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大きな需要期である8月のお盆に向け、切り花の出荷量が増える時期を迎えます。この時期は、1年で最も気温が高いため、切り花の品質保持には、細心の注意が必要です。今日は切り花品質保持のポイントを四つ御紹介します。
一つ目は「切り前の遵守」です。気温が高い環境では、開花の進みが早くなりますので、圃場では開花程度をよく観察し、適切な切り前で収穫しましょう。
二つ目は「涼しい時間帯での収穫」です。暑い時間帯に収穫すると、萎れやすくなるため、収穫は暑い日中を避け、涼しい朝や夕方に行いましょう。
三つ目は「収穫後の速やかな吸水」です。収穫した切り花は、なるべく早く、生け水が入ったバケツに入れて吸水させ、風通しが良く涼しい場所に運びます。生け水には、花の種類に合った「品質保持剤」を使用することで、品質保持効果が高まります。
四つ目は「清潔な環境で花を扱うこと」です。夏は気温が高く、細菌が繁殖しやすい時期です。切り花の生け水は清潔な水を用い、バケツも一度使ったら丁寧に洗浄します。
これから最も暑い時期を迎えます。熱中症にも気を付けながら、日持ちの良い花を出荷していきましょう。