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農業一口メモ

2026年8月18日 さくらんぼの縮伐・間伐

近年の気候変動の影響を最小限にとどめ、毎年、高品質なさくらんぼを安定して生産するためには、充実した花芽と光合成能力の高い葉をつくる事がとても大切です。
隣の樹との間隔が十分に確保できず、樹冠下に光が届かない場合は、縮伐・間伐を検討します。
一方で、花芽が高温になると、翌年に双子果が発生しやすくなります。そのため、縮間伐で、園地が極端に明るくなり、高温になることが想定される場合には、気温が下がる9月上旬以降に行います。
縮間伐の手順としては、まず、最後まで大事に残す「永久樹」と大枝単位等で順次伐採を行う「間伐樹」を決めます。「永久樹」は、「品質が良く収量の多い樹」を基本的に選びます。ただし、結実を安定させるためには、受粉樹が重要であるため、結実が安定しない園地では、受粉樹を優先して残しましょう。
また、一気に間伐すると空間が空きすぎる場合は、間伐樹の主枝等の大枝を縮伐し、「永久樹」の日当たりを改善します。
品種更新のため、成木の樹冠下に苗木を定植した場合は、周辺の成木を計画的に縮伐・間伐し、苗木が生育しやすいようにしましょう。

2026年8月17日 長距離飛来性害虫の対策

近年、県内でも発生が増加しているオオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウは、台風や低気圧の通過に伴い、西南暖地から長距離を移動し、県内で急激に増加することがあるため、注意が必要な害虫です。この3種は、野菜や花きなどの多くの作物に卵を産みつけ、ふ化した幼虫が食害します。被害を防ぐには、台風や低気圧の通過後、次の対策を実施します。
一つ目は、圃場をよく観察し、卵や幼虫を見つけたら取り除くことです。オオタバコガの幼虫は果実、花蕾、新芽などの中に潜んでいることがあるため、穴があいている果実などは丸ごと取り除きます。また、ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウは、卵をまとめて産むため、卵塊のある葉などは取り除いてください。
二つ目は、薬剤散布です。幼虫は成長し大きくなるにつれて防除効果が低下するため、小さいうちに、ていねいに薬剤を散布してください。
 薬剤の効きにくい成虫が移動してくることもあるため、薬剤散布後は、あらためて観察しましょう。散布4~5日後に、小さい幼虫が生きたまま多く見られる場合には、三つ目の対策として系統が異なる薬剤を散布し、被害を抑えましょう。

2026年8月14日 啓翁桜の施肥と防除

今回は、作業適期を迎える、啓翁桜の施肥と防除について紹介します。
啓翁桜は早期に落葉した枝を、11月に切り枝促成すると、開花が不揃いになったり、開花率が低くなったりして、品質低下や、商品率低下につながります。そのため、早期に落葉させない管理が大切です。
啓翁桜では、花芽が多く着くように、環状剥皮を行うことが多いですが、環状剥皮した枝は、葉が9月頃から黄化して、落葉が早まる傾向があります。そこで、早期の落葉を防ぐために、8月下旬までにリン硝安カリなどの、速効性肥料を施用します。施肥量は、10アール当たり窒素成分量で3~5kgです。
また、アメリカシロヒトリやマイマイガ、イラガといったケムシ類の防除も重要です。ケムシ類の食害により葉が少なくなると樹勢が衰えます。園地を注意深く観察し、発生がみられたら幼虫の捕殺や薬剤防除を速やかに行いましょう。なお、薬剤防除の際は、農薬の使用基準を遵守するとともに、周辺作物に飛散しないように十分注意しましょう。

2026年8月13日 稲発酵粗飼料の収穫作業

稲発酵粗飼料は、稲の穂と茎葉をまるごと収穫・密封し、乳酸発酵させた飼料です。牛の嗜好性も良いことから、重要な自給飼料の一つとなっています。
稲発酵粗飼料の原料となる稲の収穫は、出穂から概ね30日後の黄熟期を基本とします。この時期の稲は、栄養成分が最も高く、また水分が65%程度となることから、良好な発酵に適した条件となっています。まもなく収穫適期を迎えますので、次の点に注意して収穫準備を進めましょう。
まず、収穫前は、収穫機械の点検を行うとともに、土や砂の混入による発酵品質の低下を防ぐため、収穫予定の約2週間前から落水し、ほ場を十分乾かしましょう。
次に、雨天時や降雨直後は、稲の水分が高くなり、発酵品質の低下につながることから、収穫を避けましょう。
更に、収穫後の良質な発酵を促すため、ロールを高密度に梱包し、梱包後はラップフィルムで6層巻きを基本として、できるだけ速やかに密封作業を行いましょう。
なお、ラップフィルムの破損やゆるみは、カビの発生など品質低下につながりますので、輸送時の取扱いには十分注意しましょう。

2026年8月12日 大豆の病害虫防除

大豆は、莢の中の子実が肥大する時期を迎えています。8月下旬~9月上旬は、大豆の病害虫の中でも大きな被害を及ぼす紫斑病とマメシンクイガの防除時期にあたります。
紫斑病に感染すると、大豆の表面が紫色に変色した紫斑粒が発生します。紫斑病は、開花期~40日間ぐらいが感染期で、気温が25℃以上で多湿になると感染しやすくなります。防除適期は開花後25日~35日の間です。薬剤散布は、薬液が莢まで十分付着するよう丁寧に行います。
マメシンクイガは、卵からふ化した幼虫が莢の中に入り、子実を食害する害虫です。大豆を連作している圃場ではマメシンクイガの生息密度が高まりやすく、被害が大きくなります。できるだけ連作を避けることが大切ですが、昨年、マメシンクイガの被害があった圃場で今年も大豆を作付けしている場合は特に注意が必要です。薬剤防除の基本は、2回の適期防除で、1回目を8月25日頃に行い、その10日後に2回目を行います。 1回目の防除適期は紫斑病の防除適期と重なるので、8月25日頃に同時防除を行いましょう。
この二つの病害虫は、収量だけでなく品質にも大きく影響するので、適切な防除に努め、高品質な大豆を生産しましょう。