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大豆の成熟期は、葉が落ち、茎やさや莢が品種特有の色に変化した時です。
コンバインで収穫する場合は、成熟期に入ってすぐに刈ると、茎の汁が大豆子実の表面に付着して汚れる汚損粒の原因になります。
そのため、成熟期に達した日から1週間程度経過し、茎を振ると、莢の中で子実がカラカラと音をたてる状態がコンバイン収穫の適期となります。
また、収穫適期の幅は品種によって異なります。早生品種の「リュウホウ」「エンレイ」「シュウリュウ」は、収穫が遅くなると、莢から子実がはじけ出てしまったり、しわ粒が発生するなど、収量や品質が低下しやすいので、成熟期から20日後までの間に刈り取りましょう。一方、晩生品種の「里のほほえみ」は、比較的品質が低下しにくいため、成熟期から30日後までの間に、十分な成熟を確認してから刈り取ります。なお、圃場に雑草や青立ちした株が残ったまま収穫すると子実が汚れるため、収穫前に抜き取ります。
適期に収穫を行って、高品質な大豆に仕上げましょう。
県の農林大学校では令和8年度入校生を募集します。
学生を募集する学科は、稲作、果樹、野菜・花き、畜産、農産加工、林業の六つの経営学科です。野菜・花き経営学科を志望する場合は、入校志願書を提出する際に野菜コース、または花きコースを選択していただきます。
選抜に当たっては、筆記試験及び口述試験の内容を総合的に判定して行います。
次に募集日程をお知らせします。一般選抜の試験日は、12月3日(水曜日)、出願期間は11月18日(火曜日)から11月25日(火曜日)までです。郵送の場合は当日消印有効です。また、農林大学校に直接お持ちいただく場合の受付時間は、平日の午前8時30分から午後5時15分までです。
農林大学校は、農林業のスペシャリストを養成し続け、昨年で創設70年を迎えた、3800名を超える卒業生を輩出している歴史ある学校です。志を同じくする仲間と共に二年間学び、卒業後には仲間と力を合わせて、山形県の農林業を未来に繋げていきましょう。入試に関する情報は、農林大学校ホームページ「入試情報」をご覧ください。ご不明な点は、農林大学校教務学生担当、電話0233-22-1528にお問い合わせ願います。
近年、最上地域や置賜地域を中心に、露地栽培のアスパラガスが増加しています。アスパラガスの収穫終了後は、来年春の収穫に向けて養分を蓄積する重要な時期です。しかし、秋雨等の影響で重要病害である茎枯病が発生しやすくなります。茎枯病は、土壌中の病原菌が茎に感染して発病します。発病すると地上部が早期に黄化し、株全体が枯れ込むため、養分の蓄積ができなくなります。そこで、次の対策を実施して、茎枯病を予防しましょう。
はじめに、発病した茎は抜き取り、袋に入れ、圃場外に持ち出して処分します。
次に薬剤防除の実施では、治療効果のあるものを選定しましょう。アスパラガスは薬液をはじくので、薬剤を散布する際には必ず展着剤を加用し、薬剤をしっかり付着させましょう。
さらに、茎の刈り払い後は圃場外へ搬出し、畦表面をバーナーで火炎焼却します。焼却時間は、畦表面から白煙が少し上る程度の時間としましょう。
このように、収穫終了後の茎枯病対策を徹底し、来年に向け、十分な養分蓄積を図りましょう。
やまがたフラワーフェスティバル2025を、10月18日土曜日と19日日曜日に鶴岡市小真木原総合体育館で開催します。今年は「つるおか大産業まつり」と同時開催となります。
この催しは、県民の皆様に、県内で生産されている花を広く紹介するとともに、品評会も開催し生産者の技術向上を図り、県内の花に関連する産業が更に発展することを目的に毎年開催している、県内最大の花のイベントです。
品評会では県内各地の生産者が栽培した切り花や切り枝、鉢物・花壇苗200点以上が出品され、農林水産大臣賞等を受賞した花が展示されます。
また、無料体験イベントとして、中学生以下が対象の寄せ植え教室を18日の13時と14時の2回、どなたでも参加できるフラワーアレンジメント体験を19日の11時と13時と14時の3回行います。参加申し込みは、それぞれ当日の10時から総合体育館で整理券を配布します。定員に達し次第受付は終了します。
入場は無料で、どなたでもお越し頂けます。全国に出荷されている最高品質の山形の花をご堪能ください。
詳しい内容は、県農林水産部園芸大国推進課、電話023‐630‐2282までお問い合わせください。
間もなく柿の収穫時期を迎えます。近年は、気象の変動が大きく、降雹による農作物被害が増えています。秋の降雹被害は10月から11月の発生が多いことから、防雹ネットは、遅くとも10月上旬には設置しましょう。
主力品種である「平核無」の今年の生育は、気温が高く経過したことから、着色の進みはやや遅れていますが、糖度が高く品質の良い果実の収穫が期待されます。今後、平年並みの気象で経過した場合、収穫は10月20日頃から始まると見込まれます。
収穫適期は、果実表面の色を目安に判断しますが、着色の進み方は気象状況や地域、樹勢等で異なるため、収穫が遅れないよう計画的に進めましょう。特に、樹勢が弱い樹や小玉の樹では着色の進みが早い傾向があるので、優先的に収穫します。
収穫に当たっては、園地ごと、樹ごとに着色をよく観察するとともに、JAや各総合支庁農業技術普及課の情報などを参考にしながら、適期収穫に努めましょう。