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長ねぎの栽培では、葉鞘部分を白くするため、収穫までに3回から4回の土寄せ作業を行います。10月中に収穫する場合、最終の土寄せ作業から収穫するまでに、20日から30日かかることから、ちょうど今頃が土寄せ作業の適期となります。
土寄せは、通路を耕うんした土を葉鞘部分に盛るため、根が切られるとともに、葉鞘に土の圧力がかかり、生育が一時的に抑制されます。高温時や土壌が過湿になっている時に無理に土寄せを行うと、生育の停滞が長引くだけでなく、軟腐病等の病気も発生しやすくなります。このため、土寄せ作業の実施は、生育と圃場条件を見ながら判断し、実施する場合は気温が低い時間帯に行いましょう。
また、寄せる土を細かく砕き、葉鞘の分岐部分まで丁寧に寄せることで、柔らかくて白い軟白部分と、緑色部分の境目が鮮明で、きれいなねぎに仕上げることができます。