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今年も家庭菜園を始める時期を迎えました。家庭菜園の第一歩は畑の土づくりです。今日は、家庭菜園の土づくりのポイントを三つ紹介します。
一つ目は有機物の施用です。堆肥や腐葉土などの有機物を、一平方メートルあたり2~3kgを均一にまき、スコップや鍬でよく混ぜ合わせます。
二つ目は土の酸度調整です。多くの野菜はpH6~6.5の弱酸性が適していますが、畑の土の多くは、pH5~5.5の酸性となっています。このため、苦土石灰などの石灰資材を施用し、pHの調整を行ってから、植え付けを行いましょう。
三つ目は肥料です。家庭菜園のような小面積の畑では、肥料を多くやりがちで、土に肥料成分が必要以上に蓄積している畑が多く見られます。なるべく基肥は少なめにして、生育を見ながら、少しずつ肥料を与えるようにしましょう。
次回の家庭菜園に関する一口メモは、「植え付け時のポイント」について、五月に放送予定です。
宿根草であるりんどうは、春に1株から多くの茎が出ます。それを間引いて、切り花が長く、花の段数が多くなるように仕立てます。従来は、1株当たり7本程度に仕立てていますが、それを、10本に仕立てることで、切り花の長さが短くなるものの、収穫本数を増やせる「10本仕立て栽培」を紹介します。
まず、仕立て方は、草丈が20~30㎝の時期に、1株当たり10本を残して、他を間引きます。
次に、収穫方法です。従来は、長い切り花にするために地際付近から収穫し、また、翌年に向けた株作りのため、一株あたり2本を収穫せずに茎を残していました。対して、10本仕立て栽培では、茎を30cm残して、全ての茎を収穫します。茎を長く残すことで、切り花は短くなりますが、全ての茎を収穫しても、残った葉が株作りに必要な光合成を行います。
10本仕立て栽培すると、切り花が50~60cmと短く、花が3段程度になる商品が増えます。りんどうは、お盆やお彼岸に欠かせない花であり、この時期は墓前(用の花束加工向けの短い規格の需要があります。「10本仕立て栽培」は、切り花が短いため墓前用に最適です。この仕立て方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
山形県における昨年の水稲直播栽培面積は、2,644haで、そのうちの約7割が、鉄粉をコーティングした種籾を播種する「鉄コーティング直播栽培」となっています。
「鉄コーティング直播栽培」では代かきした水田に播種しますが、種籾が土の中に潜ってしまうと発芽しにくくなるので、圃場の均平に注意し、代かき後に土を落ち着かせた状態で土壌表面に播種することがポイントです。土壌の硬さの目安は、1mの高さからゴルフボールを落として、土中にボールが1cmから半分が埋まる程度です。
種籾は塩水選と種子消毒の後、12℃から15℃の水に4日から5日間漬けたあと水を切り、鉄粉をコーティングします。コーティング後は鉄が酸化して発熱するので、発芽率が低下しないよう薄く広げる等、放熱しながら乾燥します。播種前には、種籾の発芽率を確認してから播種しましょう。
直播栽培は苗立ち本数が収穫量に大きく影響します。播種時期や圃場の状態、気象情報等を十分検討して適期に播種し、目標とする1平方メートル当たり100本以上の苗立ち数をしっかり確保しましょう。
この時期の果菜類の育苗は、生育ステージに合わせた、きめ細かな管理が必要です。今日は、健全な苗づくりのための三つのポイントを紹介します。
一つ目は換気による温度管理です。日の出が早まり、7時頃からハウスやトンネル内の気温が上がりやすくなるので、被覆資材を部分的に開放し、日中の天気をみながら換気幅を調整し、適切な温度管理に努めましょう。
二つ目は灌水です。灌水は晴天日の朝に行い、夕方までに土の表面が乾く程度が適正な量となります。灌水量が多いと、苗が軟弱になるため注意が必要です。なお、培養土の種類によって保水性が異なるので、特性に応じて加減しましょう。
三つ目は生育の調整です。生育がばらついた場合は、生育の揃い具合に応じてグループに分け、それぞれ温度や灌水の管理を変えます。定植作業が遅れる場合は、液肥を施用し苗の老化を抑え、管理温度を低くして生育を抑制するなど、よりこまめな管理に努めましょう。
さくらんぼの果実を成らせることができるのは「今だけ」です。特に、近年は果実が成りづらくなっているため、結実対策をしっかり行い、着果量を確保しましょう。
低温や強風など天候が悪い場合は、マメコバチやミツバチの活動が鈍くなります。毛ばたきによる人工受粉は、少なくとも五分咲きと満開期の2回、必ず実施します。
また、結実が安定しない園地、早期落葉や凍霜害などの影響で、雌しべの枯死が多い園地では、さらに回数を多くし、丁寧に受粉します。満開を過ぎても、枝の下側等には開花の遅い花が多く残っています。枝の下側も丁寧に受粉し、しっかり結実させましょう。
さらに、開花期に乾燥が続く場合は、灌水を行い、湿度を保ちます。実止まりを確保し、果実肥大を促進するためには、開花後にも十分な土壌水分が必要ですので、乾燥が続く場合は積極的に灌水を行いましょう。
作業が重なり忙しい時期ですが、さくらんぼを成らせることができるのは「今だけ」です。結実対策を最優先し、おいしいさくらんぼを全国の消費者のみなさんに届けましょう。