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ももせん孔細菌病の耕種的対策

 昨年の「ももせん孔細菌病」は、春型枝病斑が例年よりかなり早い3月下旬から確認されました。この病気は耕種的防除と薬剤防除を組み合わせて対策を徹底することが重要です。薬剤防除に加え耕種的な対策を行い、せん孔細菌病の被害を防ぎましょう。
 せん孔細菌病の病原は細菌です。細菌は雨等の水分で移動し、葉裏の気孔等の開口部や傷口から侵入して、葉や果実、枝に感染・発病します。風当たりの強い園地では、風雨で葉や果実、枝に傷が生じやすいため、発病が多くなる傾向が見られます。例年発生する園地では、防風ネットを設置して風当たりを弱くすることが重要です。
 また、せん孔細菌病は、前年に感染した枝が開花期頃から発病し、葉に感染することで拡大します。このため、発病した枝を切り取って伝染源を減らすことがとても重要です。この春型枝病斑は例年4月下旬から7月上旬頃まで発生するので、見つけ次第、基部から切り取り、園地外に持ち出して適切に処分します。枝葉が繁茂してくると枝の病斑が見つけにくくなるため、早い時期から園地をよく見回り、伝染源の除去を徹底しましょう。

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