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今の経営状況を正確に把握するためには、日々の取引に関する領収書や伝票などを忘れずに保管し、集計することが大切です。
こうした伝票などの整理は、農作業に余裕ができたときにまとめて行おうと思いがちですが、実際はなかなか難しいものです。そこで、「領収書等の整理は毎週月曜日の夜」、「帳簿への記帳やパソコン入力は第一金曜日の夜」など、ご自身のルールを決めて、ためこまないうちに処理するようにしましょう。また、領収書等を紛失してしまった場合は、早めに取引先に再発行を依頼します。自動販売機を利用した際など、領収書等が発行されない場合には、出金伝票を用意し、いつ・だれに・いくら支払ったかを記録しておきましょう。
こうした日々の積み重ねは、より正確な簿記記帳と決算書の作成につながり、さらには、将来の経営改善の基礎となります。ご自身だけでは難しい場合には、家族内で相談し分担を決めながら、取り組んでみましょう。
今年は気温が高く経過しているため、夏秋きゅうりやトマト等の果菜類で、草勢の低下が見られています。今後は、夜温が徐々に低下していくため、夏越しで消耗した草勢を回復させ、秋も継続して収穫できるようにこまめな管理を行いましょう。
夏秋きゅうりでは、中段付近から発生している勢いの強い孫づる等を新しい主枝にして、つる先を上に向けてネットに誘引する主枝更新を行います。更新した主枝の生長を促すため、光を遮っている古い葉を少しずつ取って、十分に光が当たるようにします。また、曲がりなどの障害果は早めに取り除き、取り遅れないようにしましょう。
夏秋トマトでは、8月下旬~9月上旬に摘心し、収穫した果房の1~2枚上までの摘葉とつる下げを行います。9月に入ると、日射量が減少してくるので、草勢を見ながら果房あたりの着果数を3~4個と少なめにして、果実の小玉化を防止します。また、9月中旬頃からは裂果が発生しやすくなるため、徐々にかん水量を減らすことも、重要な管理ポイントになります。
秋の収穫を長く継続するために、夏越し後の管理を適切に行い、草勢の回復に努めましょう。
近年の気候変動の影響を最小限にとどめ、毎年、高品質なさくらんぼを安定して生産するためには、充実した花芽と光合成能力の高い葉をつくる事がとても大切です。
隣の樹との間隔が十分に確保できず、樹冠下に光が届かない場合は、縮伐・間伐を検討します。
一方で、花芽が高温になると、翌年に双子果が発生しやすくなります。そのため、縮間伐で、園地が極端に明るくなり、高温になることが想定される場合には、気温が下がる9月上旬以降に行います。
縮間伐の手順としては、まず、最後まで大事に残す「永久樹」と大枝単位等で順次伐採を行う「間伐樹」を決めます。「永久樹」は、「品質が良く収量の多い樹」を基本的に選びます。ただし、結実を安定させるためには、受粉樹が重要であるため、結実が安定しない園地では、受粉樹を優先して残しましょう。
また、一気に間伐すると空間が空きすぎる場合は、間伐樹の主枝等の大枝を縮伐し、「永久樹」の日当たりを改善します。
品種更新のため、成木の樹冠下に苗木を定植した場合は、周辺の成木を計画的に縮伐・間伐し、苗木が生育しやすいようにしましょう。
近年、県内でも発生が増加しているオオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウは、台風や低気圧の通過に伴い、西南暖地から長距離を移動し、県内で急激に増加することがあるため、注意が必要な害虫です。この3種は、野菜や花きなどの多くの作物に卵を産みつけ、ふ化した幼虫が食害します。被害を防ぐには、台風や低気圧の通過後、次の対策を実施します。
一つ目は、圃場をよく観察し、卵や幼虫を見つけたら取り除くことです。オオタバコガの幼虫は果実、花蕾、新芽などの中に潜んでいることがあるため、穴があいている果実などは丸ごと取り除きます。また、ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウは、卵をまとめて産むため、卵塊のある葉などは取り除いてください。
二つ目は、薬剤散布です。幼虫は成長し大きくなるにつれて防除効果が低下するため、小さいうちに、ていねいに薬剤を散布してください。
薬剤の効きにくい成虫が移動してくることもあるため、薬剤散布後は、あらためて観察しましょう。散布4~5日後に、小さい幼虫が生きたまま多く見られる場合には、三つ目の対策として系統が異なる薬剤を散布し、被害を抑えましょう。
今回は、作業適期を迎える、啓翁桜の施肥と防除について紹介します。
啓翁桜は早期に落葉した枝を、11月に切り枝促成すると、開花が不揃いになったり、開花率が低くなったりして、品質低下や、商品率低下につながります。そのため、早期に落葉させない管理が大切です。
啓翁桜では、花芽が多く着くように、環状剥皮を行うことが多いですが、環状剥皮した枝は、葉が9月頃から黄化して、落葉が早まる傾向があります。そこで、早期の落葉を防ぐために、8月下旬までにリン硝安カリなどの、速効性肥料を施用します。施肥量は、10アール当たり窒素成分量で3~5kgです。
また、アメリカシロヒトリやマイマイガ、イラガといったケムシ類の防除も重要です。ケムシ類の食害により葉が少なくなると樹勢が衰えます。園地を注意深く観察し、発生がみられたら幼虫の捕殺や薬剤防除を速やかに行いましょう。なお、薬剤防除の際は、農薬の使用基準を遵守するとともに、周辺作物に飛散しないように十分注意しましょう。