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下牧後の牛の管理

 春に放牧場に預けた牛が、牛舎に帰って来る時期となりました。秋の農作業で忙しい時期ではありますが、放牧による牛の成長を維持するためには、下牧後の管理が重要となりますので、次の点に留意しましょう。
 まず、放牧中の牛の胃は、生草の消化に適した状態になっています。このため、下牧してすぐに濃厚飼料を与えると、胃や腸のトラブルを起こすので、下牧直後は、生草や乾草を主体に給与し、食欲や排せつ物の状態を確認しながら、2週間から3週間かけて、徐々に濃厚飼料を増やしましょう。
 次に、下牧した牛は、飼育環境が大きく変わったことでかなりのストレスを受けています。ストレス軽減のためにも、野外に出して、日光浴や運動をさせましょう。
 最後に、放牧中に感染した皮膚病等の疾病が、下牧後に発症することがあります。下牧後しばらくは入念に観察し、疾病の早期発見に努めるとともに、異常が認められた場合は、早めに診察を受けましょう。

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