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農業一口メモ

2026年2月27日 ビブルナム「スノーボール」の切り枝(きりえだ)

 ビブルナム「スノーボール」は、アレンジメントや花束など、様々な用途に利用される人気の切り枝です。花房はアジサイのようなボール状で、色はライトグリーンから次第に白く変化するため、その名のとおり雪玉のようになります。
 「スノーボール」の本県における自然開花は5月ですが、生花市場には、輸入品と合わせ、ほぼ1年を通して入荷しています。本県産は美しさや日持ちの点で優れ、市場からの長期出荷の要望が強かったことから、県園芸農業研究所等では、12月から開花させる促成技術と、雪を利用して6月に開花させる抑制技術を開発しました。
 これらの技術が県内産地に普及し、「スノーボール」が長期間出荷されています。今の時期は、加温ハウスで促成栽培された「スノーボール」が出荷されています。3月は卒業式や送別会など花の需要期ですので、目にする機会が増えると思います。
 「スノーボール」を始めとする枝物花木は、栽培を始めてから収穫できるまで数年かかります。4月までは、前年に発生した休眠枝を使った挿し木の適期ですので、苗の確保には重要な時期です。将来の収穫に向けて、栽培を検討してみてはいかがでしょう。

2026年2月26日 「雪若丸」の安定生産

 県産米「雪若丸」は、大粒で白く輝き、食べ応えのあるおいしさが特長です。この特性を最大限に引き出すためには、品種特性にあわせた栽培管理を行うことが必要です。
「雪若丸」は、移植後の栽培初期の茎数確保が特に重要です。そのため、稲わらの腐熟促進や土づくり、健苗育成、適期移植などの基本技術を徹底します。
移植後一か月程度は、特に、きめ細かな水管理を行って、初期の茎数を確保します。6月20日頃に生育量を確認し、生育量が小さい場合は追肥を行います。また、6月30日頃まで葉色をSPAD値で40未満に低下しないよう管理することがポイントです。その上で、生育診断に基づいた適期・適量の穂肥で適正な籾数を確保し、大粒で粒張りの良い「雪若丸」を生産しましょう。
「雪若丸」の安定生産に向けて、各地域で栽培研修会が行われています。「つや姫」に続く新たなブランド米を育てていくという意識を持ち、本格的な作業が始まる前に余裕を持った栽培計画を立て、万全の体制で「雪若丸」の栽培をスタートしましょう。

2026年2月25日 家庭での啓(けい)翁(おう)桜(ざくら)の楽しみ方

 本県産の啓翁桜は、12月下旬から4月上旬まで出荷されており、年間の出荷本数が100万本以上と、全国一の生産を誇っています。近年は、80cm前後の短い枝が多く出荷されるようになり、小売店の店頭で見かける機会が増えました。今日は、家庭で啓翁桜を長く楽しむためのポイントを紹介します。
 1つ目は、涼しい場所に置くことです。暖房のよく効いた部屋では、花の開きが不十分になったり、早く散ったりしてしまいます。このため、気温の低い場所の方が長く楽しむことができます。ただ、花瓶の水が凍るほど寒い場所では花が傷みますので、室内でお楽しみください。
 2つ目は、生け水や枝を清潔に保つことです。切花用の品質保持剤は特に効果的で、花に糖分などの栄養を補給しながら、花瓶の水を腐りにくくします。このほか、枝の切り戻しも有効です。1週間に1回を目安に枝の基の部分を1cm程度切り戻し、切り口を新鮮な状態に更新します。枝が硬くて切り戻しが難しい場合は、切り口を縦に割るように切れ目を入れても効果があります。切り戻しの際に、生け水の不足に気づいたら、補充しましょう。
 啓翁桜を家庭に飾って、ひと足早い春を楽しんでください。

2026年2月24日 豚(ぶた)熱(ねつ)対策

 県内の野生イノシシでも豚熱ウイルスの感染が確認されています。今後も、豚熱の発生が危惧されますので、次の点に注意し、豚熱ウイルスの侵入を防ぎましょう。
 1つ目は、人や物、そして車両によるウイルスの持ち込みの防止です。衛生管理区域や畜舎へ出入りする際は、衛生管理区域専用の衣服と靴を使用するとともに、洗浄・消毒を徹底しましょう。
 2つ目は野生動物対策です。畜舎の壁などが破損している場合は速やかに修繕するとともに、防護柵や防鳥ネットの設置・点検などを行い、野生動物の侵入を防ぎましょう。
 3つ目は飼料対策です。飼料に肉を含む場合、または含む可能性がある場合は、あらかじめ攪拌しながら摂氏90℃以上で60分間以上、またはこれと同等以上の効果がある方法で加熱処理を行いましょう。
 日頃から豚の健康状態をよく観察し、発熱等の異常な状態を確認した場合は、最寄りの家畜保健衛生課へ速やかに連絡しましょう。

2026年2月23日 青色申告のメリット

 所得税等の確定申告の受付が始まりました。農家の皆さん、確定申告に向けた準備は進んでいますでしょうか。
 農業を含む自営業者の確定税申告には、青色申告と白色申告があります。このうち青色申告とは、一定の帳簿を備え付け、記帳された記録から税申告を行う方法です。 青色申告には次のようなメリットがあります。
 1つ目は、複式簿記で作成した貸借対照表を添付した場合、55万円を所得金額から控除できることです。さらに、電子帳簿の保存又はe-Taxによる電子申告を行った場合、控除額は六五万円に拡大します。
 2つ目は、農業に6か月以上従事する家族に支払う給与を必要経費にできることです。
 3つ目は、その年の農業所得が赤字になった場合に、その損失額を翌年以降3年間にわたり繰り越して、所得金額から控除できることです。
 また、収入保険制度への加入には、青色申告を行っていることが条件となります。
 令和8年分の申告から新たに青色申告を始めるには、3月15日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。これまで白色申告をしていた方は、この機会に青色申告に取り組んでみてはいかがでしょうか。

2025年3月31日 野菜の露地圃場の準備と定植

 3月も終わりを迎え、露地野菜を定植する時期が近づいてきました。この時期は畑を早めに乾燥させ、圃場に入れるように準備を行うことが重要です。圃場内に停滞水がある場合は、明渠や排水溝を掘って速やかに排水し、圃場が乾燥してから堆肥散布や施肥、マルチ張りなどの作業を行います。圃場の準備は、遅くとも定植の1週間前までに終わらせ、地温の上昇を促します。前年までの作業日誌を参考に、作業が遅れないように計画的に進めましょう。
 定植は、地温が15℃以上であることを確認して、暖かく風のない日を選んで行いましょう。生育を早めるためにトンネルを設置した場合は、生育状態や気象条件によって、日中のトンネルの換気量を調節します。なお、農ポリや農ビのトンネルだけでは、低温や霜に対応できないので、ホットキャップやべたがけ資材などの保温資材を活用して、低温障害などを防止しましょう。