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公益財団法人やまがた農業支援センターでは、市町村や農業委員会と連携しながら、離農したり規模を縮小した農地所有者の方から農地をお借りし、そうした農地をまとめて担い手や法人にお貸しする「農地中間管理事業」を行っています。
「農地中間管理事業」を活用することにより、賃料の確実な支払いや精算事務の省力化につながる、まとまった農地を長期的に借り入れることができる、契約期間終了後には農地が確実に返還されるなどのメリットがあります。
春からの農作業が一段落し、来年の農作業に向けた準備はこれからという時期と思いますが、そろそろ農業をやめたい、規模を縮小したい、またはもっと拡大したい、分散している農地をまとめたいなどと考えている方は、「農地中間管理事業」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは市町村や農業委員会、または、公益財団法人やまがた農業支援センター(電話023-631-0697)にお気軽にお問い合わせください。
これから、本格的な冬を迎えます。冬の訪れに備えて、畜舎の雪囲いなど事前に準備をしておきましょう。
牛は、寒さに比較的強いと言われますが、体の小さな子牛は寒さに弱いため、畜舎内の環境管理には細心の注意が必要です。冷気が体に直接当たると、下痢や肺炎などを引き起こして発育が低下する心配がありますので、畜舎内を見回って破損個所などを修繕し、すきま風が入らないようにしましょう。また、分娩予定日が近い牛や子牛のスペースには、十分な敷料を使用するとともに、こまめに交換し、床の乾燥を心がけ、快適な飼養環境を維持しましょう。
一方、保温を重視するあまり、畜舎の窓や扉などを閉めきったままにすると換気不足になり、湿度が高くなるとともに、アンモニアガスも溜まりやすくなります。こうした状態は、牛に大きなストレスを与え、呼吸器病が発生しやすくなります。保温だけに気を取られず、換気もこまめに行いましょう。
また、冬季においても十分な飲水の確保が重要です。水回りを点検し、凍結の心配がある場合は、あらかじめ保温資材などを活用して凍結防止対策を行いましょう。
近年、全国的に豪雨や猛暑、地震などの自然災害が多発しています。本県においても、昨年7月の記録的な豪雨により、農産物に甚大な被害が発生しました。また、今夏の高温少雨による品質・収量への影響も生じました。
こうした自然災害による収量減少だけでなく、農産物の市場価格の下落、経営者本人や従業員が病気や怪我によって農作業が困難になるなど、経営努力では避けられない様々なリスクがあります。
そのような中で農業経営を安定させるためには、生産する農産物の種類によらず、様々な要因の収入減少に対応できる収入保険に加入し、「備えあれば憂いなし」の体制を整えることが重要です。
制度開始から7年目を迎えた収入保険制度は、これまで様々な改正が行われました。例えば、青色申告実績が1年あれば加入できるようになったことや、掛金のうち積立金が不要で負担軽減できる保険方式補償充実タイプの導入など、より加入しやすい制度となっています。まだ加入していない方はもう一度加入をご検討ください。
収入保険の具体的な内容やお申込みはお近くの農業共済組合にお問い合わせ下さい。
季節は冬に向かい気温が下がっていますが、食中毒は気温の高い夏だけに多いものではありません。ノロウィルスによる食中毒は11月~2月の冬期間にも多発しており、年間の原因別の食中毒患者数で最も多く発生しています。
本日は、食品を取り扱う方々のノロウィルスによる食中毒予防のポイントを説明します。
まずは調理する人の体調管理です。毎日、作業前に調理従事者の健康状態を確認し、体調不良の症状がある場合は食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
次に作業前の手洗いです。指の間、爪の間、手のしわの部分、手首とくまなく丁寧に洗いましょう。洗うタイミングは調理前以外にも、トイレの後、休憩後、一定時間作業したらなど、ルールを決めてこまめにおこないましょう。
最後に器具の消毒です。作業前、作業後などに必ず実施するタイミングを決め、熱湯や塩素消毒液を使い包丁、まな板、ボウル等の器具をしっかり消毒しましょう。
対策をとっても感染者が出てしまう場合があります。そのような場面も想定し、嘔吐物の処理方法、施設、器具の消毒、商品の回収方法など事前に準備し、万全の状態で冬期間の作業に向かいましょう。
「啓翁桜」は、正月用の切り枝として、年末から正月にかけて特に需要が高まります。
「啓翁桜」を一斉に美しく咲かせるためには、休眠に入った花芽を低温に遭遇させて、休眠から覚醒させた後に、加温して促成する必要があります。反対に、低温に遭遇する期間が不十分な場合、加温しても花芽の生育が進みません。県内の自然条件では12月下旬頃に十分な低温に遭遇する時期となるため、年末の出荷には間に合いません。このため、休眠打破処理を11月末~12月上旬に行った後に加温して促成を始めます。
一般的な休眠打破処理の方法としては、8℃以下の低温に500時間以上遭遇した枝全体を、40℃のお湯に60分間浸した後、植物成長調整剤であるシアナミドまたはジベレリンの処理を行います。
地域ごとの低温遭遇時間は、やまがたアグリネットのあぐりんウェザーから取得できます。休眠打破処理の詳しい方法は、最寄りの農業技術普及課にお問い合わせください。