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消費者から人気が高いぶどう「シャインマスカット」は、1房あたりの重さが600~800gで、着粒数が40~50粒、一粒の大きさが15g以上を目標に房づくりをします。
果粒の肥大が良い房に仕上げるためには、できるだけ早く摘粒を行うことが重要です。摘粒は、一般的には二回目のジベレリン処理時期頃から始め、概ね2週間以内には終えるようにします。
摘粒を始める前に軸の長さを揃えると、収穫時の房の大きさが揃いやすいため、軸の長さは、8~10cmを目安に調整します。長過ぎる場合は、そのまま摘粒すると大房になってしまうため、上部の支梗を切り落とします。
摘粒を行う際は、上段は4、5粒、中段は2、3粒、下段は2粒程度にすると、房の形が整いやすくなります。
また、果粒の肥大を促進するため、二回目のジベレリン処理時期頃から、随時、摘心を行うとともに、8月中旬頃まではしっかりと灌水を行い、土壌水分を保ちます。なお、水回り期頃の摘心は、縮果症の発生を助長するため、7月下旬の実施は控えましょう。