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農業一口メモ

2025年12月18日 山形県産の美味しいお肉

 山形県には、美味しいお肉がたくさんありますので御紹介します。
 まず初めに牛肉、「総称山形牛」です。「総称山形牛」は、甘みがあり、かつ質の良い脂肪と、旨味の多い赤身がバランスよく入った、きめ細やかなサシが特徴です。また、不飽和脂肪酸の割合が高い脂肪は融点が低いため、口の中に入った途端に溶け出し、脂肪の甘味と赤身の旨味が広がり、大変美味しいと評価されています。
 次は、豚肉です。県内にはいろいろな銘柄豚があります。各地の生産者が高品質で美味しい豚肉を生産するため、品種の組合せや飼料などに工夫を凝らし、銘柄豚を生産しています。それぞれの銘柄豚毎に独自のおいしさがありますので、是非、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
 最後は鶏肉です。「やまがた地鶏」は、赤笹シャモと名古屋種をかけ合わせて生まれた交雑種を父とし、横斑プリマスロックを母として生産されている肉用の地鶏です。それぞれの品種の特長を受継ぎ、コクと適度な歯応え、そして旨味に優れているのが特長です。
 県産の美味しいお肉を、お店や御家庭の色々なお料理で御賞味ください。

2025年12月17日 GAPに取り組みましょう

 「GAP」とは、「農業生産工程管理」と訳され、農作物の生産過程で起こりうる事故やトラブルを未然に防ぎ、農業経営全体を適切に管理する手法です。
 具体的には、農作業の手順をルールとして定め、点検と改善を繰り返しながら、より安全で安心な農産物を生産する取組です。
 例えば、農薬の残留事故防止のため、「農薬散布前に防除計画と最新の使用基準を確認し、散布後は防除記録を必ず行う」といったルールを作成します。栽培期間中は、このルールに従って作業を行い、栽培期間終了後に実施状況を点検します。その際、防除記録の記載漏れなど、不備が見つかった場合にはその原因を分析し、次回改善を図ることで、農産物の安全性を高めていきます。
 また、「GAP」は、適切な資材管理によるコスト削減、整理整頓による作業の効率化、そして何よりも労働安全の確保が図られるなど、生産者自身の経営改善ツールとしても非常に有益です。経営改善の必要を感じている方は、是非取り組んでみてください。
 詳しくは、山形県農業情報サイト「やまがたアグリネット」の「GAPの取組について」のページをご覧いただくか、県庁の農業技術環境課にお問い合わせください。

2025年12月16日 東北農林専門職大学学生募集のお知らせ

 今日は、東北農林専門職大学の令和8年度入学生募集の、一般選抜試験についてお知らせします。
 東北農林専門職大学は、農業・森林業のリーダーとなる人材を育成する山形県立の専門職大学です。大学では、農林業の生産や経営等に係る知識、理論に裏付けられた技術、地域活性化に向けた課題解決の実践的手法などを学びます。4年間の学びで優れた技術力と経営力、国際競争力を身につけます。
 募集する学科は二つあります。一つ目は農業経営学科です。スマート農業等の最新の技術や、輸出などのグローバル化にも対応した農業経営者を育成します。もう一つは森林業経営学科です。自然環境や豊かな生態系など、森林の恵みを活用した多様なビジネス展開を目指す森林業経営者を育成します。 
 一般選抜は、令和8年1月に実施される大学入学共通テストを利用した学力試験があります。他に小論文、面接、書類審査を行います。出願期間は令和8年1月26日から2月4日、試験日は令和8年2月25日です。詳しい情報は、本大学ホームページ「入試情報」をご覧ください。

2025年12月15日 ロールベールサイレージの保管方法

牧草や飼料用稲を収穫後に円筒状に梱包したものを「ロールベール」と呼びます。これを、専用のフィルムで覆って密封し、サイレージ化した「ロールベールサイレージ」として保管するのが主流となりました。
この方法は、品質を維持したまま長期間保管することができますが、保管状態が悪いと、カビなどが発生し、給与出来なくなる場合があります。保管の際は、次の点に注意しましょう。
まず、排水の良い平坦な場所で保管しましょう。保管の際は、横置きにすると変形しやすくなり、気密性が低下し、カビが発生しやすくなるので、縦置きにします。
 次に、鳥獣害対策を徹底しましょう。カラスなどの鳥害対策として、テグスや紐をロールの上に設置しましょう。また、ネズミなどによるフィルム破損を防止するため、ロールとロールの間を30~50cm以上離して間隔を空けるとともに、ロールの下に網目が1cm以下の金網を敷くと効果的です。
 また、フィルムの破損があった場合は、粘着性の高いテープ等で速やかに補修しましょう。
 収穫した飼料を有効に活用し、飼料コストの低減を図りましょう。

2025年12月12日 加温さくらんぼ栽培のハウスの準備

 さくらんぼの加温ハウス栽培は、早い作型で12月下旬から加温を開始します。これから、ハウスの被覆と加温前の準備時期となりますが、燃油価格が高止まりしているため、省エネ対策を徹底して燃油消費量を抑え、生産コストの低減を図りましょう。
 初めに、暖房機の燃焼室やバーナーノズル等の点検と清掃を行います。点検・清掃は、燃焼効率向上と栽培期間中の故障やトラブルを防ぐため、必ず実施します。その際には、事故がないように、取扱い説明書をよく読んでから行います。また、清掃後は異常がないか、試運転を忘れずに行いましょう。
 次に、ハウスの周囲や出入り口などの隙間とつなぎ目の点検・補修を行い、ハウスの気密性を高めます。
 さらに、サイドや褄面に内張りカーテンを設置し、保温性を高めます。内張りカーテンは、裾部分からの冷気の入り込みがないように長めに設置しましょう。
 このほか、送風ダクトの配置や穴の開け方の見直し、循環扇の導入等を実施し、暖房効率を高め、少しでも燃料が節約できるようにしましょう。