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うるいの促成栽培

 うるいは、味や香りにクセが少なく、シャキシャキとした食感の山菜で、様々な料理に利用できます。ハウスを使った促成栽培では、2月から収穫が本格化します。今回はうるいの促成栽培について、圃場で養成した株の掘り上げ、促成床の作成手順、促成方法について紹介します。
 株の掘り上げは、葉が黄変した頃に行います。掘り上げた株を集め、金網などで囲って野ねずみの食害を防止し、直射日光等で株が乾燥しないように、遮光資材等で被覆して保管します。
 次に、促成床の準備です。ハウスを整地し、幅120㎝、深さ10㎝程度に掘り下げ、周囲にコンパネなどで高さ約45㎝の枠を設置します。次に、底面に1坪当たり約200ワットの電熱線を配置して、サーモスタットに接続します。
 最後に促成方法です。芽の伸長には、促成を始める前に8℃以下の温度に900時間以上遭遇する必要があり、県内では概ね1月上旬頃から促成を始められます。促成床に株を並べ十分に灌水し、温度センサーを株元に差し込みます。軟白資材にはもみ殻を用い、20㎝の厚さになるように投入します。促成温度は芽が動くまでは20℃、芽の伸長期は18℃、収穫直前は15℃とします。生育ステージに合わせた温度管理を徹底し、良品生産に努めましょう。

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