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新規就農奮闘記7 〔川井大輔さん〕

独立就農したいけど金が無い!?土地も無い!?

 みなさんこんにちは!
 8月も暑い日が続いたかと思えば、いきなりの長雨と豪雨被害が全国で広がっています。お隣宮城県では、それこそ記録的な日照不足だそうです。まもなく収穫期に入るお米にとって、この時期の日照不足は病気蔓延の原因にもなりますので非常に不安視しています。とはいえ、天候には勝てませんのでただ祈るのみです・・。

「独立就農したいけど土地が無い」

 前にも少し書きましたが、2年の研修も終盤に差し掛かった頃、独立就農するのか、お世話になった研修農家に残るのか随分と揺れ動きました。そこから様々あって、いよいよ独立就農へ舵を切ったわけですが、いざ就農しようと思っても土地が無かったのです。西川町に来るきっかけだった新・農業人フェアで、担当者からは「家も土地も空いている所が一杯あるので紹介します」という事でしたが、実際には家も土地も全く見つかりませんでした。
 
 当初、鶏を飼いたいとずっと考えていて土地を探していました。町の農林課にも農業委員会にも土地の情報が全く無く、田畑も見つからなかったのですが、それ以上に養鶏用地に苦労しました。冬は雪が積もりますから、山の中というわけにもいきませんので、除雪される道路から近い事と、耕作されていない土地という2点で探していました。良さそうな土地を見つけたのですが、一番近くの集落から反対意見が出て頓挫しました。その集落では応援してくれる方と反対する方で揉め出してしまい、収拾がつかなくなりそうだったので、謝罪してこちらから手を引きました。また別の場所で良さそうな放棄地を見つけました。こちらは近くの集落と言っても5,6軒しか家が無く、常時住んでいるのは1軒だけでした。声を掛けて3軒の方に集まって頂いて事情を説明し養鶏をしたい旨を話しました。しかし、3軒のうちの常に住んでいない方に反対意見を出され、ここも頓挫。常時住んでいる方が良いよと言ってくれていたので、流石にここは大丈夫だと思っていましたから心が折れそうになりました。

 そこで就農1年目は養鶏を一旦諦める事にしました。何とか見つかった80aの水田で米を作り始めたのですが、就農してすぐ5月くらいに農協のセンター長から連絡があり、家から車で7,8分の所にある牛舎が空くからそこを養鶏用に使ってはどうかと話を頂きました。実際の建物を何回か見に行きましたが、山の見える良い場所でしたので気に入り、建屋は古くても雪に耐えうる状態でしたので借りる事にしました。話はそこからとんとん拍子で進み、牛舎の改修をして7月下旬には雛を導入して養鶏がスタートする事が出来ました。

 自治体の農林課には土地の情報が少ないようで、こういう場面ではやはり農協のほうが力になるなと感じました。私は農協に農産物の出荷を一切していませんが、互いに割り切って良い関係性を築ければ、それはどちらにもプラスになると思います。
 
「就農したけど金が無い」

 お金の事も前に少し書きましたが、研修中の2年間で就農資金として用意してきた○百万円がスッカラカンになりました。青年就農給付金(今は農業次世代人材投資資金という名称)を受けていましたが、実質アルバイト禁止で年間150万円では生活出来ません。共働きしましたが、6人家族(子供4人)のIターン組にはかなり厳しかったと思います。この制度は賛否ありますが、実家暮らしの独身者と、家族を連れたIターンでは状況が違いすぎます。研修生と一括りにせず、各研修生の状況に合わせて柔軟に対応するともっと入りやすくなるのではないかと思います。注:優遇してくれというわけではありません(笑)

 先月書きましたが、私はホームセンターのアグリカードを時々使っています。その他、ポイントが付くクレジットカードも利用しています。アグリカードは、単純に支払いを先延ばしするためのもので、クレジットカードは安く資材を仕入れる為です。

 世の中は便利になったもので、ネットで色々な物が買えます。農業資材もネットで買える物もあり、ポイントが付くサイトを経由し、ポイント10倍の日に購入すれば実質かなりの割引になります。例えば1万円の物を買う場合、ポイントサイト経由で1%、ショッピングモールサイトでポイント10倍で10%、クレジットカードに付くポイントが2%だとすると、トータルで13%安く買う事が出来るわけです。
 農薬などはその辺のお店や農協で買うよりも元の値段が安い事も多いですし、ポイントまで含めて考えればかなり安くなると思います。必要な物を書き出しておいて、ポイントがたくさん付く日にまとめ買いするようにしています。ある程度の金額になると送料が安くなるサービスもありますし、物はどこで買っても中身は同じですから何ら問題はありません。これも零細農家の涙ぐましい企業努力なんですよ(笑)

「ソバの栽培から見えるこの町の現状」

 写真を添付しましたが、現在6haほどの秋ソバ栽培を受託しています。就農2年目で委託の話が来たのですが、トラクターが15馬力の小さい物しかなかったので一度断りました。それでも他に頼める人が居ないという事でしたので、まずはトラクターを借りて作業を請け負いました。ソバは今年で3年目ですが、今の所、今年が一番いい感じです。
 就農2年目の、小さいトラクターしか持っていない私にこの話が来る。他に引き受け手が居ないというこの現状。行政にはこれをもっと大きく捉えて貰わないといけないと思います。私が就農1年目からイケイケで評価もうなぎ上り!だから頼みたい!って訳じゃないですから(笑) 川井君しか頼む人が居ないって言われてるんですよ。選択肢他に無し!ですから・・。これ結構重大な事ですよ。

8月1日のソバ播種作業
8月1日のソバ播種作業

ソバ播種機
ソバ播種機

8月27日のソバ生育状況
8月27日のソバ生育状況


問合せ先/TEL:0233-22-8794 FAX:0233-23-7537

更新日/2017年 9月 1日

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