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研修受入れ農業法人の紹介 「有限会社 鶴岡協同ファーム」

五十嵐一雄さんと明子さん
五十嵐一雄さんと明子さん

五十嵐さん田にて
五十嵐さん田にて

【有限会社 鶴岡協同ファーム】
  代表取締役 五十嵐 一雄さん(40歳)
            明子さん(38歳)
“自分で作ったものに自分で値段をつける農業”を目指して

有限会社 鶴岡協同ファーム 
 「20歳のとき、派米研修生として2年間、アメリカで農業を手伝った。1年過ぎて最終的に農業をやることを決めた。向こうでの農業が本当に楽しかったから。そこは、玉ネギ100haの経営、地元では小さい農家だった。主人は当時75歳でほとんど農作業はやらなかった。わからない私を1年かけて育ててくれた。その中で、モノをつくる楽しさを味わった。初めて種をまき、収穫するまでの作業を行った。玉ネギを収穫しても売らないで、全部、倉庫に収める。市場価格を見て売り先を決める。自分の作ったものに、自分で価格をつけて売るということに、ものすごく感動した。日本では値段をつけてもらうのが生産者、日本でも価格をつけられる農業ができるんだったらやってもいいかなという感じだった。」

 このように語るのは、平成15年3月に法人化した鶴岡市大字民田にある有限会社「鶴岡市協同ファーム」代表取締役の五十嵐一雄さん(40歳)。出資者は奥様の明子さん(38歳)と二分の1づつの1戸1法人。
 「玄米を低音倉庫に入れると私の仕事は終わり。精米して届けるのは妻の仕事。市内はもとより酒田市あたりまでも届けているみたい」と五十嵐さんは笑う。
 現在の経営は、水稲作付けで13.5ha、民田ナス60a、大豆13ha 。ナスは農協、個人の業者、 加工して直接販売も行っている。
 「5年前に民田ナスの畑を生徒たちに見せてほしいと先生に言われたが、探しても地域内には500本きりなかった。 300年前からあった民田ナスに申し訳ないと3年前に挑戦、現在、私だけで、6,000本に拡大している。」
 「米を作って、米価を要求するという、お父さんたちの農業きり知らなかったら、私も農業をやらなかった。私の原点は『自分で作ったものに自分で値段をつけること』。米作付け13.5ha 農地9haは直接販売している。そのきっかけになったのが、平成5年の大凶作。平成6年2月、地域のミニコミ紙に2万円で5行広告を出したのが始まりになった。」と五十嵐さんは当時を振り返る。“米不足も五十嵐農場が解決! 平成6年度産米を直接お届けします。特別栽培米による正規流通、食糧事務所公認”とPR。
 「これがすごかった。直接、農家からお米を買える制度を使って買いませんかと訴えたわけです。値段は書かなかった。3日間、電話が鳴りやまなかった。それだけ市民が安全な米を安く手に入れることに危機感をもっていたということではないか。」と続ける。
五十嵐さんにこれからの経営戦略を聞いた。
 「民田地区全体の農地は約85ha、そのうち私だけで20h a を耕作している。30 〜40代で農業をやっている人が他に2人。自分の農地が潰れないように、 今のお客さんを大切にしながら、民田ナスの加工で近所の人を雇用できればいいと考えている。周囲からは『田んぼを貸すとアルバイトもできる』という評判も立つし.....。集落は自分1人では持っていけないので、地域に密着して貢献するのが私の経営戦略。何だかんだ言ってもカミさんには頭があがりまセーン。」
 労働力は、五十嵐さん夫妻と、法人化した段階で斉藤巧一さん(27歳)を雇用、さらに山形県実践農業研修事業を活用して研修生を受け入れている。
 「将来の農業を考えれば、新たな血を入れる必要がある。非農家でもヤル気のある人にはチャンスを与えるべきと思う。そんなことから昨年度より研修生を受け入れている。今は朝5時から夕方6時までナスの収穫で汗を流してもらっている。自分の作業よりも人の仕事を見たらもっと楽しくなるよとアドバイスしたい。」と五十嵐さん。
 「高い米を直接、消費者に売っているというプライドと責任が私を支えている。1人ではできないことも法人化して雇用すれば可能になる。本当の農業の良さがわかれば農業後継者は出てくる」。
 将来が楽しみな農業法人経営者が民田に事務所を構え、ネットワークを構築している。

執筆者
 中村 正俊
 山形県農業会議 http://www.yca.or.jp/
E-mail kaigi@yca.or.jp
 電話 023-622-8716
FAX 023-634-8640



発信者/山形県立農業大学校研修部 山崎彩香

問合せ先/山形県新庄市大字角沢1366 TEL・FAX0233-22-8794

Email/nodai@pref.yamagata.jp

更新日/2006年 7月 31日

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