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新規就農奮闘記10 〔川井大輔さん〕

人生は波瀾万丈

 みなさんこんにちは!この原稿を書いたのが11月中旬~下旬ですが、いよいよ雪が降りましたね。
 家の前でも20cmほど積もりました。これから雪のシーズンになります。うちの鶏小屋は少し高い所にあるので、これからは雪も含めた管理が必要になります。鶏は寒さに比較的強くて加温無しでも大丈夫(産卵は落ちますが)ですので、そういう意味では雪国で通年営む農業の一環としては適しているのかもしれません。雌だけならそれほど鳴かないですし、庭先養鶏いかがですか?残飯や雑草処理にもなりますよ。

「人生は波瀾万丈」

 今年で43歳になりますが、人生は色々あるな~と最近つくづく思います。人生の大ベテランからすればまだまだかもしれませんけど、内容はそれなりに濃くて様々な経験ができたなと思います。今まで歩んできた道は本当に色々あったなと感傷に浸っている今日この頃です。

 前にも書きましたが、私は就農を目指す段階で前職の電気工事会社を整理しています。ちょっとこれは色々ありましたのであまり詳細には書けませんが、弁護士に依頼して裁判所まで行って会社の精算手続きをしました。弁護士事務所や裁判所って普段行くことが無いので、やたらと緊張したのをよく覚えています。2011年の東日本大震災の煽りを受けた事と、福島原発の爆発を見て電気の仕事をするのが嫌になったのが大きな理由ですが、この精算作業がなかなか大変でした。資本金400万円・社員4人・精算前年売上高○千万円(営業利益300万円の黒字)のぱっとしない零細企業です。この零細企業を精算するのに実は200万円のお金がかかっています。この会社にはたまたま若干のお金と資産があったからまだ良かったのですが、会社を精算するのにお金がかかるなんて考えたこともありませんでした。もし会社を清算するお金が無かったら?・・・
 これは私に法人を経営するだけの能力が無かったからですが、法人にすればずっと存続できると思っていましたし、もし私に何かあっても誰かに引き継いで貰えばどうにかなると思っていました。しかし普段から後継者の事なんて考えもせず、何の手立てもしなかったのがこの結果なのかなと思います。無理矢理仲間に会社を譲ることは出来たかもしれませんが、やはり準備と心構えは必要なわけで、こんな状態で事業継承が上手くいくとも思えず、このような結果となりました。

 よく農業法人にしないのか?と聞かれますが、一度失敗した者としてはどうしても二の足を踏んでしまいます。以前も少し書きましたが、従業員を雇うという事はその人の家族も背負わなければなりません。もし一家の大黒柱を雇っているなら、その後ろに居る妻や子供を知らん顔という訳にもいきません。例えばですが、雇用した時は独身で月給15万円、その後結婚して子供が生まれたけど昇給は僅かで月給17万円ではあまりにも生活が厳しすぎます。他産業並みに昇給していって勤続10年で月給30万円くらいにはならないと、働いている側からしたら本当に辛いと私は思います。農業が好きかどうかだけでどうにかなる問題とは思えません。これらの事を踏まえ農業という仕事を考えたとき、そのくらいの給料を払える自信が私には無いので人を雇わない、法人化しないと今は考えています。まあ今はそう思っていますが、農業の流れそのものがそれを許してくれなくなる時が来るのかもしれません。

「時の移り変わりは本当に早い」

 時の移り変わりは本当に早いなあと思います。西川町に来て6年ですが、あっという間だったように感じます。時代はどんどん変化しているのに、この町の農業についての議論がいつまでも停滞している事に焦りを感じています。少子高齢化率の高い町ではありますが、明らかに周囲にいる農家の方々の年齢が上がっています。私が30代から40代になったのと、高齢の方が60代から70代になったのでは意味合いが全く違います。圧倒的な担い手不足の現状の中、これといった打開策が見いだせないまま数年が経過してしまいました。今までずっとやってきたことが、この先もずっとそのままだという保証なんてありません。私は18年やった電気業界から退場したわけですが、本当に変わったなあと感じたのは最後の3年間くらいです。急激に変化したと思いますし、その流れについて行けなかった(ついて行かなかった?)のも事実です。決して変化を感じてなかった訳ではありませんが、正直何とかなるという慢心はあったのも事実だと思います。農業も同じじゃないでしょうか。米の生産調整が廃止され、今後どのようになっていくか解りません。色々な変化をよく見ていかないといけないなと、自分に言い聞かせています。

 最近のニュースで、業務用米の値上がりでコンビニのおにぎりなどが値上げされると言っていました。主食用米の消費減もあり、転作や飼料用米への転換を進めているわけですが、その中で業務用米が値上がりって?少し不思議な感じもします。もう少し融通の利く生産流通の方法はないものなのかと思います。米はコンビニのおにぎりくらいしか食べないなんて人も居るそうで、値上がりしたら益々離れてしまいそうですが・・・。値上がりが生産者の農家へ還元されるならまだしも、必ずしもそうとも限りませんので。色々考えさせられますね。

 今回は早くから原稿を書き出したのですが、どうにも纏まらずに遅くなってしまいました。最近ちょっと頭の回転が鈍っているような・・。困った物です・・。また次回お会いしましょう!

見慣れない餌をなかなか食べない雛
見慣れない餌をなかなか食べない雛

新しく入ってきた大雛(120日齢)
新しく入ってきた大雛(120日齢)


問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2017年 12月 1日

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