こんにちは、ゲストさん

ホーム >新規就農情報 >先輩の体験談 >研修生のご紹介 >


がんばる研修生の事例紹介 田中洋輔さん(大江町)

 今回は、大江町の田中 洋輔(たなか ようすけ)さんを紹介します。

1 氏名   田中 洋輔(たなか ようすけ)
2 生年月日 1979年生まれ 38歳
3 家族構成 独身
4 市町村  大江町
5 研修前のプロフィール 書店員
6 研修場所 大江町 林 昇司 氏(はやし しょうし)
7 研修課題 「果樹農家の経営の考え方と基礎技術の習得」

8 記事
(1)研修の動機
 ○研修を始める前の職業や仕事の中身    
 前職は東京・霞が関の本屋で書店員をしており、主に法律書を扱う書店でした。
 大学を卒業してから印刷会社のマーケティング、金融専門の編集・制作とマスコミ関連の仕事に就いていました。これらの仕事は本に携われる機会が多いこともあり、いつしか古本屋を開業しようと考えるようになりました。出身地でもある阿佐ヶ谷や高円寺などは、古本屋が多い土地柄なのも影響しています。書店に勤めたのは、そのための修行と位置付けていました。店長からは「古本屋を営業するのは厳しい」とアドバイスを受けたことで、出版とは異なる世界へ飛び込んでみようと模索を始めました。

 ○どういうきっかけで農業をしようと思ったのか
 この頃からアウトドアに興味を持つようになり、農業へ関心が徐々に高まっていきました。農業ベンチャー・(株)マイファームが運営している「週末ビジネススクール(アグリイノベーション大学校)」に入り、1年間(2015年3月~2016年2月)都内での座学研修や、千葉県東金市での栽培実習などに参加しました。
 新・農業人フェアへ参加しましたが、その時点では「OSINの会」のブースは訪れず、その後は山梨県の笛吹市の現地説明会に参加したりしました。
 大江町はホームページで知りました。何のつてもなかったのですが、「OSINの会」の研修や住居等の支援体制が充実していることを踏まえて、大江町へ移住して新規就農を目指すことにしました。
            
 ○いつから研修生になったか
 研修開始は、平成28年4月からで2年間の予定です。1年目は阿部藤一郎さんに指導いただき、平成29年4月からは、林昇司さんに指導いただいています。

(2)研修内容と感想
 ○どういうことを教えてもらっているか
 昨年度の阿部さんは、さくらんぼ、もも、ラ・フランス、りんごと果樹のみを生産していました。林さんは、米、大豆、すもも、りんごなど、阿部さんとは異なる品目を生産しています。4月から現在まで指導いただいたことは、米の育苗と田植、啓翁桜の環状剥皮、すももの摘果作業などです。
 また、栽培技術のほかにもトラクターや草刈り機の運転操作や機械の仕組みを理解してのメンテナンス(使用後の洗浄からグリースの塗り方等)など、農業者としてマスターしなければならないことをきちんと教えていただきました。
 林さんは1人で農業をやっていらっしゃいます。スタッフはいないので、手抜きをしながら要領よくやる、お金をできるだけかけずに廃材や代用品で済ますなど、費用対効果を踏まえた農業経営を追求してきました。他には、雑草の根を枯らさない程度の薄い濃度で除草剤を散布して、田の畔を崩さないようにする除草の仕方など幅広く教えていただいています。

 ○感想は?楽しいこと、つらいこと、難しい点など
 農作業は1年に1回、その時期にしか経験できないので、日々、勉強して動作を体に覚え込ませるしか上達する道はありません。摘果、収穫、選果、箱詰めなど、てきぱきと正確にこなすのはとても難しいことですが、同時におもしろいと感じています。作物の状態を把握するための“観察眼”を鍛えること、と言い換えられます。しんどいのは、雨のなか、かっぱを着て作業することです。作物の成長は待ってくれないので仕方ありません。

(3)今後の目標
 ○どういう農業を目指しているか、
 当初は有機農業からこの世界に入ってきましたが、今は農薬や肥料を上手に使った農業、化学合成肥料不使用・低農薬栽培などを行っていきたいと考えています。
 また、契約栽培に近い形態を目指し、売り先の要望を踏まえた品目を栽培していくことを考えていきたいです(マーケットイン)。反収より時給に重点を置いて、労働生産性が高い農業を考えています。具体的には、朝日町ワインへ向けてワイン用ブドウ(白ワイン用のソーヴィニオン・ブラン)を栽培する準備を進めています。
 ワイン用ブドウの他に、生食用モモ、冬期間の啓翁桜による経営を考えています。

 ○農地の取得のめどなど
 ワイン用ブドウ(ぶどう棚のみ)は、借用のめどが立っています。桃と啓翁桜の園地は、早急に確保したいと思っています。

(4)研修受入先(林さん)からのアドバイス
 ○本人のいい点・頑張ってほしい点
 大変研究熱心なのは評価できます。果樹の選定作業は、最初どのように枝を残すかなど考える必要がありますが、あとは単純労働。物事を飽きないで続けられる人なので、大変向いていると思います。議論好きで話が止まらなくなるので、やや閉口している・・・(笑い)。
 要領と段取りをさらによくして、時給が高くなるよう、合理的に自分の働きうる能力を金に換えることに慣れてほしいです。
  
 ○大江町の農業者として期待することなど
 一人前になって、早く受入農家になってくれることです。
 研修生の世界は相撲部屋のようで、若くても先に来た人が先輩なので、厳しく楽しくやっているようです。受入農家も以前に比べると、ずいぶん楽になってきたと感じています。
 また、受入農家と研修生は師弟関係ではないと考えています。教えるのではなく、学びの場を提供しているだけです。
 OSINの会や大江町の悪いところは、新しい人が入らなくては治りません。毎年入ってくるいろいろな能力を持った人たちが、OSINの会や大江町を変えていきます。
 田中さんには、研修で習ったことを実践するだけでなく、新たな発想で大胆な農業にチャレンジし、大江町も変えていってほしいと思います。


<担当>
公益財団法人 やまがた農業支援センター 小笠原悦子
電話 023-641-1117
FAX  023-624-6019

田中洋輔さん
田中洋輔さん

収穫作業中です
収穫作業中です

乗用草刈機を操作しています
乗用草刈機を操作しています


更新日/2017年 9月 1日

関連情報

4月27日
がんばる研修生の事例紹介 本間 諭さん(鶴岡市)【農林大学校】
2月28日
がんばる研修生の事例紹介 村井皇康さん(山形市)【農林大学校】
12月26日
がんばる研修生の事例紹介 石川麻衣子さん(鮭川村)【農林大学校】
10月31日
がんばる研修生の事例紹介 佐藤裕太さん(庄内町)【農林大学校】
6月30日
がんばる研修生の事例紹介 金子伸さん(新庄市)【農林大学校】

ページの先頭へ