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農業一口メモ

2026年2月20日 高病原性(こうびょうげんせい)鳥インフルエンザ対策

 国内では高病原性鳥インフルエンザが多く発生しており、また、本県を含め全国各地で、野鳥からの高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出が確認されています。渡り鳥の飛来が続いている今の時期は、感染するリスクが非常に高くなっていますので、次の点に注意して、ウイルスの侵入を防ぎましょう。
 1つ目は、鶏舎への野鳥やネズミなどの野生動物の侵入防止対策です。防鳥ネットの破損や鶏舎の屋根と壁の隙間など、侵入可能な場所がないか入念に点検し、隙間などがあった場合は速やかに修繕しましょう。
 2つ目は、こまめな鶏舎の衛生管理と鶏の健康観察です。高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染しても、死亡する鶏の数がすぐに増えない場合もあります。トサカが紫色になる等の特徴的な症状を早期に発見できるよう注意しましょう。
 今一度、野生動物の侵入防止対策を徹底するとともに、死亡する鶏が増えたり、特徴的な症状が確認されたりした場合は、最寄りの家畜保健衛生課へ速やかに連絡しましょう。

2026年2月19日 「つや姫」の安定生産

 県産米「つや姫」は、高い品質と際立つおいしさを維持するため、厳しい作付けの基準を守って生産者や関係機関が連携して生産に取り組んできました。その結果、全国のトップブランド米として認知され、高い評価を得ています。引き続き最高の「つや姫」を生産していくため、栽培のポイントを再確認しましょう。
 まず、栽培マニュアルで示されている栽培適地で、かつ、条件の良い圃場に作付けします。また、気候変動に対応するためにも、土壌改良資材の散布や稲わらの腐熟促進、作土層の拡大等、総合的な土づくりに取り組みましょう。次に、健苗育成です。葉が伸びすぎず、葉齢が揃い、下葉まで葉色が濃く、茎が太い苗に仕上げ、適期に移植します。細やかに水管理を行って初期生育量を確保し、その後は、生育診断に基づいた適期・適量の穂肥を行います。適正な籾数を確保し、登熟を高めることが、良食味米生産に欠かせません。
 春作業が本格化する前に、余裕を持った栽培計画を立て、みんなで高価格帯のブランド米を生産するという高い意識を持ち、万全の体制で「つや姫」の栽培をスタートさせましょう。

2026年2月18日 たらのきの育苗(いくびょう)

 山菜のたらの芽は、県内各地で栽培されており、促成栽培で12月から4月まで出荷されています。今回は、たらの芽の生産に用いるたらのきを、圃場で効率的に養成するための育苗方法について紹介します。
 苗の増殖には、病気が発生していない圃場で、1年間育てた、たらのきの根を用います。晩秋または雪解け直後に株ごと掘り起こし、2月中旬から4月に育苗を始めます。
根は、鉛筆程度の太さのものを選び、長さ約5cmに切り分けます。切り口を乾かしてから、清潔な培養土を入れた育苗箱に横向き一列に並べ、その上から覆土します。これを地温20℃で管理すると、10日程度で芽が出始めます。芽の長さが3から5cmに達し、発根したものから順次鉢上げをします。鉢上げには、直径9cmのポリポットを用い、土壌水分に注意しながら管理します。こうすることで、定植時期までに本葉3枚程度の苗ができます。
定植は、晩霜のおそれがなくなる5月下旬頃から6月にかけて、順次行います。2年目の秋には2m程度のたらのきに成長し、促成栽培を行うことで、たらの芽を収穫できるようになります。

2026年2月17日 さくらんぼの早期落葉の影響

 昨年は、7月の高温少雨の影響で、さくらんぼではハダニ類が例年よりも多く発生しました。そのため、8月から9月の間に、葉の黄変・落葉が発生するなど、例年よりも早期に落葉した園地がみられました。
 さくらんぼの花芽は、収穫が終わった7月頃から11月頃にかけて形成されます。この時期に葉が光合成した養分は、雄しべや雌しべを形成する基になるとともに、翌春の初期生育のための貯蔵養分として根に蓄積されます。
 そのため、昨年、早期に著しい落葉が発生した園地では、凍害による花芽の枯死や樹勢の低下が懸念されます。
 3月頃になると摘芽作業が本格化しますが、早期落葉した園地では、摘芽前に剪定バサミなどで花芽を切断し、枯死の有無を必ず確認しましょう。枯死が著しい場合は、摘芽を控え、枯死が少ない場合でも、芽数を例年よりやや多く残します。特に、「紅秀峰」や樹勢の弱い樹は、早期落葉による影響を受けやすいため、注意しましょう。また、樹勢の低下が懸念される樹では、発芽期に即効性の肥料を10a当たり窒素成分で1kg程度の少量を施用するとともに、着果量を早期に制限し、管理しましょう。

2026年2月16日 ハウスさくらんぼの管理

 今日は、ハウスさくらんぼの被覆から開花期頃までの管理のポイントを紹介します。
 2月は寒さが厳しい日が続くことから、ハウスの保温対策をしっかり行うことが重要です。そのため、二重被覆や隙間の補修など基本的な対策を丁寧に行うことが大切です。
 次に温度管理についてです。昼と夜では、夜の温度を下げた方が生育への影響は小さく、燃料節約の効果が大きくなります。冷え込みが厳しい夜は最低限の暖房とし、日中は、日照による温度上昇を有効に活用するため、換気を控えめにして保温に努めます。
 ただし、開花期の極端な高温は、結実不良の原因になるため、25℃を超えないように管理します。特に、晴天日は高温になりやすいので注意しましょう。開花期にハウスが高温になった場合には、結実不良を防ぐため、高温に遭遇した日のうちに直ちに人工受粉を実施しましょう。
 最後に土壌水分や湿度管理についてです。被覆から開花までの時期にハウス内が乾燥すると、発芽や開花が不揃いになり、結実不良になる場合があります。土壌かん水や枝散水を十分に行って乾燥を防ぎ、しっかりと結実を確保しましょう。