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コスト低減に対応した新たなカリウム適正施用基準の策定

カリウムは窒素、リン酸と並ぶ肥料三大要素の一つです。通常、水稲栽培では、10aあたり6kg程度のカリウムを施用しますが、稲が生育期間中に吸収するカリウムは3kg程度であり、米価下落や肥料価格の高騰を踏まえ一層のコスト低減が求められているなか、過剰に施用していることが課題となっています。
 農業総合研究センターでは、収量、品質を維持しながら、どの程度カリウムを減肥できるかを明らかにするため、平成27年度から、農研機構中央農業研究センターおよび新潟県ほか3県と共同研究※を実施し、新たなカリウム施肥基準の策定に取り組んでいます。
 センター内の試験では、カリウム無施用時の水稲生育、収量、土壌中の成分変化等を調査するとともに、農業用水から供給されるカリウム量を測定しています。さらに、土づくりで施用する堆肥に由来するカリウム含量を把握することで、一層の減肥が可能となることから、堆肥の施用試験も併せて実施しています。
 これまでに、土壌中のカリウム、肥料で施用するカリウム、農業用水から供給されるカリウムの合計が一定量以下となった場合に、稲が吸収するカリウムが不足することを確認しました。現在、この結果や新たな知見に基づく適正なカリウム施肥量についての解析を行っています。
稲作の収益向上を図るため、今後もカリウムの減肥や堆肥による代替を持続的に実施できる新たなカリウム施用基準策定の取組みを進めていきます。 
※農林水産省委託プロジェクト「水田作及び畑作における収益力向上のための技術開発」


用水からのカリウム供給量測定用枠装置
用水からのカリウム供給量測定用枠装置


発信者/農業総合研究センター食の安全環境部 安藤 正

問合せ先/023-647-3500

更新日/2017年 11月 10日

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