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農業一口メモ

2026年9月30日 施設園芸の暖房準備と省エネ対策

県内では、秋から冬の期間にも、加温施設で、ばら、アルストロメリア等の園芸品目を生産しています。この冬は、緊迫した中東情勢等の影響で、灯油等の価格が高くなることが予想されます。そこで、暖房を開始する前に、暖房設備の準備段階で取り組む、あまり経費をかけずにできる、省エネ対策について紹介します。
一つ目は、ハウスの気密性を高めることです。ハウス本体や内張カーテンに穴や隙間がないか点検し、必要に応じて目張りや補修を行い、穴や隙間を無くしましょう。
二つ目は、ハウス内の温度ムラを無くすことです。そのために、温風ダクトの配置や穴の間隔が適切か、また、温度センサーの設置位置が適切かを確認し、調整しましょう。このほか、循環扇の利用も効果的です。施設内の温度ムラを無くすことで、生育の揃いも良くなります。
三つ目は、暖房機器のメンテナンスです。定期的にメンテナンスすることで、暖房機器の加温能力を最大限発揮できるようになり、燃料消費量を削減できます。暖房を始める前に、取扱説明書に従って、点検や掃除を実施しましょう。これは、暖房機器の故障を予防することにもつながります。 
以上のような対策を積み重ねて、効果的な省エネにつなげましょう。

2026年9月29日 果実ジャム製造の留意点

収穫の秋を迎え、リンゴや西洋梨を使用したジャム製造が本格化します。繁忙期の食品事故を未然に防ぐため、製造時の衛生管理における三つの重要ポイントを確認しましょう。
一つ目は、pHの管理です。果実ジャムでは pH4.0 以下を目安とし、pHメーターを用いて数値で確実に確認してください。
二つ目は、密封状態の確認です。熱い瓶に熱いジャムを充填後、手早く蓋を締めます。加熱殺菌前に、蓋の締まり具合や瓶の口への汚れ付着がないかを点検してください。正しく密封されていれば、殺菌・冷却を経て常温に戻った際、蓋の中央がへこんだ状態になります。
三つ目は、加熱殺菌の温度と時間です。殺菌槽が規定温度に達しているかを確認し、開始・終了時刻を必ず記録しましょう。また、殺菌開始前のジャムの温度が下がりすぎていないかを確認することも、殺菌効果を確保する上で不可欠です。
以上のポイントは製造ごとに記録・保存してください。出荷前にこれらの記録を照合して最終確認を行い、安全でおいしいジャムを消費者の皆様へお届けしましょう。

2026年9月28日 さくらんぼのスマート農業機器開発の取組み

スマート農業は、AIやロボット技術などを活用して少ない労力で高い生産性を実現する技術です。今日は、さくらんぼのスマート農業機器開発における県の取組みを紹介します。
さくらんぼ栽培では、高齢化などの影響で年々栽培面積が減少しており、今後、産地を維持していくためには、規模拡大や作業の省力化が不可欠です。一方、さくらんぼで使用できるスマート農業機器は少なく手作業が多いため、規模拡大や省力化が進みにくいのが現状です。そこで県では、山形発の新しいスマート農業機器の開発を行う「さくらんぼ新未来プロジェクト事業」に、今年度から着手しました。この事業では、技術力を持つ産業側と農業現場のニーズをマッチングさせ、農工連携で生産現場の課題解決に役立つ機器の開発を目指しています。
現在まで、農業現場のニーズや既存のスマート農業技術の調査、企業の参入を促すセミナー開催などを経て、具体的な機器の開発に向けたプロジェクトチームを立ち上げました。省力的なさくらんぼ栽培の実現に向けて、引き続き取り組んでいきますので、ぜひご期待ください。

2026年9月25日 農地中間管理事業の活用を検討してみませんか

公益財団法人やまがた農業支援センターでは、市町村や農業委員会と連携しながら、離農したり規模を縮小した農地所有者の方から農地をお借りし、まとめて担い手や法人にお貸しする「農地中間管理事業」を行っています。
「農地中間管理事業」の活用メリットとして、農地の所有者には、賃料が確実に支払われる、契約期間終了後には農地が確実に返還される、一定の要件を満たせば税金の控除を受けることができます。一方、農地を借りる担い手には、契約事務や賃料精算を省力化できる、まとまった農地を長期的に借り入れることができるなどがあります。
さらに、地域で話し合ってまとまりのある形で農地を貸出していただいた場合、その地域に対して支援金を交付する制度もあります。経営規模の拡大や縮小を考えている方は、今後に向け「農地中間管理事業」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは市町村や農業委員会、または、公益財団法人やまがた農業支援センター(電話023‐631‐0697)にお気軽にお問い合わせください。

2026年9月24日 切り花ダリア

県産の切り花ダリアは、秋に出荷最盛期を迎えます。9月から10月は最低気温が低くなり、発色の良い切り花が出荷できるため、市場から高く評価されており、露地栽培では霜が降りるまで収穫が可能です。
ダリアを栽培するには、球根を用いる方法と挿し芽苗を用いる方法の2種類があります。球根の場合、秋の終わりに球根を掘り上げて、冬に凍らないように保存し、春以降に植え付けて栽培します。挿し芽苗の場合、種苗会社から苗を購入することが可能ですが、自分で苗を準備することもできます。十分な苗数を準備するには、挿し穂の本数を確保するために10月頃から暖房と電照のできるハウス内で親株の養成を始めます。
ダリアを切り花で出荷するためには、日持ち性の向上が課題でしたが、南陽市にある置賜総合支庁産地研究室が中心となってまとめた、日持ち性を改善する研究成果が普及したことで、県産ダリアの市場評価が更に高まりました。
挿し芽の方法や、日持ち性改善の技術の詳細については、最寄りの各総合支庁農業技術普及課にお問い合わせください。