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農業一口メモ

2026年3月31日 野菜の露地圃場の準備と定植

 3月も終わりを迎え、露地野菜を定植する時期が近づいてきました。この時期は畑を早めに乾燥させ、圃場に入れるように準備を行うことが重要です。圃場内に停滞水がある場合は、明渠や排水溝を掘って速やかに排水し、圃場が乾燥してから堆肥散布や施肥、マルチ張りなどの作業を行います。圃場の準備は、遅くとも定植の1週間前までに終わらせ、地温の上昇を促します。前年までの作業日誌を参考に、作業が遅れないように計画的に進めましょう。
 定植は、地温が15℃以上であることを確認して、暖かく風のない日を選んで行いましょう。生育を早めるためにトンネルを設置した場合は、生育状態や気象条件によって、日中のトンネルの換気量を調節します。なお、農ポリや農ビのトンネルだけでは、低温や霜に対応できないので、ホットキャップやべたがけ資材などの保温資材を活用して、低温障害などを防止しましょう。

2026年3月30日 啓翁桜の幼果菌核病防除

 啓翁桜は、例年「ソメイヨシノ」よりも、少し早く開花します。啓翁桜の重要病害である幼果菌核病の防除適期は、開花始めから満開ごろまでです。適期に防除できるよう、生育や開花状況をよく観察し、遅れることのないように防除の準備を進めましょう。また、雨が降って防除できないこともありますので、ゆとりを持って日程を確保しましょう。
 幼果菌核病を発病した葉や実は、多くが秋までに落下し、付着している病原菌は地上で越冬します。越冬した菌は、春にお椀状のキノコとなり、この中に作られた胞子が空中に飛散することで、幼果菌核病に感染すると言われています。そのため、耕種的防除として、地表面を耕耘する方法があります。この方法は、前年に発病して地上に落下した葉や実をすき込むことができ、地表面の乾燥を促すことができるため、効果的です。
 薬剤防除と耕種的防除を組み合わせて、対策を徹底しましょう。

2026年3月27日 農産加工における一般衛生管理

 農産加工事業者の皆さん、施設の管理は適切に行われていますか。義務化されているHACCPに沿った衛生管理に取り組む第一歩として、まず一般衛生管理について理解を深めましょう。一般衛生管理の基本は5Sです。5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5つを指し、この順序で取り組むことが重要です。
 まず整理です。必要なものと不要なものを仕分けし、不要なものは処分して作業場をすっきりさせます。不要物が残るとものを探す時間が増え、作業スペースが狭くなり、作業性に支障が出ます。
 次に整頓です。必要なものを置く場所を決め、ラベル表示などで誰でも分かる状態にします。複数名で作業する現場では、この表示が特に重要になります。
 その後は清掃です。ごみや汚れを除去し、設備や作業場を常に清掃します。
 清潔は、清掃した状態を維持して衛生的な環境を保つことです。
 そしてしつけとして、これらをルール化します。いつ、だれが、何を、どのように作業し、どこに記録するかを明確にして、作業者全員が守るよう徹底してください。
 一般衛生管理は安全な農産加工品を提供するための基盤です。5Sの視点でルールを点検し、確実に実行しましょう。

2026年3月26日 農作業中の事故防止

 春の農作業が始まる時期となりました。毎年春の農繁期には、農業機械の使用中に重大事故や死亡事故が多く発生しています。作業開始前には安全確認を徹底する等、農作業中の事故防止に努めましょう。
 はじめに、作業は適切な装備と服装で、機械の取扱方法を守って行いましょう。整備・点検、ちょっとした確認時のエンジン停止やトラクターで路上を走行する際のブレーキペダルの連結など、基本的な注意点を確認し、事故を未然に防ぐ事が大切です。
 次に、トラクターの転落や転倒による事故を防ぐため、圃場に出入りする時は、路肩の具合や傾斜、段差等を事前に確認し、慎重に運転します。後ろ向きの作業は特に気をつけましょう。また、万が一の転落に備え、トラクターには、安全フレームなどの装備を正しく装着するとともに、ヘルメットやシートベルトをしっかりと着用しましょう。いざというときに、日頃からの心がけがあなたの命を守ります。
 体調管理も含めて一人一人が油断せず作業の安全を心がけ、農作業事故を防止しましょう。

2026年3月25日 暖房機の点検と掃除

 農作物の種類によっては、暖房機の使用を終える時期を迎えます。今日は、暖房機の点検と掃除のポイントをご紹介します。
 一つ目は、燃焼部分の掃除です。バーナノズルの周辺にこれまでの燃焼でついたススなどの汚れを付けたままにしておくと、燃料と空気が正常に混合しないため、完全燃焼の妨げとなります。洗油などを使って、汚れを落としましょう。また、掃除と同時に点検を行い、摩耗が進んでいる場合は、交換しましょう。
 二つ目は、燃焼室の掃除です。ススなどの汚れが付いたままでは、缶体への熱交換が妨げられ、暖房効率の低下を招きます。燃焼室内の汚れを落として、かき出しましょう。
 三つ目は、パッキンなどの消耗品の点検です。劣化が見られ、漏れが心配される場合は、新品に交換しましょう。
 次の暖房シーズンまで汚れが付いたまま放置すると、腐食が進み、暖房機の寿命が短くなる恐れがあります。暖房終了のタイミングに点検と掃除を行うことが、暖房機を長持ちさせ、省エネにもつながります。