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農業一口メモ

2026年9月3日 もも収穫後のせん孔細菌病対策

ももは中生品種の収穫がほぼ終わり、晩生品種の収穫時期を迎えています。
もものせん孔細菌病は、今年の発生はやや落ち着いているものの、引き続き注意が必要な病気です。この病気は、収穫後の9月以降に行う秋の防除がとても重要です。来年の栽培に向けて、秋期防除を徹底し、越冬伝染源となる園地内の病原菌密度をしっかりと下げましょう。
具体的には、収穫後にボルドー剤などの無機銅剤を、2週間おきに2回から3三回散布します。1回目の散布は、収穫後できるだけ早く行いましょう。また、晩生品種がある場合は、収穫が終了した樹から防除を行いましょう。なお、使用する薬剤によっては薬害の恐れがあるため、炭酸カルシウム剤を加用します。また、台風などの影響で早期に落葉すると、落葉部位から感染しやすくなります。そのため、薬剤散布は台風の通過前や降雨前に行いましょう。
さらに、耕種的な対策として、風当たりの強い園地では防風ネットを設置します。また、樹勢が弱いと発生が多くなるため、適正な樹勢の維持に努めましょう。
せん孔細菌病は、薬剤だけで防除するのが非常に難しい病気です。春先に行う発病枝の切除など耕種的な手法も組み合わせ、総合的な対策を徹底しましょう。

2026年9月2日 水稲の適期刈取り

品質が高く、食味の良い米を生産するためには、適期に刈り取ることが重要なポイントになります。
刈取りの時期は、出穂後の日平均気温の積算値を目安に、青籾の割合や枝梗の枯れ具合、籾水分など、稲の状態をよく観察して判断することが大切です。積算気温の目安は、「はえぬき」と「雪若丸」が950℃から1,200℃、「つや姫」が1,000℃から1,200℃です。各地域の農業技術普及課等からの情報を参考にして、適期に入ったら速やかに刈取りができるよう、体制を整備しましょう。
収穫作業を受託する組織などでは、適期内に刈り取る体制づくりを行いましょう。共同乾燥調製施設では、施設利用者と連携し、適期内に刈取りができる稼働計画となっているか、確認しましょう。
今年は、移植時期や生育の違いで、出穂期が大きくばらつきました。県が新たに実証している営農支援システム「やまがた米づくりナビ」では、インターネットを通じて、品種、移植日等を入力すると、圃場ごとに刈取適期が表示される「作業適期予測カレンダー」や、主な品種の「刈取適期マップ」等の情報を得ることができます。刈取計画を立てる段階から、ぜひ御活用ください。利用方法については、最寄りの農業技術普及課までお問い合わせください。
早めに準備を進め、適期内の刈取りを徹底し、高品質米に仕上げましょう。

2026年9月1日 「つや姫」の高品質・良食味米生産

全国のトップブランド米「つや姫」について、高品質・良食味米に仕上げるためのポイントを紹介します。
出穂期から30日程度は、玄米の肥大が盛んな時期なので、間断かん水などで圃場の土壌水分を切らさずに管理することが大切です。「つや姫」の落水時期の目安は9月上旬頃です。早すぎる落水は、品質や食味の低下につながるので避けましょう。
刈取り時期は、出穂後の日平均気温の積算値を目安に、青籾の割合や枝梗の枯れ具合、籾水分などで判断します。刈り遅れると胴割れ粒が増加して品質低下につながりますので、適期内の刈取りがとても重要です。
県が新たに実証している営農支援システム「やまがた米づくりナビ」では、インターネットを通じて、「刈取適期マップ」や「作業適期予測カレンダー」等の情報を得ることができます。利用方法については、最寄りの農業技術普及課までお問い合わせください。
収穫した籾は、急激な乾燥や過乾燥を避け、適切な温度でゆっくり乾燥しましょう。籾摺り機は事前に試運転を行って胴割粒やくだけ米が発生しないように調整し、高品質、良食味の「つや姫」に仕上げましょう。

2026年8月31日 果樹の台風対策

9月は、台風が多く発生する時期です。秋の収穫時期を迎える前に、事前に強風や大雨の対策を徹底しましょう。
これから収穫期を迎える「りんご」、「西洋なし」、「かき」などの果樹では、果実の重みと強風で枝折れや果実の落果等の被害が出やすくなるため、支柱の点検・補強を行います。支柱は、地面に垂直になるように手直しを行い、枝がはずれないように、結束しておくことが重要です。
特に、若木やりんごのわい化栽培では、根が浅く、強風で樹が倒れやすいため、支柱にしっかりと結束して被害を防止します。ぶどうの雨よけ施設では、ハウスバンドの締め直しや支柱の点検、被覆資材の修復をしておきましょう。
また、大雨に備えて、園地周囲の排水路や側溝等の点検を行ないます。園地に停滞水が発生し、滞水期間が長くなると葉の黄変や落葉などの生育不良を生じ、ひどい場合は枯死に至ります。さくらんぼは、特に湿害に弱いため、園内には明きょを整備して、園地に雨水が溜らないように事前に対策を実施しましょう。

2026年8月28日 山形県ラ・フランス振興協議会への加入推進

「山形県『ラ・フランス』振興協議会」では、適正な収穫・出荷時期と出荷規格の遵守を推進し、高品質な「ラ・フランス」の出荷に取り組んでいます。取組の中では、「山形ラ・フランス」という名称を、地理的表示保護制度(略称GI保護制度)に登録し、本県産の「ラ・フランス」を他地域産と差別化し、その品質の高さを消費者にPRしています。
GI保護制度には、出荷箱等への表示に厳格な規定があり、令和九年八月以降、「山形県『ラ・フランス』振興協議会」に入会していない出荷団体や生産者が、GI保護表記である「山形ラ・フランス」やこれに類似する表示を行った場合、法律に基づき、罰則の対象となります。
特に、出荷団体を通さずに直売所で販売したり、贈答品を直送したりする場合など、個人の生産者が直接出荷・販売する際には注意が必要です。
「山形県『ラ・フランス』振興協議会」に入会し、GIの基準を守ることで、「山形ラ・フランス」と表示して、出荷することができます。未入会の場合は、ぜひ入会をお願いします。入会方法については、県園芸大国推進課にお問い合わせください。