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漬けなすの品種開発の取り組み

 本県のなすは、栽培面積が全国第3位であり、産出額は20億円(平成26年)で、県内産野菜の産出額では第6番目に位置する重要な品目です。また、本県は漬物用の小なすの生産が盛んで、小なす生産量では全国第2位となっています。
 園芸試験場では、小なす用品種の中でも「薄皮丸なす」に着目し、漬けなすの品種開発を平成27年度から始めて、品種の持つ優れた食味特性を生かしつつ、課題である外観品質や収量性を改善した品種の育成に取り組んでいます。外観が向上することで、漬物加工業者の販売先の拡大だけではなく、商品果率の向上が期待されます。
 また、受粉しなくとも着果する「単為結果性」という形質を「薄皮丸なす」に導入し、低温期においてホルモン(生育調節剤)処理することなく着果を安定させる技術を開発しています。今年度は、昨年度選抜した系統を親にして、F1組合せ交雑(別系統との交配)を実施しています。F1品種は、自殖(自分の花粉で受精すること)による採種ができないというデメリットはありますが、なすの場合、果形の安定化や樹勢の向上、単為結果性の強化が期待されています。今後、F1系統の中から、より外観が良く、単為結果性が強い品種を選抜していく予定です。
 なすの品種開発は、通常は交雑(品種間の交配)を繰り返す必要があり、10年以上の年月がかかりますが、当試験場では培養技術や遺伝子診断技術を駆使しながら、短期間での品種開発を目指しています。


「薄皮丸なす」にみられる障害果 左:着色不良 右:花痕部からの亀裂
「薄皮丸なす」にみられる障害果 左:着色不良 右:花痕部からの亀裂

選抜された親系統の1つ
選抜された親系統の1つ

F1組合せ交雑を実施した採種用の果実
F1組合せ交雑を実施した採種用の果実


発信者/齋藤 裕太郎

問合せ先/0237-84-4125

更新日/2016年 8月 26日

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