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新規就農奮闘記12 〔岡部洋介さん〕

 皆さん、今年も宜しくお願いいたします。・・・とご挨拶しつつ、1年間書かせていただいた奮闘記は今回が最後となりました。
 さくらんぼの加温ハウスの温度管理をしながら、最初の奮闘記を書いたのも1年前。早いですね・・・。そして、また今年の加温が始まっています!
 しかし、昨年からの大雪でビニールをかけるタイミングも遅くなり、まずはハウス内の積もりに積もった雪を溶かすところから始まりました。それがまた大変なんです。皆さんのところは大丈夫でしたか?
 ハウス倒壊、果樹などの枝折れ・・・多くの被害を目の当たりにして、人の手ではどうにもできない自然の恐ろしさを痛感しているところです。それでも、ハウスにのぼって雪下ろしをしたり、除雪をしたり、雪の様子をみながら、早めにできる対策をしておく。
 天気予報を欠かさずチェックして、朝1番に雪の様子を確認する・・・そんな毎日です。笑 

【「農」だけでないマルシェという農園】

 改めまして、「果・菜農園ヒゲマルシェ」オーナーの岡部洋介です!
 名刺交換をさせていただくと、まずは顔を見て、あぁ。と僕の髭で納得してもらえます。笑 でも、気分によっては髭がすっきりしている時期もあるんですよ。笑
 もちろん、僕の髭からイメージした農園名でもあるのですが、想いとしては、「職人」。職人さんって、独特のかっこよさを持つ「髭」がある。そんなイメージがずっとあったんです。

 僕の「したいこと」は、当初、炭やきでした。(理想とイメージばかりが走り出したあの頃・・・)
 「職人」になりたかったんです。自分の手で創りあげる。そして、その技を身につけたかった。その入り口は炭やきでしたが、そこから農業への道を選択することになります。
 実際、研修時から数年、寒河江市で炭やきをしている幸生地区の方々に教わり、冬季のみ炭やきを始めました。
 山に入ると、同じ寒河江市でも景色がガラリと変わり、特に冬の景色は絶景です。聴こえるのは、鳥の声や水の音だけ。雪の音も聴こえてきそうな静かさのなかで、じっくり炭をやく時間は僕にとって特別でした。煙の色、匂いを感じて、外からは見えない炭の出来上がりを見計らう。それこそ、職人技。
 ・・・でも、現実。僕たちがそれだけで生きていくのは難しかった。
 冬季以外は農業で生計を立て、農閑期に山に入る。当初はそう思っていたのですが、農業経験を重ねるごとに、ありがたくも、年々、畑の面積も増えていき、冬季は、加温ハウスの温度管理をしながら、さくらんぼの剪定作業をこなすので精一杯になってしまいました。それに加えて、野菜ハウスで葉物を作ることにしたので、冬季は更に忙しくなってしまいました。
 農業で1年間仕事があることはとても嬉しいことですし、周年雇用は僕たちの目標でもあり、当初の予定からだいぶ路線変更しましたが、なんとか今に至っています。
 元々、僕と妻、2人でお世話になっていた炭やきだったので、今は、時々、妻が山に行って地域の方と交流させてもらっています。
 僕たちが、○○農園とせず、マルシェにしたのは、その炭やきも含めて、農作物の販売だけでなく、農業がつなぐモノも商品としたい、そんな夢も持っていたからでした。

 山形県には、そして寒河江市にも、移住者が惹きつけられるような魅力があちこちにあります。僕たちのような他から来た者だからこそ、気づく魅力もあります。それが、農業を始めてみると、色んなことに結びついて、僕たちの夢が膨らみ続けているのです。
 また、数年前には、猟銃の免許を取得しました。今増え続けている有害鳥獣の駆除隊にも入っています。最初は自分の趣味嗜好で取得したものの、今や、これも農業に結びつく大事な任務。そして、いずれ僕たちの夢に繋げていきたい!・・・夢です。野望です。笑

 農業がつなぐものは本当に沢山あって、僕たちは、
 〜「農」だけでないマルシェという農園〜
 を目指しています。
 そこには人の繋がりも含まれていて、自分たちのような他県からの移住者、農業への新規参入者をサポートしたり、地元の人とマッチングさせる架け橋になりたいという思いもあります。
 住まいの問題、地域の関わり、土地勘、方言・・・などなど、移住者がそこにとどまるには、金銭面や精神的なサポートも必要です。
 農業を始めるとなると、そこに農地や機械の調達、作業場の確保などの問題もでてきます。もちろん、自己資金は必要です。全てに支援をするのは難しいことだと理解したうえで、手厚いサポートがあることは移住者にとって、移住を決める1つのきっかけになることは確かです。
 僕たちは、移住者にとっても、移住者を求める側にとっても、自分たちの経験を生かして、何か協力できないかと考えています。特に精神面においては、自分と同じ経験をして今頑張っている!それが何よりの励みになる。(本当に僕がそうでしたから!)
 その気持ちを知っているからこそ、僕たちがその立場になりたいと思います。
 このご時世、なかなか人とのコンタクトをとるのも難しいですが、この世の中だからこそ、移住を考える人は多いのかもしれません。この先、色んなツールで移住のきっかけが生まれるといいな、仲間が増えるといいなと思っています。

 また、先にお話した炭やきの魅力。その地区も本当に魅力的なところ。炭やきの技術も、その場所も失くしてはいけないと思うのです。でも、そういう場所こそ、人が減っているのが現実です。
 ・・・でも、都会で暮らす人たちが憧れる田舎暮らしの魅力がそこにあると思うんです。そういう僕たちの目線も、微力ながら、何処か活かせないかと、何かしらいつも考えています。
 深い課題であり、僕たちだけでは到底何もできないことばかりですが、何かが何処かで結びつくように、僕たちの夢を含めて書かせていただきました。農業を生業としながら、色んなことを結びつかせて、自分を活かしていくことを僕たちは楽しんでいます!

 僕たちの奮闘記も今回で最後となりました。僕たちもこの奮闘記を書きながら、これまでの自分たちの行動や気持ちを整理することができました。そして、これからの原動力にもなった気がします。
 これを読んでくださった皆さんが何か一つでも、うなずける話、笑えた話、贅沢を言えば、農業へ一歩踏み出すチカラになり、または、慎重にとどまって考えてみるキッカケにもなれたらと思っています。
 僕たちもまだまだまだまだこれからです!
 1年間お付き合いいただき、ありがとうございました!!
 いつか何処かで、皆さんと繋がれますように!!

よくよくケンカもしますが、それも家族の笑顔に繋がっていく…そう信じて!
よくよくケンカもしますが、それも家族の笑顔に繋がっていく…そう信じて!

何処かで見かけたらお声かけくださいねーー♪
何処かで見かけたらお声かけくださいねーー♪


発信者/農林大学校研修部

問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2021年 1月 29日

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