ホーム > 農業一口メモ
ここから本文です。
味噌は、大豆と麹、食塩を混ぜ合わせ、発酵熟成させた食品で、麹の原料によって、米みそ、麦みそ、豆みそ、これらを混合した調合みそに分類されます。山形県では、大豆に米麹を加えて造った米みそが主流です。
今回は、自家製味噌約4kgの作り方を紹介します。材料は、大豆1kg、米麹1.3kg、塩480gを用意します。大豆はよく洗い、たっぷりの水につけて一昼夜浸しておきます。
翌日、豆を鍋で十分柔らかくなるまで煮て、すり鉢などで、よくつぶします。米麹と塩を、あらかじめよく混ぜ合わせておき、ここにつぶした大豆を加え、よく混ぜ合わせます。5?程度の桶の中にビニール袋を敷き、味噌を手のひらで押しながら隙間なく詰めます。表面が空気に触れないようにラップなどで覆い、押し蓋をして、約1kgの重石を乗せ、ビニール袋の口をしっかり閉じ蓋をします。日の当たらない場所で熟成させると、ちょうどひと夏を過ぎたころが食べ頃となります。
寒さが厳しくなるこの時期は、空気中の雑菌が少なく、味噌の仕込みに適していると言われます。ぜひ、手作り味噌にチャレンジしてはいかがでしょうか。
昨年4月に新庄市に開学した東北農林専門職大学の令和7年度一般選抜試験についてお知らせします。
東北農林専門職大学は、将来の山形、東北、日本をけん引する農林業経営者の養成を目的に設立された4年制の県立大学です。農林業の生産や経営に係る知識と、理論に裏付けられた技術、地域活性化に向けた課題解決の実践的手法を学ぶことができます。
現在、2期生にあたる令和7年度入学生を募集しております。募集する学科は2つあり、1つ目は農業経営学科です。この学科では、スマート農業等の最新の技術や、輸出をはじめとしたグローバル化にも対応した農業経営者の育成を目指しています。2つ目は森林業経営学科です。自然環境や豊かな生態系など、森林の恵みを活用した多様なビジネス展開を目指す森林業経営者を育成します。
一般選抜は、今月実施される大学入学共通テストを利用した学力試験のほか、小論文、面接、書類審査を行います。出願期間は今月1月27日~2月5日、試験日は2月25日です。
現在オンラインでの個別相談を受け付けています。個別相談のお申込みや、詳しい出願手続きについては、大学ホームページをご覧ください。
近年、農業においても環境への負荷低減の重要性が増しています。このような中、皆さんも、特別栽培農産物の生産に取り組んでみてはいかがでしょうか。
特別栽培農産物とは、使用する化学合成農薬の使用回数と化学肥料の使用量を、地域の慣行栽培の半分以下に減らして栽培した農産物のことです。
本県では、約7,300戸の生産者が、米や大豆、野菜、果樹など様々な作物で特別栽培農産物の生産に取り組んでいて、全国でもトップクラスの取組面積となっています。
環境への負荷を低減する特別栽培農産物生産の取組みは、安全・安心のニーズにも対応し、消費者の信頼と評価を獲得する有効な手段となります。
本県では、「つや姫」の生産認定の要件となっていたり、環境保全型農業に対する支援を受ける際の取組み要件に設定されており、特別栽培農産物認証の取得意識が高まっています。
本県における特別栽培農産物の認証機関は「公益財団法人やまがた農業支援センター」と「鶴岡市」です。認証の手続きなど、詳しくは、認証機関または最寄りの農業技術普及課にご相談ください。
畜産農家の皆さん、一年の始まりのこの時期に、畜産における一年間の経営計画を立ててみてはいかがでしょうか。
経営計画を立てるには、まず、昨年の状況を把握する必要があります。昨年の収支や資産の変化の状況を整理し、損益計算書や貸借対照表にまとめましょう。また、昨年の生産量等の実績から乳量や分娩間隔などの数値をまとめましょう。
次に、販売額や経費が一昨年と比較してどのような状況であったかを確認します。経費が多くかかった科目や家畜一頭当たりの収益性を把握することで、経営や生産技術についての課題を見つけることが出来ます。そして、見つかった課題に対する対応策を検討し、新たな経営計画を作ります。
飼料や資材の価格が高止まりしています。資金繰りも含めて経費を節減するとともに、生産性向上に努め、安定経営に向けた、取組みを実行していきましょう。
これからの時期は、果菜類を中心に野菜の育苗が本格化します。「苗半作」という言葉があるように、良い苗を作ることは収量確保への第一歩です。今日は低温期の育苗における温度の確保について紹介します。
まずは、農業用の電熱線で地温を確保する育苗床作りです。育苗床の周囲にコンパネなどで高さ10cm程度の枠を作り、床面にはあらかじめ発泡スチロール板などの断熱資材を設置すると、温度を確保しやすく、省エネにもつながります。電熱線は1㎡当たり100W程度を目安に配線して5cm程度覆土し、十分に水で湿らせてから「農ポリ」などで被覆します。
次に、トンネル支柱を設置してビニールで被覆し、必要に応じて保温資材を重ねて被覆することで保温性を高めます。
最後に、土を入れたポットを育苗床に置き、サーモセンサーを刺し、目標温度まで上がることを温度計で確認してから育苗を始めましょう。
なお、日が差すとトンネル内の気温が急激に上がるので、換気などのきめ細かな管理を徹底し、丈夫な苗作りに努めましょう。