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「中干し」は適期に行いましょう

 稲の生育が旺盛になり、水田の緑が濃くなる時期になりました。初期生育量をしっかり確保した田んぼでは、間もなく「中干し」を行う時期になります。
 「中干し」は、穂になる有効な茎数を確保した頃に行います。「中干し」と併せて、田んぼに溝を掘る「作溝」を行うことで、「中干し」の効果を高め、今後の水管理を効率的に行うことができます。
 「中干し」は、田んぼから水を落とし、田面に小さなヒビが入る程度まで乾かします。土の中に酸素が入り、根の生長が促進され、その結果、秋の登熟が良好になります。また、収量が安定し、品質や食味も向上する重要な技術です。さらには、窒素の過剰な吸収を抑制し、穂をつけない無効分げつや、小さな穂にしかならない弱小穂の発生を減らし、倒伏につながる下位節間の伸長も抑えます。田んぼの土が締まり硬くなるため、秋にコンバインでの収穫作業がしやすくなる効果もあります。
 「中干し」と「作溝」は、稲作にとって大切な要素がたくさん詰まった技術です。おいしいコメを安定してつくるため、しっかり行いましょう。

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