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近年、さくらんぼで発生が目立つ害虫の一つがウメシロカイガラムシです。二年枝や三年枝に寄生しやすく、多発すると枝が真っ白になります。ウメシロカイガラムシは雌成虫が越冬し、例年5月20日頃に、ふ化したオレンジ色の幼虫が歩いて移動し始めます。この時期が防除適期ですので、樹の上部までよく観察し、遅れないよう薬剤防除を行いましょう。
一方、果実では、オウトウショウジョウバエに注意が必要です。この害虫が園地内で発生すると果実内部に産卵し、ふ化した幼虫が果実内部を食害します。被害は、着果数が多く果実が重なり合った部分に多く見られるので、園内をよく観察しましょう。表面に果汁がしみ出ている被害果実を見つけた場合は、すぐに摘み取って処分し、薬剤防除を行います。オウトウショウジョウバエの発生源となるのを防ぐため、収穫する際には、樹上に果実を残さないようにしましょう。
害虫防除の基本は早期発見・早期防除です。園地をよく観察して害虫の発生に合わせた防除を行い、品質の高いさくらんぼを生産しましょう。
田植えなどの春の農作業が本格化しています。例年、4月から5月にかけて農作業事故が多く発生しており、なかでもトラクターなどで移動中の転落死亡事故や、作業機の点検中に大けがを負うような痛ましい重大事故が多く発生しています。
トラクター運転中の事故を防止するためには、ヘルメットやシートベルトの装着の徹底や、安全フレームの装備、圃場から路上へ出る前にブレーキの連結ロックの確認が重要です。また、作業機を動かす時は周りに人がいないか確認し、点検等で座席を離れるときは必ずエンジンを止めるようにしましょう。
また、事故が発生しても、すぐに助けを呼んだことで重傷にならなかったケースがあります。そのため、作業はできるだけ二人以上で行ってください。一人で作業をする時は、家を出る前に家族に作業計画を伝え、作業中は携帯電話を常に身に着けましょう。家族や地域ぐるみで農作業事故を防止しましょう。
間もなく、さくらんぼ雨よけハウスのビニールを被覆する時期になります。被覆の前に、ハウスの部材やマイカ線の点検を行いましょう。
まずは、パイプやクランプなどを点検し、腐食が進んでいる場合は、交換します。特に、柱の地際部は腐食が進みやすいため、しっかりと確認しましょう。
次に、マイカ線の点検と交換を行います。古いマイカ線は被覆期間中の強風に耐えられないだけでなく、被覆作業中に切れることが多く、転落事故の原因にもなります。マイカ線は、パイプとの接触部などが劣化しやすいため、一本ずつ接触部を点検し、ほつれなどがみられる場合は交換しましょう。
雨よけビニールの被覆や除去作業時の痛ましい転落事故が毎年発生しています。雨よけハウスの妻面などには、足場を設置して安全に、作業できるようにしましょう。また、疲れている時は作業を行わない、濡れた靴ではハウスに登らない、ヘルメットや命綱を着用するなど、基本的な対策を徹底し、安全な作業を心がけましょう。
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5月に入って県内では庄内地域を皮切りに田植えがはじまり、いよいよ米づくりの作業が本格化しようとしています。
田植えされた苗が新しい根を出して、再び生長を始めることを活着と言います。苗が活着すると、土壌から自力で養分を吸い始めます。この活着の良し悪しが、その後の生育に大きく影響します。
活着できる最低気温は、苗の種類によって異なり、稚苗では13℃前後、中苗では14℃前後です。そのため、田植えは気温が低い日や風の強い日を避け、天気の良い日を選んで行うことが重要です。
また、軟弱徒長苗や老化苗は植傷みしやすく、活着に時間がかかります。育苗後半も適切な温度管理を行い、健全な苗に仕上げるとともに、苗が老化する前に田植えを行います。また、欠株になることを恐れて深植えすると分げつの発生が抑制され、その後の茎数増加や収量に影響を及ぼします。過度な深植えにならないように、注意しましょう。
健全で丈夫に仕上げた苗を、天気の良い日に田植えすることで、初期生育量を確保し、今年の稲作を順調にスタートさせましょう。