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水稲の播種時期は、田植え時期から逆算して決めます。田植えの適期は、庄内地域で5月10日~20日頃、内陸地域で5月15日~25日頃です。育苗する日数は、苗の種類によって変わります。平坦部で一般的な稚苗の場合、箱当たり150~180gの種籾を播き、20日~25日間育苗します。近年は温暖化の影響で春先の気温が高く、苗の生育が以前よりも早まっている状況が見られます。育苗期間が長くなり過ぎて老化苗になってしまうと、移植後の活着が遅れます。稚苗の場合は2.5葉期頃に移植できるよう、計画的に播種しましょう。また、移植後、適正な生育量を確保しやすくするために、1㎡当たりの株数を20株前後とし、植え込み本数は1株4~5本、1㎡当たりの本数が100本程度となるようにします。そのために必要な箱数は、稚苗で10a当たり25枚程度、中苗で30枚程度です。余裕をもって必要な育苗箱数を準備して下さい。なお、ハウス育苗を行う場合、特に「無加温育苗」では、育苗ハウスを早めに準備して苗床の温度を十分に暖めてから苗箱を並べるよう、計画的に作業を進めましょう。