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「山形県『ラ・フランス』振興協議会」では、適正な収穫・出荷時期と出荷規格の遵守を推進し、高品質な「ラ・フランス」の出荷に取り組んでいます。取組の中では、「山形ラ・フランス」の名称を、地理的表示保護制度(略称GI保護制度)に登録し、本県産「ラ・フランス」を他地域産と差別化し、その品質の高さを消費者にPRしています。
GI保護制度には、出荷箱等への表示に厳格な規定があり、令和9年8月以降、「山形県『ラ・フランス』振興協議会」に入会していない出荷団体や生産者が、GI保護表記である「山形ラ・フランス」やこれに類似する表示を行った場合、法律に基づき、罰則の対象となります。
特に、出荷団体を通さずに直売所で販売したり、贈答品を直送したりする場合など、個人の生産者が直接出荷・販売する際には注意が必要です。
「山形県『ラ・フランス』振興協議会」に入会し、GIの基準を守ることで、「山形ラ・フランス」と表示して、出荷することができます。未入会の場合は、ぜひ入会をお願いします。入会方法については、県園芸大国推進課にお問い合わせください。
7月は、りんごや西洋なし、もも、かきで、最終的な着果量に調整する仕上げ摘果の時期です。
りんごや西洋なしでは、着果が多い部分を手直しするとともに、サビ果や奇形果、傷果を摘果します。ももでは、肥大の悪い果実に加え、果形が左右対称となっている双胚果、果実の内部が割れる核割れ果を摘果します。
かきでは、L級以上の大玉で食味の良い果実を作るため、8月上旬までに、20枚~25枚の葉に1果を残す程度に調整します。
また、この時期は、果樹全般に枝や葉が茂り、農薬が付着しにくいため、樹の幹回りや主枝の分岐部を中心に徒長枝を切除します。
一方で、徒長枝の切り過ぎは、樹や果実の日焼けの発生を助長する場合があります。そのため、主枝の背面に発生した中程度の強さの徒長枝は、概ね30cm程度の間隔で残すようにしましょう。
また、高温時にはハダニ類の発生が多くなるため、自園地の発生をこまめに確認し、適期防除に努めましょう。
農業経営収入保険は、平成31年1月から始まった保険制度です。保険期間において、ご自身の収入が、基準収入の9割を下回った場合に、下回った額の9割を上限として補てんするものです。
収入保険の最大の特徴は、経営努力では避けられない様々なリスクを補償の対象としていることです。自然災害による収入の減少だけでなく、市場価格の下落や、けがや病気により収穫作業ができないなどの場合も補償対象となります。
収入保険に加入するには、保険期間の前年1年分の青色申告実績が必要です。まだ加入されていない方や、これから青色申告を予定している方は、万が一に備えて、収入保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
詳しい内容につきましては、山形県農業共済組合の窓口へお問い合わせください。
梅雨の終盤となるこれからの時期は、局地的な大雨が発生しやすくなります。一昨年の7月25日からの豪雨は、農作物や農業用施設等に大きな被害をもたらしました。
大雨による農作物への被害には、数日間にわたり排水されず圃場に水がたまることで、土壌中の酸素が不足して根が弱り、生育が抑制される湿害があります。この場合、排水対策を徹底することで、湿害の軽減を図ることができます。
露地栽培では、畝間に排水の溝を切ったり、畑の周囲に明渠を掘るなどして、降った雨が速やかに排水されることを確認します。すでに掘ってある明渠も詰まりがないか、点検することが重要です。また、周囲より低く、水がたまりやすい圃場や、地下水位が高い圃場では、畝を高くするなどの対策が不可欠です。
施設栽培でも、大雨による施設内への浸水を防ぐため、施設周囲に深く広い明渠を掘り、排水路を確保します。排水路には、ビニールや畦シート等を敷くと、より効果的に排水することができます。また、万が一の浸水に備え、水中ポンプを用意しておきましょう。
事前の排水対策を万全にして、大雨に備えましょう。
今年のさくらんぼは、双子果の発生が例年よりも多い状況でした。
双子果は、花芽が形成される7月中旬~9月上旬の高温の影響で、翌年の発生が助長されます。
また、品種別では「紅秀峰」で発生が多い傾向があり、樹勢が弱い樹、明る過ぎる園地で発生が多く見られます。
双子果の発生を軽減するためには、花芽が極端な高温にならないようにすることが重要です。
花芽の温度を下げるためには、雨よけ被覆部分などへの遮光資材の展張が最も有効です。資材は、遮光率が45%程度のものが適しています。
加えて、適正な樹勢を維持するために、収穫直後に年間施肥量の5割程度を目安に礼肥を施用します。肥料は水分がないと吸収されにくいため、施肥後に灌水することも重要です。また、健全な葉を維持するために、病害虫防除を徹底しましょう。さらに、高温時の夏季剪定は、双子果の発生を助長する可能性があるため、気温が下がってくる9月上旬以降に実施しましょう。
来年の高品質・安定生産に向けて、対策を徹底しましょう。