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一番草の収穫及び収穫後の草地管理

 家畜を飼育する上では、良質な牧草の確保が特に重要です。一番草の収穫・調製のタイミングは、飼料の栄養価や嗜好性、そして収量に大きく影響します。牧草の生育状況を定期的に確認し、次の点に注意しましょう。
 まず、刈取り時期です。混播牧草の場合は、主体草種の刈取り適期に合わせます。主体草主がオーチャードグラスやイタリアンライグラスなどイネ科牧草の場合は、出穂期に刈取りを行いましょう。
 次に、刈取りの高さです。刈り取る高さが低いと、その後の牧草の再生力が悪くなり、高すぎると収量が減少します。地際から10センチメートルを目安に刈り取りましょう。
 また、ロールベールサイレージに調製する場合は、ロール成形後、出来るだけ早く密封し、気密性を保つようにしましょう。
 最後に、収穫後の草地の管理についてです。次回に収穫する牧草の生育を促すため、肥料を散布する必要があります。採草利用で年に3回刈り取る場合、年間施肥量に対し、早春に50パーセント、一番草収穫後に30パーセント、二番草収穫後に20パーセントと、分けて肥料を散布しましょう。
 高品質な畜産物を生産するため、適期に収穫した良質な牧草を給与しましょう

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