閉じる

ホーム > 農業一口メモ

ここから本文です。

農業一口メモ

2026年7月28日 農作業中の熱中症予防

陽射しが強く、1年で最も暑くなる時期を迎えました。近年、農作業中の熱中症等による死亡事故が急増しており、特に7月から8月にかけて熱中症リスクが非常に高くなっています。熱中症を予防し元気に農作業を行うために、次の三つのことを心がけましょう。
一つ目は、暑さに応じて、作業内容を調節することです。重い作業は朝夕の時間帯にずらす、休憩の回数を増やすなど、気温や暑さ指数に応じて作業を組み立てましょう。
二つ目は、こまめに水分・塩分をとることです。20分おきを目安に休憩し、日陰などで体を冷やしながら、のどの渇きを感じる前に水分を補給しましょう。
三つ目は、単独での作業を避けることです。農業は1人作業が多く、熱中症になった際に重篤化しやすい傾向にあります。なるべく2人以上で作業し、時間を決めて声をかけあったり、異常がないか確認し合いましょう。
もしも、めまいや手足のしびれ等の症状を感じたら、すぐに作業を中断し、応急処置を実施することが大切です。涼しい環境に避難し、衣服をゆるめて体を冷やし、水分と塩分を補給しましょう。それでも症状が改善しない場合は、医療機関で診療を受けましょう。
この時期、無理は禁物です。互いに声を掛け合って、暑さから命を守りましょう。

2026年7月27日 水稲の出穂期以降の水管理

田んぼのイネは、早生品種から順に出穂期を迎えています。これからの水管理は、米の食味や品質、収量に大きく影響するので、しっかり行いましょう。
出穂期前後に土壌水分が不足すると受精障害や稔実障害が起きる場合があるため、穂揃期までは田んぼに湛水して水深を2~5cmに保ちます。その後は、湛水と落水を繰り返す「間断かん水」や水田内の足跡に水が残る程度の「飽水管理」を行い、根の活力を維持します。用水を溜めっぱなしにすると根腐れを起こすので注意が必要です。
「はえぬき」や「雪若丸」などの中生品種は9月上旬頃まで、「つや姫」などの晩生品種は9月中旬頃まで、土壌水分を保持することがポイントです。こうして、根の活力をできるだけ長く維持することで玄米の充実が良くなり、収量や品質の向上につながります。
令和5年は、登熟期間にフェーン現象によって極端な高温・乾燥条件となり、品質が特に低下しました。強風やフェーン現象が予想される場合は、できる限り田んぼに水を入れ、稲体の消耗を抑えます。このような事態に備え、用水の確保や用水の効率的な利用について、予め地域内や土地改良区と調整しておくなど、万全の体制で臨みましょう。

2026年7月24日 家畜の暑熱対策

暑さによる家畜へのストレスは、乳量の減少や発育・繁殖成績の悪化など、生産性が低下する原因となります。そのため、家畜が健康で快適に過ごせる環境をつくりましょう。
まずは、畜舎の暑熱対策です。寒冷紗など日よけを設置して直射日光を遮り、畜舎内の気温の上昇を抑えましょう。畜舎の屋根への石灰資材の塗布や散水も屋根からの輻射熱を抑える効果が期待できます。また、換気を良くし、送風機を用いて畜舎全体に空気の流れを作ることにより、畜舎内の温度を下げましょう。なお、送風機の設置場所や角度は風が家畜の体に直接あたるように調整し、家畜の体感温度の低下や体の熱の放散に努めましょう。細霧冷房を併用するとより効果的です。
次に、家畜の暑熱対策です。良質で消化の良い飼料の給与に加え、ビタミンやミネラルの補給などで栄養不足を防ぎましょう。また、清潔な冷たい水を常に十分飲めるようにし、家畜の体調を崩さないように努めましょう。

2026年7月23日 農地中間管理事業の活用を検討してみませんか

公益財団法人やまがた農業支援センターでは、市町村や農業委員会と連携しながら、離農したり規模を縮小した農地所有者の方から農地をお借りし、まとめて担い手や法人にお貸しする「農地中間管理事業」を行っています。
「農地中間管理事業」を活用することにより、農地の所有者の方には、賃料が確実に支払われる、契約期間終了後には農地が確実に返還される、一定の要件を満たせば税金の控除を受けることができる、また、担い手の方には、契約事務や賃料精算を省力化できる、まとまった農地を長期的に借り入れることができるなどのメリットがあります。
また、地域で話し合ってまとまりのある形で農地を貸出していただいた場合、その地域に対して支援金を交付する制度もあります。経営規模の拡大や縮小を考えている方は、今後に向け「農地中間管理事業」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは市町村や農業委員会、または、公益財団法人やまがた農業支援センター(電話023-631-0697)にお気軽にお問い合わせください。

2026年7月22日 農薬によるミツバチへの危害防止

ミツバチは、さくらんぼやメロン等の花粉交配に利用され、園芸作物の安定生産には欠くことができません。ミツバチは巣箱の設置場所を中心に、蜜や花粉のある植物を求めて広範囲に活動します。そして、稲の花が咲くこれからの時期は、活動が盛んな午前中に、水田に飛来することも多くあります。
一方で、稲の花が咲く出穂期は、「斑点米カメムシ類」の防除時期となります。殺虫剤によるミツバチへの被害が発生しないよう、防除が始まるまでに防除実施者と養蜂家は連絡を取り合って、防除予定区域や巣箱の設置状況を必ず確認しておきましょう。
両者が連携を密にして十分に話し合い、防除実施者は防除時期や防除時間帯に配慮する、養蜂家は巣箱の設置場所を移動するなどの対応を徹底し、ミツバチへの危害防止に努めましょう。