期になると、ハダニが急激に増加します。発生が多くなると、さくらんぼでは早期に落葉してしまい、樹勢の低下や翌年の花芽の充実不良につながるため、注意が必要です。
ハダニの防除対策のポイントは、早期発見と早期防除です。ハダニが発生しやすい幹周りの徒長枝や混み合った枝の葉の裏側をよく観察し、1枚の葉に3頭以上のハダニを確認したら、薬剤防除を実施します。
ハダニを簡単に確認するためには、黒い紙や画面を消した状態のスマートフォンを、調べたい葉の下に置き、葉を叩く方法があります。ルーペ等で見ると、黒い背景にハダニが落ちて動くため、簡単に見つけることができます。
ハダニは、果樹の葉だけでなく、園地内の雑草にも寄生しており、草刈り後は雑草から樹に移動します。そのため、薬剤防除は、草刈りを行った3日後頃に行うと効果的です。
また、薬剤による防除効果を高めるため、薬液が付着しにくい主幹部付近や樹上部などは、動力噴霧器を用いた手散布で丁寧に防除します。
ハダニは、夏のこの時期の発生を抑えることが重要です。樹体の健全な生育に向け、しっかりと防除対策を行いましょう。

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