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「ラ・フランス」出荷時の選果の徹底

 間もなく西洋なし「ラ・フランス」の出荷期を迎えます。出荷時に行う選果は、病害虫などによる被害果実を取り除く重要な作業です。特に注意が必要なのは、輪紋病や胴枯病、シンクイムシ類の被害です。
 輪紋病や胴枯病は、主に6月から7月に、降雨によって果実に感染します。早い時期に感染した果実は収穫前に樹上で発病することがありますが、多くは収穫後、追熟して果実が柔らかくなる頃、つまり、食べ頃の直前に発病し、病斑が現れます。追熟後の箱詰め作業の際は、被害果実を出荷しないように、初期の病斑を見逃さず、確実に取り除くようにしましょう。
 シンクイムシ類は、幼虫が直径約1mmの小さな穴をあけて果実内部に侵入します。果実の尻など、見つけにくい部分の被害を見逃さないように選別しましょう。また、収穫時には見えなかった穴が予冷・追熟後に見えてくることがあるので、箱詰めの際にも注意して選別するようにしましょう。

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