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気候変動に対応した農作物の技術対策について

昨年11月2半旬以降、周期的に寒気が入るものの暖冬傾向で経過しており、特に2月下旬は平年よりもかなり高く経過しました。現在のところ、気温の経過は平年並に戻りつつあるものの、気象庁2月26日発表の1か月予報によれば、向こう1か月は平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、平均気温は平年よりも高いと予想しています。気候変動が予想されるなか、今後の気象情報等に注意し、下記により技術対策の徹底を図りましょう。

 各作物ごとの対策
1 果樹
(1)果樹の生育
各樹種とも自発休眠期を過ぎ他発休眠期(気温の上昇で生育が進む状態)に入っています。
7~8℃以上の気温が頻繁に続くと生育の進みは大幅に早まり、低温に対する抵抗性が低下します。このため、今後の気象の推移によっては低温の遭遇によって花芽等の枯死に至る凍害の発生が懸念されます。

(2)今後の技術対策について
1)凍害による花芽の枯死は今のところ少ない状況であるが、花芽の少ない樹や例年凍霜害を受けやすい園地では、せん定の際に枝をやや多めに残すようにしましょう。
また今後、高温が続き例年より生育が進んだ場合には凍害の発生も懸念されます。そうした気象変動に留意して、さくらんぼの摘芽作業や防霜対策の準備を計画的に進めましょう。
2)発芽期が早まると予想されるため、休眠期防除では防除時期を失しないよう早めに実施します。
3)ハウス栽培では、日中のハウス内温度が極端に上がらないよう換気に留意するとともに、生育ステージにあわせた適正な温度管理を行いましょう。
4)今後とも気象経過や生育状況に注意し、現場の情報を共有しながら、速やかな技術対応を行いましょう。

2 野菜・花き
(1)育苗中の野菜・花き及び、春~初夏出しのためハウス内で管理している花きでは、温湿度の急変による生育障害を防止するため、適切な保温・換気、土壌水分管理を行う。特に、曇天が続いた後、晴天になるとハウス内温度が急激に上昇して、葉焼け等の障害が発生しやすいため、気象情報に留意して、早めの換気を心がけるなど、きめ細かな温度管理を心がけましょう。
(2)施設栽培では、夜間に施設内の湿度が上昇し灰色かび病やべと病等の病害の発生が懸念されるので、午後に暖房機の送風運転や気温の高い日は換気を行い、湿度の低下を心がけましょう。
(3)気温が高く、重く湿った雪が降ると積雪害が発生しやすくなるので、園芸施設では、気象情報や降雪の状況を把握し、除雪・消雪に努めましょう。
(4)たらの芽の促成栽培では、保管している穂木に促成までシートをかぶせるなどして、急激な温度低下による凍害防止や温度上昇による乾燥防止に努めましょう。
(5)「啓翁桜」では、採取した枝は日陰で保管するが、さらに濡れむしろをかぶせるなど、促成に使用するまで乾燥させないように注意します。
(6)「啓翁桜」の促成において、日中に温度が上がり管理温度が高くなると、花径が小さくなるとともに花色が薄くなるなど品質が低下します。また、促成期間が短くなり、出荷計画への対応が難しくなる。このため、日中は高温にならないよう昼温20℃を目安に換気します。
(7)晴れの日が続くときは、促成中の「啓翁桜」にシリンジ(散水)して湿度を保つが、シリンジの量が多いと腐敗等品質低下をまねく場合があるため、過度にならないよう注意し、花弁が見えたら中止しましょう。


詳しくは添付のPDFをご覧ください。

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発信者/生産技術課

問合せ先/023-630-3302

更新日/2010年 3月 4日

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