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まもなく大豆の播種作業が本格化してきます。水田転換圃場で大豆を栽培し、収量をアップするポイントを3つ紹介します。
まず、最も重要なポイントは排水対策です。大豆は湿害に弱く、生育初期に湿害を受けると、その後の生育が劣り、秋の収量や品質に大きく影響します。そのため、耕起前にはサブソイラーなどを施工して心土破砕を行い、透水性を改良します。また、圃場周囲に明渠を施工し、きちんと排水溝につなげて排水されることを確認しておきましょう。
次のポイントは、土壌酸度の改良です。大豆栽培での最適なピーエイチは6.0~6.5ですので、土壌分析結果に基づいて苦土石灰や炭酸カルシウムなどの土壌改良資材を 10アール当たり100~120キログラム施用しましょう。
最後のポイントは雑草対策です。耕うん・整地を丁寧に行うことで出芽率が向上するとともに、播種後に土壌処理する除草剤の効果も高まります。また、適度な土壌水分で除草剤を散布することにより効果も安定します。
しっかり準備を整えて、高品質な大豆のさらなる収量アップを目指しましょう。