こんにちは、ゲストさん

ホーム >新規就農情報 >就農ワンポイントアドバイス >


就農のためのワンポイントアドバイス【■ステップ6■ 新規就農者の販売金額と所得の実態を知ろう!】

 先月号では、「研修期間中の心構え」として、研修中に準備しておくこと、(1)技術の習得、(2)資金の確保、(3)農業経営を学ぶこと、(4)農地確保の準備、(5)人のつながりの重要性などをお伝えしました。
 今月は、平成28年度の就農実態調査での新規就農者(就農1・2年目の親元就農以外の方)の販売金額と所得の現状を知り、研修終了後の経営計画につなげましょう。

1 全体の販売金額と所得について
 就農後1~2年経過後の、親元就農以外の新規参入者594名の販売金額は、平均値が377万円、中央値が333万円となっています。しかし、販売金額の階層別に見ると、100万円以下が24.9%、100万円以上300万円以下が34.7%と全体の約60%を占めています。続いて300万円以上500万円以下が19.2%、500万円以上1000万円以下が12.5%となっています。
 これを所得でみると、平均値が54万円、中央値が24万円と、「就農後1~2年経過の新規参入の所得は生活できる金額には程遠い現状」です。農業所得階層でみると、0未満(赤字)21.8%、0が17.7%、50万円未満18.1%と、ここまでで57.6%を占めており、続いて50万円以上100万円未満18.2%、100万円以上300万円未満19.6%と、95.4%の方が、農業だけで生活するには困難な現状にあると言えます。

2 就農経過年数別の所得について
 就農後1~2年経過後の、親元就農以外の新規参入者の所得は非常に厳しいものですが、就農後年数を経ると当然所得金額は増えてきます。
 3~4年経過後の新規参入者492名の所得は、平均で117万円、中央値は60万円です。農業所得階層でみると、0未満(赤字)13.4%、0が14.2%、50万円未満13.0%と、ここまでで40.6%を占めているものの、50万円以上100万円未満18.3%、100万円以上300万円未満33.1%と、中間層の割合が増え、300万円以上の所得を上げている方も7.9%となってます。
 さらに、5年以上経過の新規参入者372名の所得は、平均で191万円、中央値は127万円と倍増しています。農業所得階層でみると、0未満(赤字)8.9%、0が9.1%、50万円未満9.1%と、50万円以上100万円未満12.6%と厳しい現状の方が39.7%いるものの、100万円以上300万円未満39.0%、300万円以上の所得を上げている方も21.7%となってます。

3 作物別の所得について(就農後経過年数別のデータはありません)
 作物別の所得を見ると、酪農が平均1,013万円(中央値425万円)と、他の作物に比べけた違いに多く、ついでその他畜産平均216万円(中央値100万円)、施設野菜平均120万円(中央値95万円)、果樹平均110万円(中央値70万円)、露地野菜平均79万円(中央値43万円)等で、新規就農者が手軽に取り組みやすい露地野菜がもっとも低い所得となっています。
 なかなか厳しい数値ですが、研修期間中から所得を上げるためにはどうしたらいいか、農業技術普及課に相談し、生活できる経営を今から考えていきましょう。

辛口チェックポイント ちょっとその前に…

・新規就農者が農業所得を上げるのは容易なことではなく、「農業次世代人材投資資金(開始型)の交付を受けないと、生活ができないのが現状です。
・「夫婦そろって新規就農したい」という希望があっても、生活のめどがつくまで、一方が他産業に従事するのも一つの選択と言えます。


<執筆・お問い合わせ先>
公益財団法人 やまがた農業支援センター
山形市緑町1-9-30 緑町会館6階
電話 023-641-1117
FAX  023-624-6019


更新日/2017年 10月 31日

関連情報

4月27日
就農のためのワンポイントアドバイス【新規就農者の動向について】【農林大学校】
3月27日
就農のためのワンポイントアドバイス【■ 就農後の支援制度】【農林大学校】
2月28日
就農のためのワンポイントアドバイス【■ステップ10■ 農業次世代人材投資事業(経営開始型)について】【農林大学校】
1月31日
就農のためのワンポイントアドバイス【■ステップ9■ 就農の第一歩!「認定新規就農者」になろう!】【農林大学校】
12月26日
就農のためのワンポイントアドバイス【■ステップ8■ 具体的な就農準備 住居・施設・機械の取得について】【農林大学校】

ページの先頭へ