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農業一口メモ

2026年7月10日 排水対策を万全に

梅雨の終盤となるこれからの時期は、局地的な大雨が発生しやすくなります。一昨年の7月25日からの豪雨は、農作物や農業用施設等に大きな被害をもたらしました。
大雨による農作物への被害には、数日間にわたり排水されず圃場に水がたまることで、土壌中の酸素が不足して根が弱り、生育が抑制される湿害があります。この場合、排水対策を徹底することで、湿害の軽減を図ることができます。
露地栽培では、畝間に排水の溝を切ったり、畑の周囲に明渠を掘るなどして、降った雨が速やかに排水されることを確認します。すでに掘ってある明渠も詰まりがないか、点検することが重要です。また、周囲より低く、水がたまりやすい圃場や、地下水位が高い圃場では、畝を高くするなどの対策が不可欠です。
施設栽培でも、大雨による施設内への浸水を防ぐため、施設周囲に深く広い明渠を掘り、排水路を確保します。排水路には、ビニールや畦シート等を敷くと、より効果的に排水することができます。また、万が一の浸水に備え、水中ポンプを用意しておきましょう。
事前の排水対策を万全にして、大雨に備えましょう。

2026年7月9日 さくらんぼの双子果対策

今年のさくらんぼは、双子果の発生が例年よりも多い状況でした。
双子果は、花芽が形成される7月中旬~9月上旬の高温の影響で、翌年の発生が助長されます。
また、品種別では「紅秀峰」で発生が多い傾向があり、樹勢が弱い樹、明る過ぎる園地で発生が多く見られます。
双子果の発生を軽減するためには、花芽が極端な高温にならないようにすることが重要です。
花芽の温度を下げるためには、雨よけ被覆部分などへの遮光資材の展張が最も有効です。資材は、遮光率が45%程度のものが適しています。
加えて、適正な樹勢を維持するために、収穫直後に年間施肥量の5割程度を目安に礼肥を施用します。肥料は水分がないと吸収されにくいため、施肥後に灌水することも重要です。また、健全な葉を維持するために、病害虫防除を徹底しましょう。さらに、高温時の夏季剪定は、双子果の発生を助長する可能性があるため、気温が下がってくる9月上旬以降に実施しましょう。
来年の高品質・安定生産に向けて、対策を徹底しましょう。

2026年7月8日 なす新品種「山形N1号」の名称募集

県では、漬物加工に適するなす新品種「山形N1号」を育成しました。令和6年6月に品種登録出願公表され、令和7年度から一般栽培を開始しています。今年度も6月から、直売所や県内青果市場等に出荷されています。
「山形N1号」は、山形県の在来野菜「薄皮丸なす」にルーツを持ち、卵型で紫色が濃く、収量が多い品種です。また、皮が柔らかく、肉質がしっかりして漬物加工した時の食感が良いのが特徴です。生産者からの品質や収量への評価は概ね好評であり、栽培面積は徐々に増加しています。そこで、今後、さらに認知度向上を図り、生産と需要、消費の拡大をしていくために、県統一名称を募集することにしました。
名称は、7月31日まで「やまがたe申請」などから応募できます。名称が採用された方には、山形県産米「つや姫」10kgをプレゼントしますので、是非ご応募ください。ご不明な点がありましたら、県農林水産部園芸大国推進課(023-630-2458)までお問い合わせください。

2026年7月7日 さくらんぼの礼肥

高品質なさくらんぼを毎年、安定して生産するためには、充実した花芽をつくることが重要です。さくらんぼの花芽は、6月頃から作られはじめており、すでに来年に向けた準備が始まっています。さくらんぼは、収穫後から9月の基肥までの期間が長いため、消耗した樹体を回復させるために、収穫後、速やかに礼肥を施用します。
礼肥の施用量は、年間施肥量の2~5割程度を基本としますが、今年、着果が多かった樹や樹勢が低下している樹、豊産性の「紅秀峰」は5割以上にしましょう。施用する肥料は、できるだけ早く樹体に吸収させるため、速効性の肥料を用います。
また、礫質などの地力の低い土壌の園地では、礼肥を行ってから、基肥を施用する9月までの間に肥料が切れてしまう場合があるため、8月にもつなぎの肥料を施用しましょう。
なお、肥料は水分がないと吸収されにくいため、雨よけ被覆を、収穫後、できるだけ早く、除去し、施肥時期に乾燥が続く場合は、かん水を実施しましょう。

2026年7月6日 「つや姫」の生育診断に基づく穂肥の実施

今日は、水稲「つや姫」の、生育診断と穂肥の実施についてのポイントを紹介します。
高品質で食味の良い「つや姫」を生産するためには、適正な籾数となるよう生育を制御することが大切です。このため、籾数の目安を、1㎡当たり31,000粒程度とし、7月10日頃の生育診断に基づいて、生育量に応じた穂肥を実施しましょう。
1㎡当たりの茎の数が600本以下で、葉緑素計で測定した葉色が39未満の場合、穂肥の目安は、基本どおりに出穂30日~25日前に10a当たり窒素成分で1.5kgです。同様に茎の数が600~650本とやや過剰な場合や、葉色が39~41とやや濃い場合は、減肥して、窒素成分で1kgを施用します。茎数が650本以上、または葉色が41を超えているような過剰な生育の場合は、出穂25日前までに適正葉色の36~37に低下したことを確認して、窒素成分で1kgを施用します。もし、葉色が低下しない場合は穂肥を控えます。
最高な品質でおいしい「つや姫」を生産するために、しっかり生育診断を行い、適期に適正な穂肥を行うことがとても重要です。