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新規就農奮闘記4 〔我妻飛鳥さん〕

「抵抗感」

 結婚後は違う業種の事務として会社勤めをしていた私ですが、そこを退職し、実家の父が代表を務める農業法人で六次産業化を取り入れてスタートした直売所を手伝い始めました。
 農作業で忙しく、なかなかお店の運営に本腰を入れられない状況を見て見ぬふりはできず、身内がしっかり支えなくては!と思ったからです。

 農業にはすっかり縁遠くなっていましたが、自分なりに父や主人の為に何か役立てることはないかと、野菜ソムリエの資格を取得していましたので、それを生かしつつ、「接客業・サービス業」の視点で自分にも出来ることはあるのではないかと考えたのです。
 しかし、自分になんとかしたい気持ちや、やる気があっても、経営側に任せる気がないことには全くなんの力にもなれない、という事をこの時身をもって痛感しました。
 身内がゆえに、もっとこうしたほうがいい、ああしたほうがいいという意見はベテラン農業者の父にはうっとうしく感じるようで、次第にぶつかることが多くなり、いちスタッフとして働くには、私は適任ではなかったようです。
 親孝行はしていきたいけど、今の自分はなんの力にもなれない無力感を感じました。

 ちょうどその頃、「来年からは夫婦で独立就農すっぺ!」という主人。

 いやいや・・・・・とても乗り気になれません。

 私は農家で生まれ育ち、THE農家の嫁・祖母の苦労話を散々聞いてきました。
 朝早すぎて月明りで起きて田んぼに仕事に出た話、仕事から帰って座る暇なく、ご飯を出してとにかく忙しい姿、さなぶりやかっきりもちなどの行事ごとに、何十人にも食事をふるまっていた話。いろいろな話や今までの光景が頭をよぎります。
 私からすると直近の農家の嫁である私の母も、結婚する前、実家の母(母方の私の祖母)に農家の嫁は苦労するよ?と反対されながらも嫁ぎ、実際に「やっぱり大変」と思ったようで・・。
 おまけに自分の年代も結婚適齢期。女子トークでも彼氏や結婚相手が長男かどうか、農家かどうかは重要視。農家の長男ともなれば、ちょっと結婚を考えるには重いポイントです。
 かくいう私は農家で長女。主人はよく結婚してくれたものだなとは思いますが、結婚して嫁ぐ時に母と私は女同士の語らいで「縁あって農家からよそに嫁に行くことになったのだから、農家に縛られずにそれぞれ自由に生きていこう!」という結論に至ったのでした。

 それが数年後に旦那様が農家を手伝い始め、そうこうしているうちに「一緒に農家やっぺ!」というではありませんか・・・!!
 なんということでしょう!
 そもそも私は虫が大の苦手です。いも虫・あお虫は絶叫するほど大嫌い。
 ・・・どう考えても無理でしょ~って、思いますよね。
 個人的にものすごく農業に対しての苦手意識が強くなっていたし、虫も触れないし、出産を控えていた私は一からスタートする不安定な生活が怖かったし、やっぱりお給料も休みも安定した生活をどこかで望んでいました。

  私「就農するなら一人でして!私は本当に無理!私は正社員でどこか探すから!」
 主人「大丈夫だって!なんでそこまで農家をやんだがる理由がわがんね!絶対夫婦でやった方がいいって!」

 こんなやりとりが続き、何度も何度も話し合いました。
 何がそんなに嫌なのか?と聞かれても明確な説明はできないけれど、なんか嫌。
 無意識のうちに湧き上がる抵抗感。
 そもそも苦手分野に命綱なしに無理やり飛び込めと言われても難しい気もしますが・・・(笑)

 主人はその時はもう自分のやる気と気合しか見えていなかったのでしょう。
 何度話し合っても私の気持ちは全く理解してもらえませんでした。
 主人は「農家の何がやんだな?大丈夫だって!」の一点張り。
 私は「普通がいい。休みも収入も高望みはしないから、安定した普通の生活がしたい」が口癖のようになっていました。

 この時は着地点のない平行線の話が続き、そうは言っても仕事を探せるわけでもない妊娠中の私は切迫早産気味で安静生活となり、不安定な気持ちの日々が多かったです。

 次第に、出産が近づくにつれ諦めモードになってきた私は、ここまで何度話し合っても折れないのだし、よほどの決心があるのだろう、抵抗しても無駄なのかもとすら思えてきました。
 本当に、「夫婦で就農せざるをえない」というような感覚に近かったです。
 そこで、就農するにあたっていろいろな希望と期待を込めて自分の要望を伝える事に。
 出産後まもなくは育児優先にしたい事。産後はそんなに労力になれない事。農業に苦手意識の強い私が楽しくできるような農業を切り開いてほしいという事。農業を明るく楽しく取り組める職業にしていってほしい事etc・・
 主人が私の希望をしっかりと受け止めてくれたかどうかは??ですが。
 (たぶん、半分くらいは覚えていてくれていると信じてます。(笑))

 そして、本当に同時に3人目出産と野菜農園 笑伝の農業生活がスタートしました。
 スタートしてみたら、目の前の事をとにかくやるしかない。
 とにかくそこから駆け足のようなスピードで毎日過ぎていきます!
 充実した日々を過ごせているという事なのでしょうね・・・?^^;♪


問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2018年 5月 28日

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