閉じる

ホーム > 農業一口メモ > 稲の初期生育量を確保しましょう

ここから本文です。

稲の初期生育量を確保しましょう

 稲の葉色が濃くなり、分げつが盛んに発生する時期となりました。
 これからの約2週間で発生した分げつは、穂をつける重要な茎になります。目標の穂数を確保するため、分げつの発生を促進しましょう。そのためには、田んぼの水を浅くして、水温を高めつつ、昼夜の温度較差を維持するような水管理が重要です。
 一方で、雨が少なく気温が高い日が続いて、土壌還元が急激に進むと酸素が不足して硫化水素などが発生することがあります。いわゆる「わき」が発生している田んぼでは、根の生長が悪くなり、葉色が淡くなって、分げつの発生も抑制されてしまいます。「わき」が発生したら、田んぼの水を入れ換えて、土壌中に酸素を供給します。「わき」の程度が激しく、稲の葉色が低下し、生育が停滞している場合は、夜間などに落水して半日から一日程度田んぼを干して、土壌中に酸素を供給します。
 「雪若丸」や「つや姫」は、特に初期生育量の確保が重要な品種です。田んぼの見回りを行って稲の生育状況を確認し、きめ細かい管理を行いましょう。また、わき対策を徹底して根を健全に保ち、充実した分げつを発生させましょう。

農業一口メモ一覧へ

バナー広告