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農業一口メモ

2026年5月25日 イネのカメムシ被害防止は草刈りから

 イネの穂を吸汁するカメムシ類は、斑点米の原因となり、米の品質を低下させる害虫です。本県では、アカスジカスミカメとアカヒゲホソミドリカスミカメの二種が主な加害種です。昨年は、6月からの高温でカメムシ類の発生が多くなり、注意報を2回発表しました。今年はカメムシ類による被害を出さないように、今の時期から対策を徹底しましょう。
 イネのカメムシ類は、水田周辺の雑草地で増殖し、イネの穂が出る頃に水田に侵入して籾を加害します。水田内にカメムシ類の餌となるヒエやホタルイ等の雑草が生えている場合は、早くから水田内に侵入して増殖するので注意が必要です。被害を防止するためには、出穂期以降の水田の薬剤防除だけでは不十分なので、日頃からの雑草管理を徹底しましょう。水田内の除草はもちろん、畦畔の草刈り、休耕田の耕耘等の雑草対策を徹底し、カメムシの発生密度の低減に努めましょう。
雑草管理は、地域や集落ぐるみの広い範囲で一斉に行うと、より効果が高まります。一斉草刈期間を設定するなど、地域全体で雑草対策に取り組み、カメムシ被害を防ぎましょう。

2026年5月22日 「やまがた紅王」出荷規格の変更

 さくらんぼ「やまがた紅王」の出荷規格が令和8年4月1日から変更されました。これまで、大きさが2L以上、着色割合が50%以上という基準を設けていましたが、今後は、大きさM以上で、着色割合が50%以上の果実を「やまがた紅王」として出荷することができます。
 これまでは、大きさ2L未満の果実は、「山形C12号」や「その他さくらんぼ」として出荷・販売されてきました。市場からは、もっと良い名称で販売したいという意見があり、「やまがた紅王ブランド化プロジェクト会議」で出荷規格を変更することとしました。
 出荷規格は変更されましたが、「やまがた紅王」の特徴を活かして、これまでと同様に大玉で高品質な果実の生産を目指しましょう。果実の大きさ4L以上、着色割合80%以上の最上級規格である「やまがた紅王プレミアム」の出荷を目指して、早めに花束状短果枝当たり1.5果程度に摘果し、果実同士がぶつからないようにしましょう。

2026年5月21日 水稲の除草剤散布について

 田植作業が終わった圃場では、順次、除草剤が散布されています。昨年の秋は、ヒエ等の雑草が残った水田が多く見られており、そのような圃場では今年も雑草の多発が懸念されます。除草剤の効果を十分に発揮させるための基本を再確認しましょう。
 一つ目は、水管理です。圃場からの漏水が無いように畦畔や水尻をしっかり整備して水持ちを良くすることが重要です。漏水箇所がある場合は、すぐに補修しましょう。除草剤の散布は、3~5cm程度の湛水状態で行い、散布後少なくとも7日間は止水とします。
 二つ目は適期散布です。近年は温暖化の影響で雑草の発生が早まる傾向にあり、例年と同じ時期に散布しても適期を逃して取りこぼしてしまう事例が増えています。確実に除草効果を得るために、雑草の発生状況と薬剤の使用時期をよく確認して適期内に散布することが重要です。
 雑草は、水稲の生育を阻害して収量を低下させるだけでなく、斑点米カメムシ類の増殖場所になる等、品質にも大きな影響を及ぼします。除草剤をしっかり効かせて、高品質米生産につなげましょう。

2026年5月20日 さくらんぼの着色管理

 さくらんぼの品質向上のために重要なことは、葉や果実への日当たりを確保することです。今日はそのための着色管理方法について紹介します。
 着色管理は、まず、枝吊りや誘引を行い、枝同士の間隔をあけます。これらの作業を最初に行うことで、過剰な新梢管理や葉摘みを防ぐことができ、労力の軽減と樹勢を保つことに繋がります。
 次に、日当たりを妨げている新梢を取り除きます。幹の周りや主枝の基から出ている新梢を主体に整理し、枝の中ほどから先の方に出ている新梢は残すようにしましょう。
 最後に葉摘みを行いますが、今年の6月も高温予報となっています。樹の上部や外周部は高温障害果が発生しやすいため、葉摘みを控えます。樹の下枝や内部は、果実の間に潜り込んだ小さい葉や、果実に覆いかぶさっている葉を摘む程度にとどめ、短果枝に大きな葉が4、5枚残るようにしましょう。
特に、樹勢が弱い樹では、高温障害果が発生しやすいため、葉摘みを控え、果実を早めに収穫しましょう。

2026年5月19日 ミストを使った施設内の環境制御

 昨年は6月半ばから気温が高く、降水量が少ない日が続きました。高温・乾燥の環境では、植物は葉っぱの気孔を閉じてしまい、二酸化炭素の吸収量が減少します。すると、天気が良くて光があっても、光合成が十分に行われず、作物の生育が悪くなってしまいます。
 そこで、水が霧状になった「ミスト」を噴霧すると、施設内の湿度が高まり、気孔が開いて光合成がスムーズに行われます。さらに、水が蒸発するときの気化熱で、施設内の気温を下げる効果もあります。
 施設で、適切なミスト噴霧を行うには、晴天時は噴霧し、曇天や雨天時は停止するメリハリある噴霧制御が必要です。また、作物が長時間濡れると病害発生が懸念されることから、ミスト噴霧の時間や間隔、夕方の終了時刻の設定は、作物の濡れ方を見ながら調節が必要です。
 ミスト噴霧の設定は、空気中にあとどのくらいの水を含むことができるかを示す、「飽差」という数値に基づいて行う方法があります。施設内を最適な飽差に管理する技術は「飽差制御」と呼ばれ、県内では、施設栽培のトマトやホウレンソウ、アルストロメリアで研究事例があります。設備や設定方法の詳細は最寄りの農業技術普及課へお問い合わせください。