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高温期の夏秋トマトの管理

5月上中旬頃に定植した夏秋トマトは、収穫の最盛期を迎えています。昨年は、夏の高温の影響で、着果不良や障害果が多く発生しました。トマトは夏の暑さで草勢が弱りやすいため、温度管理に加え、灌水と肥培管理、株の管理が重要となります。
初めに温度管理です。この時期に着果を安定させ、空洞果の発生を防止するには、ハウス内の気温を上げないことが重要です。ハウスの側面に加え、妻面のビニールを開放して換気を十分に行いましょう。また、換気扇や農業用の循環扇を活用すると、さらに効果が高まります。
次に灌水と肥培管理です。一日の灌水量は、晴天日で1株当たり2~3L程度、曇天の場合、その3分の2程度を目安にしましょう。追肥は、液肥を使って灌水と一緒に行うと効果的です。この場合、液肥は数回に分けて与えましょう。
最後に株の管理です。株の下の古くなった葉を摘み取って、風通しを良くすることで、病害虫が発生しにくい環境にします。また、長期どり栽培で行う「つる下げ」は、トマトに与えるストレスが大きいので、一度に大きく主枝を下げず、3回程度に分けて少しずつ下げるようにしましょう。

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