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新規就農奮闘記5 〔岡部洋介さん〕

 皆さんこんにちは!
 いよいよさくらんぼシーズンに突入しました。早くも僕のテンションは忙しさでおかしくなっています。笑
 さくらんぼの収穫や出荷などが忙しいのはもちろんですが、それまでの摘果やらビニールかけ、防鳥対策のネットかけやら、草刈り、色付けのための反射シート敷き・・・他にも沢山の作業が押し寄せてきます。・・・収穫前にひとまず疲れます。笑
 そこから皆さんの力をお借りして、毎朝、一粒一粒丁寧に収穫していきます。
 妻いわく、この時期は見る世界が赤くなるそうです。笑
 さて、今回もこんなテンションの僕にお付き合いください。

【郷に入っては郷に従え】

 研修が終わり、いよいよ自分たちの農業始まりです!
 とは言っても、そこからスタートでは遅くて、研修中に準備しておくことが沢山あります。
 まずは土地探し。同時進行で、栽培計画、経営計画つくり。
 何をどれくらい栽培して、どれくらいの収入があるのか、経費はどれくらいかかるのか等を計画します。

 土地探しの時は、やはり地元の農地を把握している方がいると本当にありがたいです。僕たちの場合は、研修先の師匠から紹介していただきました。
 農地でも「そこそこの事情」があるようで、僕たちみたいな新規就農者がそれを知っているわけがなく、近くに相談できる方がいるのは心強いと思います。

 そしてここからが本題。
 先ほど言った「そこそこの事情」が大事になってきます。
 自分たちの土地、農場が見つかり、「いざ!」と始めたくなるのですが、その土地も「地域」にあるわけです。その地域には人も住んでいるわけです。周りが全部農地という場合もありますが、お隣や向かいの農地にももちろん所有者がいます。
 自分の世界観だけで農業を始めるのは後々損な気がします。損というより、もったいない。
 どの仕事でも同じかもしれませんが、頑張ってやっているのは一緒なのに、自分自分と我を通す人には話しかけづらい。その人のやり方があるのだと思われてしまう。
 極端な言い方をしましたが、沢山の人とコミュニケーションをとれている人のほうが楽しんで農業をやっているような気がします。良いも悪いも、そういうお茶のみ話から情報が入ってくるんですよね。笑 

 それとその地域に馴染むこと。
 僕も住んでいる地域と農場の地域が違います。
 さくらんぼのことは、主にさくらんぼの畑がある地域の先輩に色々教わっていますし、その地域の集まりや講習会などにも参加しています。
 笑い話ですが、僕は軽トラックに乗った人はみんな近くの農家さんだと思って、すれ違うたびにペコっとおじぎをしていましたよ。相手は誰かわからないでしょうけど。笑
 そのおかげもあってか、周りの畑や地域の皆さんからよく話しかけていただけるようになりました。
 「どうだー?調子はー?」
 こんなひと声もとても嬉しいものです。時には、僕が相手をわからないときもありますが。笑

 そして、栽培作物。
 僕も最初はどこにでも何か植えれば、育つものだと思っていました。
 でも、作物によって、そこの畑の土と「合う、合わない」があるんです。驚きました。土も粘土質、砂地など質の違いがあったり、酸性、アルカリ性があったり。いわゆる「土壌成分」があり、作物が合っているかの問題。果樹でいうと、前作が何かによって樹が立たないという問題もあります。この話は深く話すと長い話になってしまうので・・・。
 そういった土の問題もあれば、消毒の問題もあります。作物には使用できる農薬が決まっています。もし隣接している畑の作物に、自分がやる農薬の登録がなかったら・・・。
 畑同士は何十メートルも離れているわけではないので、注意しなければ確実に農薬がついてしまいます。こういう問題もあるので、隣接する田畑への配慮は欠かせません。

 自分の作りたい作物がその場所で作れるのか、その地域の皆さんから教えていただけるように、沢山コミュニケーションをとっておいたほうがいいと思います。
 地元のことは地元の人が1番よく知っています。畑のことはなおさらです。

 「あそごは、いっつもただねんだ」(あの畑は樹が育たない)
 「あそごはいっつもぬがるんだ」(あの畑は水が引かない)

 などなど、そんな大事な情報を得られないのはもったいない!
 自分の思いのままに農業を始めたくなる気持ちもありますが、頭の隅っこに「郷に入っては郷に従え」を置いておくと、沢山の耳より情報を得られるかもしれません。笑

 僕の場合、情報をいただきすぎて、「何が正しいんだ?」となることもしばしば。笑
 ありがたいことです。そして、間違いなく、楽しんで農業をやっている1人です!

 今、さくらんぼの収穫中、すでに「くろべえ茄子」がスタンバっています。
 次回は、見る世界が「赤」から「黒」に変わった妻が書くと思います。お楽しみに。

ハウスの中でさくらんぼ詰め。僕たちの最初の「作業場」です。
ハウスの中でさくらんぼ詰め。僕たちの最初の「作業場」です。

やっと建てた自分たちの城。さくらんぼ頑張ります!!
やっと建てた自分たちの城。さくらんぼ頑張ります!!


発信者/農林大学校研修部

問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2020年 6月 30日

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