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農業一口メモ

2024年7月2日 ぶどう「シャインマスカット」の房づくり

 消費者から人気が高いぶどう「シャインマスカット」は、果房重が600~800gで、一房あたりの着粒数)が40~50粒、一粒の大きさが15g以上を目標に房づくりをします。
 果粒肥大の良い房に仕上げるためには、できるだけ早く摘粒を行うことが重要です。摘粒は一般的には2回目のジベレリン処理時期頃から始め、概ね2週間以内には終えるようにします。
 摘粒を始める前に軸長を揃えると、収穫時の房の大きさが揃いやすいため、軸長を8から10cmを目安に調整し、長過ぎる場合は、上部の支梗を切り落とします。
 摘粒を行う際は、上段は4~5粒、中段は2~3粒、下段は2粒程度にすると、房形が整いやすくなります。
 さらに、袋かけ前に、着粒数が多い房の摘粒や、形が乱れている房の果粒の位置を調整し、房形を整えます。
 また、果粒肥大を促進するため、2回目のジベレリン処理時期頃から、随時、摘心を行うとともに、8月中旬頃まではしっかりと灌水を行い、土壌水分を保ちましょう。

2024年7月1日 東北農林専門職大学付属農林大学校「オープンキャンパス」開催のお知らせ

 東北農林専門職大学附属農林大学校では、入校を希望する高校生やその保護者、高校の先生などを対象とした「オープンキャンパス」を開催します。
 「オープンキャンパス」では、在校生との体験実習、学校施設の見学、教育内容や募集要項の説明等を行い、農林大学校への理解を深めていただきます。
 体験実習では、稲作・果樹・野菜・花き・畜産・農産加工・林業のうち、二つの分野の実習を体験することができます。内容は、農作物の栽培管理や収穫作業、花束づくり、牛の世話、加工施設の見学、高性能林業機械の実演などを予定しています。
 また、施設見学では、新校舎や学生寮の見学の他、寮での食事も体験していただきます。
 開催は、1回目が7月13日(土)、2回目が7月27日(土)、3回目が8月18日(日)で、参加費は無料です。
 「オープンキャンパス」の詳しい内容をお知りになりたい方は、農林大学校のホームページをご覧いただくか、電話0233-22-1528、教務学生担当まで、お問い合わせください。

2024年6月28日 農作業中の熱中症予防

 日中の気温が高くなり、熱中症の発生が増えてくる時期になりました。熱中症予防は、日中の気温が高い時間帯を避けて農作業することが基本となりますが、この他に、対策を3つ紹介します。
 1つ目は、作業中の水分補給を欠かさず、こまめに休憩することです。のどが渇いていなくても、20分おきに毎回コップ1~2杯以上を目安に水分補給するとともに、塩分補給も時々行います。 
 2つ目は、熱中症予防グッズを活用することです。屋外では汗が素早く乾く素材の衣服と帽子の着用や、ファン付きウェア、また首などを冷やす冷却グッズを利用し、屋内ではエアコンや扇風機を活用しましょう。
 3つ目は、高温多湿の環境を避けることです。温度計や湿度計で作業環境を目で確認するとともに、日よけを設けるなど、できるだけ日陰で風通しを良くして作業しましょう。
 熱中症は、つらい暑さを感じなくても、知らず知らずのうちに症状が出る場合があります。なるべく2人以上で作業し、時間を決めて声をかけあったり、異常がないか確認しあうようにしましょう。暑さによる疲労や集中力低下に留意し、安全第一を心がけて農作業事故を防ぎましょう。

2024年6月27日 収入保険について

 農業経営収入保険は、平成31年1月から始まった保険制度です。保険期間において、ご自身が生産した農産物の販売収入が、基準収入の9割を下回った場合に、下回った額の9割を上限として補てんするものです。
 収入保険の最大の特徴は、経営努力では避けられないあらゆるリスクを補償の対象としていることです。自然災害による収量の減少だけでなく、市場価格の下落や、けがや病気により収穫作業ができないなどの場合も補償対象となります。
収入保険に加入するには、保険期間の前年1年分の青色申告実績があることが要件となります。まだ加入されていない方や、これから青色申告を目指している方は、ご自身の経営の万が一に備えて、収入保険の加入を検討されてみてはいかがでしょうか。
 詳しい内容につきましては、山形県農業共済組合の窓口へお問い合わせください。

2024年6月26日 家畜の暑さ対策の準備をしましょう

 夏の暑さは、私たち同様、家畜にとっても大きなストレスになります。
 例えば乳用牛は、4℃度から20℃が適温域とされており、25℃を超えると暑熱ストレスを感じ始めることから、畜舎内の温度が高くなると、牛の採食量の減少や乳量・受胎率が低下します。これらを防ぐためには、暑さを和らげて、家畜が健康で快適に過ごせる環境作りが大切です。本格的に暑くなる前に、早めに暑さ対策を始めましょう。
 暑さ対策は、畜舎環境と飼養管理の両面から行うと効果的です。まず、送風機や細霧装置を用いて、家畜の体感温度を下げることが重要です。また、遮熱の方法として、屋根に石灰資材を塗布することや軒下に寒冷紗を張ることで、直射日光を和らげます。
 飼養管理の対策としては、冷たく清潔な水を常に十分飲めるようにし、出来るだけ嗜好性(しこうせい)の良い良質な粗(そ)飼料(しりょう)を与え、食欲増進に努めます。
 様々な暑さ対策を組み合わせて、生産性の低下を防ぎましょう。