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飼料用とうもろこしには、茎(けい)葉(よう)及び雌(し)穂(すい)を乳酸発酵させる「青刈りとうもろこし」と濃厚飼料の原料として雌(し)穂(すい)のみを利用する「子実用とうもろこし」があります。いずれも安定した収量を確保する上で「播種作業」が重要であることから、大切な三つのポイントを御紹介します。
一つ目は土づくりです。飼料用とうもろこしは湿害に弱く、肥料を多く必要とする作物であることから、水はけが悪い圃場は排水対策を行った上で、完熟した良質な堆肥を、一〇アール当たり五トン程度を目安に施用しましょう。
二つ目は品種の選定です。収穫調製作業が集中しないよう、品種の早晩(そうばん)性(せい)の構成を考慮して選定しましょう。
三つ目は播種時期です。村山地域の平坦地と庄内地域は四月下旬から五月上旬、置賜や最上地域の平坦地は五月上旬、県内の中山間地は五月中旬から下旬頃が目安です。良好な初期生育と収穫時の乾物収量を確保するため、気象の状況を確認しながら、遅(おそ)霜(じも)による被害の心配がない時期に出来るだけ早く播種できるよう、計画的に作業を進めましょう。
品種の選定をはじめ、播種(はしゅ)深(しん)や播種間隔などの栽培方法についての問合せは、最寄りの農業技術普及課に御相談ください。