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農業一口メモ

2026年1月28日 米の安定生産を支える土づくり

 記録的な高温となった令和5年に続き、令和6年、7年も猛暑や大雨、干ばつなど、極端な天候が続きました。今日は、米の収量、品質、食味を安定的に維持するための土台となる土づくりのポイントを三つ紹介します。
 一つ目は、堆肥などの有機物を施用し、地力を向上させ、土壌の通気性や透水性を高めることです。そうすることで、高温時の稲の消耗低減や、根の活力維持といった効果が期待できます。ただ、過剰に施用すると米の食味が低下しやすいので、適量を施用することが重要です。
 二つ目は、ケイ酸肥料等の土づくり肥料を施用し、イネが必要とする養分をバランスよく供給することです。イネはケイ酸を沢山吸収しますが、近年、土づくり肥料を施用する人が減少した結果、土壌のケイ酸の量が減少しています。ケイ酸肥料を施用し、イネのケイ酸含有率を高めることで、葉がまっすぐに立って受光体勢が良くなり、光合成が促進されるとともに、根の活力も高まり、収量が増加します。土壌分析を行って、効率的に必要量を施用しましょう。
 三つ目は、作土が15cm程度になるように耕耘することです。作土深を十分確保することで、イネの根域を広げ、根の養分や水分の供給力を高めることができます。
気候変動に負けない米づくりのため、今年の土づくりの計画を確認しましょう。

2026年1月27日 総合防除のすすめ

 今日は「総合防除」について紹介します。総合防除とは、農作物に発生する病害虫を防除する際、化学農薬のみに頼らず、予防に重点を置き、病害虫の発生を予測して、防除の必要性を判断し、その上で適切な防除手段をとることです。
 総合防除には三つのポイントがあります。
 一つ目は、病害虫が発生しにくい環境作りによる「予防」です。適切な栽植密度や肥培管理によって、風通しのよい圃場や病気に強い作物にすること、圃場内や圃場周辺に病害虫の発生源を作らないこと、病気の感染を防ぐため雨よけ被覆を行うこと等により、病害虫の発生を予防する取組を行います。
 二つ目は、防除が必要かどうか、また、いつ防除するかの「判断」です。圃場内をこまめに観察することで、適切な時期に効率的かつ効果的な防除を行うことができます。また、県病害虫防除所が発表する病害虫発生予察情報で最新の情報を入手し、「判断」に活用しましょう。
 三つ目は、「防除の実施」で、適切な防除方法を選択して防除を行うことです。病害虫の種類や発生状況、農作物の生育状況、気象条件等を考慮し、天敵等を活用した生物的な方法、粘着トラップ等の物理的な方法、農薬を使用する化学的な方法から、それぞれの圃場に適した防除方法を選択し組み合わせることで、総合的な防除に取り組みましょう。

2026年1月26日 ハウス軟白ねぎ

 例年、1月から3月始め頃にかけて、スーパーの店頭などに、白く軟らかい部分が長い本県産の長ねぎが並びます。これは、庄内地域などで栽培されている「ハウス軟白ねぎ」です。今回は、「ハウス軟白ねぎ」の特徴を紹介します。
 一般的な長ねぎ栽培は、生育に合わせて株もとに土を寄せて光を遮り、白い軟白部分を作ります。一方、「ハウス軟白ねぎ」は、土を寄せる代わりに、光を通さない専用のシートでねぎの植え付け列に沿って、両サイドから挟むように覆って軟白部分を作ります。土を寄せずに栽培するので、土の圧力がかからず、ねぎが軟らかく仕上がります。さらに、冬の寒さの中で、甘みが強くなります。
 「ハウス軟白ねぎ」は、鍋料理に入れて軟らかい食感を味わえるほか、その甘みを活かして、サラダなどにも利用できます。本県産の軟らかくて甘い「ハウス軟白ねぎ」を、今晩の一品として召し上がってはいかがでしょうか。

2026年1月23日 冬季の子牛の管理

 畜産農家の皆さん、寒さが厳しくなる季節となりました。気温が下がると家畜の体力消耗が大きくなり、疾病に対する抵抗力が低下します。特に子牛は寒さに弱いので、次の対策を講じて出来るだけ病気を防ぎましょう。
 一つ目は寒さ対策です。まず、畜舎にすきま風が入らないようにし、子牛に直接冷気が当たるのを防ぎましょう。また、不衛生で濡れた牛床は、子牛に過度のストレスを与えます。敷き料をこまめに交換し、衛生的で温かい環境を整えましょう。ただし、保温を重視するあまり換気が不足すると、呼吸器疾患を誘発しやすくなりますので、日中は出来るだけ換気を心掛けしましょう。
 二つ目は栄養対策です。元気な子牛に育てるためには、哺乳期の栄養摂取が大切です。そのため、授乳する母牛には十分な飼料を与える必要があります。また、子牛の成長に合わせて人工乳などの補助飼料を与え、月齢に応じた発育を促しましょう。
 この他、離乳による移動や群飼、密飼いはストレスの原因となります。日頃から気を付けて子牛の様子を観察し、病気の発生を防ぎましょう。

2026年1月22日 「特別栽培」を始めませんか

 近年、農業においても環境への負荷低減の重要性が増しています。このような中、皆さんも、特別栽培農産物の生産に取り組んでみてはいかがでしょうか。
 特別栽培農産物とは、使用する化学合成農薬の使用回数と化学肥料の使用量を、地域の慣行栽培の半分以下に減らして栽培した農産物のことです。
 本県では、約7,100戸の生産者が、米や大豆、野菜、果樹など様々な作物で特別栽培農産物の生産に取り組んでいて、全国でもトップクラスの取組面積となっています。
 環境への負荷を低減する特別栽培農産物生産の取組みは、安全・安心のニーズにも対応し、消費者の信頼と評価を獲得する有効な手段となります。
 本県では、「つや姫」の生産認定の要件となっていたり、環境保全型農業に対する支援を受ける際の取組み要件に設定されており、特別栽培農産物認証の取得意識が高まっています。
 本県における特別栽培農産物の認証機関は「公益財団法人やまがた農業支援センター」と「鶴岡市」です。認証の手続きなど、詳しくは、認証機関または最寄りの農業技術普及課にご相談ください。