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新規就農奮闘記8 〔岡部洋介さん〕

 こんにちは。今年の夏は暑いし、長かったですねー!残暑が厳しく、畑も僕もカラカラ状態でした。最近やっと秋らしくなってきたような気がします。こうなるとあっという間に冬に・・・笑。山形は冬支度があれやこれやと色々あるので、尚更そう感じてしまいます。
 今は毎朝くろべえ茄子の収穫です。皮がやわらかく美味しい秋のくろべえ茄子は皆さんにも食べていただきたい!笑
 山形の秋は美味しいものばかり。此処に来て、食べ物から季節を感じるようになりました。千葉にいる頃は季節関係なく何かとスーパーに並んでいましたから。山形で身につけた大事な感覚です。
 さて、今回のテーマは「自由業」。とても難しいテーマです。自分たちで設定したものの、1番難しいゾーンだなと・・・。

 【自由業】

 人それぞれ「自由」の定義が違うと思います。そのなかで農業という職業は自由なイメージがつきやすいとも思います。
 のどかな田舎で・・・、緑に囲まれ・・・、自分のペースでゆったり・・・・畑にでて、終われば帰る・・・。そしてまた好きな時間に起きて・・・等々。
 そんなスローライフなイメージが浮かんでしまう。
 正直、僕もどこかにありました。都会の生活に疲れた頭で考えれば尚更、田舎暮らしに「憧れ」が強くなります。

 そう、その「憧れ」が怖いです。もちろん、否定しているわけでなくて、それを力に変えて頑張っている人もいると思います。でも、イメージとのギャップ、憧れとのギャップで、農業を諦める人がいることも確かです。

 実際、僕も研修を始めた頃、「農業をやる!」という気持ちと「こんなはずじゃなかった」という気持ちが入り混じったことがあります。
 辛い時期でした。その「こんなはずじゃなかった」という気持ちは、やはり、自分の中のイメージや憧れからくるもの。何にでもイメージは付き物ですし、必要なものとも思います。でも、イメージとのギャップも付き物と頭に置いておいたほうがいいかもしれません。

 僕の場合、そのギャップを超えてくるほどの大変さを今でも日々感じています。
 農業は毎日がノーマルではありません。イメージしている今日、明日、明後日、1週間、来月が、良くも悪くもガラリと変わってしまうこともあります。天候、それに伴って害虫や病気の発生、それによる生育状況などなど、他にも自分の体調なども関わって「自分の予想通り」にはいかないことが多くあります。
 それを笑って話せるくらいだとベテランです。
 僕はまだまだ一喜一憂しているレベル。笑

 そもそもみんな「自由」への憧れを持っているのかもしれません。「自由って何?」と聞かれればそれぞれの答えがあると思います。そして「自由」ほど怖いものもない気もします。
 以前、「農家だと時間を自由に使えていいねー」と羨ましそうに言われたことがあります。その時僕は何か違和感を感じてしまいました。自分の職業を羨ましがられる嬉しさと、自由ということへの反発と・・・。
 確かに、自分の意志で時間を決めることはできます。そういう面では、自由な部分もあるのかもしれません。
 でも、自分がやらなければ何も進まないのです。
 やらなければ作物も上手く育ちません。
 作物が取れなければお金も入ってきません。
 農家が自分で決める時間には大きな責任がついてきます。それだけでも「自由」ではない気がしてしまいます。笑
 自分の意志で動けること・・・これが自由なのだとすれば、農業は自由業なのかもしれません。

 結論的に、農業が自由業なのかどうかの話ではなく、「農業=自由業」のイメージで、それに憧れを持って始めると、それが邪魔することもあるということ。
 思いを持ってせっかく始めたことが、イメージとのギャップに押しつぶされてしまうこともあるかもしれません。
 以前にもお話したかもしれませんが、農業の入り口では、自分の理想やイメージを一度しまっておいて、まずは指導して下さる方の言う通りにする!
 これが余計なことを考えない最適な方法です。(農業未経験だった僕がこれまでにあみだした技です。笑)

 実際、自由かどうかは別として、のどかな田舎暮らしはありがたくも満喫しています。
 家族とも近い距離で過ごし、時には子どもの声を聞きながら仕事ができたりしています。
 新鮮な物を食べ、しっかり寝る。
 都内でサラリーマン生活をしていた時には、全く見えなかった暮らしっぷりです。山形に来て、農業を始め、やっと自分に合う「自分らしい生き方」ができている気がします。
 僕的にはこれこそ「自由」なのかも!

 来月は女性目線の農業について、妻がお話します。夏から秋へ、急に朝晩が涼しくなってきました。皆さんお身体に気をつけてくださいね!

「自由」といえばアメリカ。アメリカ農業視察研修のひとこまです。レモン農家さんの収穫バック
「自由」といえばアメリカ。アメリカ農業視察研修のひとこまです。レモン農家さんの収穫バック

コンバイン。機械も規模も、とにかくでかい!!
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発信者/農林大学校研修部

問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2020年 9月 30日

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