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新規就農者からのアドバイス1[山形ガールズ農場 菜穂子さん]
1枚目 雪の下になってから、初収穫の人参。甘くて仙台マルシェで完売
2枚目 社員の田中里子@農家の台所(東京)冬は、お客様の声を聞いて、やる気の充電タイム
〔はじめまして。〕
国立ファーム株式会社 山形ガールズ農場の代表の菜穂子です。
女子のための農場、山形ガールズ農場。県外から2名のスタッフを迎え、昨年4月にスタートしたばかりです。
家族経営の農業から飛び出して農業生産法人として始めた農業経営1年生です。よろしくお願いいたします。
【アンチ・ノギャル】
昨年は、エコやロハス、スローライフと共鳴して、オシャレ農業が取り上げられた年でした。
渋谷のギャルが農業を始めると言って、ノギャルという言葉も生まれました。
しかし、農業、舐めんじゃないわよ!作りもしないで!と憤慨している自分がいました。
うらやんでいるわけではないんです。不安なのです。
農業を勘違いされてはいないでしょうか?
作ることが嫌いな人が、農業をしようとしていないでしょうか?
パッケージを替えることも重要ですが、それだけで農業をしているということを疑問に思うのです。
喜んでもらえる、よい商品を作るために、寒い中、冷たいりんごをもぐことができますか?
「ものづくり」のこだわりと心、そして誇りがなければ、農業は、できないんです。
儲かるとか、ビジネスチャンスがあるとか、そういう報道ばかりに偏ってはいないでしょうか?
農業の本質である、「ものづくり」の面白さを、「ものづくり」としての誇りを伝えていかなければ、農業の現場は空洞化するのではないのでしょうか?
そんなことをモヤモヤ考えていた約1年前、ちょっと変わった農業を、思いつきました。
それは、女子だけで農業をやること。女子だからできる農業をすること。
もちろん、うわべだけの農業をするつもりはありません。
土に触れ、種をまき、収穫をして販売し利益を上げる、農業生産法人、それが、山形ガールズ農場です。
スローガンは、「女子から始める、農業改革!」
ガールズ農場の奮闘記が、これから農業を始めようというみなさんに、お役に立てれば、と思います。
1年間お読みいただければ、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
〔自己紹介 ~生産法人山形ガールズ農場を始めるまで~〕
私の生家は、父が農業を営む兼業農家です。
農業は、身近も身近。わたしには、父親の軽トラックがゆりかご代わり。スイカのトンネルの中が、ジャングルジム、走り回って育ちました。中学、高校時代は、陸上部で走り高跳びに青春をささげ、インターハイ・国体と山形の文字を背中にしょって出場することに成功。
大学は、1人暮らしがしたいから、山形大学以外を希望、横浜国立大学に進学し、小中高教職と教育心理学を学びました。カウンセラーか、学校の先生か、と悩んだ時、ふと「農業」という2文字が頭に浮かびました。
思い出すのは、父の、りんごを剥いて食べさせて、うまいか?うまいか?という得意げな顔です。
「いい仕事じゃん。」
と、戻って農業をすることは、あっさり決定。すっと、腹に落ちたというか、以後はなんの迷いもありません。
意気揚々と、父や祖父母の反対を押し切って、帰ってきました。
父と祖父母の反対の理由と、わたしの反論。
1.せっかく大学までやったのに → 横浜に行ったから、農業のよさが分かったんだもん!
2.儲からない、暮らしていけない → やり方次第で、儲がっべ!最初は自分ひとり暮らせればいい!
3.女なんだから、無理だ → 体力には、自信があるし!機械だってあるじゃない!
〔最初に当たった壁〕
初年度から、確定申告を自分で担当してみて、気がつきました。
利益が出てない!!!
そういうことか、と父が反対した「暮らしていがんね!」の意味を理解しました。
初年度売上げは、さくらんぼの不作も響いて、660万円。
自分のお小遣いなんて、村山市のローズクイーンでイベントに出ていただいたお金ぐらい。
2年目、太田市場に行ける!と聞いて、山形県のフルーツ消費拡大キャンペーンに、フルーツクイーンとして参加。3年目、村山農業高校の非常勤講師を勤める。
気がつけば、自分が兼業農家になってるじゃないですか。
講演があると聞いては、出かけていき、面白そうなことを見聞きしてきて、父に話してみると、
「ほだい、うまぐいぐわげないべな(そんなにうまくいくわけがない)」の答えに負けて、動くことができない自分。
父のせいにして、動かずにいることにも、慣れてしまっていたのです。
そんな時、国立ファーム有限会社代表の高橋がなり氏の講演を聞いて、ものづくりのための理想とする流通を作ろう、と話すパワーに吸い寄せられるように、国立ファームの門を叩きました。
〔自分で限界を決めないこと ~新たなスタート~〕
「できない」、と、あまりにも簡単に口にしすぎていたことに気がつきました。
教育学部だった私が描いた理想の未来は、子どもたちが、畑で遊び、自然に触れ、命に触れ、健やかに成長する社会です。そのために、わたしは畑から、伝えられる存在になろう、そういう場所を提供できるようになりたい、と。そんな大きな漠然とした夢に向かってジャンプしようとしたのが、無謀でした。
夢に向かって、いきなりジャンプしても、まったく届かない。むしろ跳び方もわからない。
そして、「できない」と言って諦めていました。
足りないのは、夢と現実の間に、階段を描くこと、でした。
今も、理想とする未来は変わりません。
目指すゴールは、社員が子連れ出勤して来られるような、農場を作ることです。
最初のステップは、女子社員を集めること。最初の一歩をようやく踏み出したのが、昨年でした。
次のステップは、利益を上げること。そのためには、ガールズ農場らしい商品を作ること、売ること。
もうすぐ始まるシーズンに向けて、新たなガールズ(女子社員)の募集と共に、楽しく計画を練っている最中です。
1年間、よろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
村山市 菜穂子さん プロフィール
村山市出身、農家の3女として生まれる。大学時代、教育実習の経験から“食と命”に興味を持ち、あらためて農業に魅力を感じ就農。平成17年度農業大学校の研修(直売部門)と並行し、山形県産果実消費拡大キャンペーンにも参加。平成19年国立ファーム(有)へ入社し、生産から販売までの仕事を経験。平成21年4月同社の生産部門として、国立ファーム(株)山形ガールズ農場を始動。同社代表を務める。県農業青年クラブ連絡協議会会長。
~これからの内容(予定)~
3月 集まれ、農業やりたい女子
4月 何をつくろうか?どうやって売ろうか?
5月 社長の苦悩~人を雇うということ~
6月 素人上等!お師匠を探そう
7月 さくらんぼ、が与える感動
8月 流通と生産のチームワーク
9月 女子大生が集まる農場
10月 ブログで情報発信
11月 加工で増える、産出額。でるか、利益?
12月 冬こそ、フル回転
1月 続けるために、来年は
★★皆様から菜穂子さんへのコメントや疑問等を受け付けます。
下記のメ-ルアドレスにお送り下さい。お待ちしています。
2枚目 社員の田中里子@農家の台所(東京)冬は、お客様の声を聞いて、やる気の充電タイム
〔はじめまして。〕
国立ファーム株式会社 山形ガールズ農場の代表の菜穂子です。
女子のための農場、山形ガールズ農場。県外から2名のスタッフを迎え、昨年4月にスタートしたばかりです。
家族経営の農業から飛び出して農業生産法人として始めた農業経営1年生です。よろしくお願いいたします。
【アンチ・ノギャル】
昨年は、エコやロハス、スローライフと共鳴して、オシャレ農業が取り上げられた年でした。
渋谷のギャルが農業を始めると言って、ノギャルという言葉も生まれました。
しかし、農業、舐めんじゃないわよ!作りもしないで!と憤慨している自分がいました。
うらやんでいるわけではないんです。不安なのです。
農業を勘違いされてはいないでしょうか?
作ることが嫌いな人が、農業をしようとしていないでしょうか?
パッケージを替えることも重要ですが、それだけで農業をしているということを疑問に思うのです。
喜んでもらえる、よい商品を作るために、寒い中、冷たいりんごをもぐことができますか?
「ものづくり」のこだわりと心、そして誇りがなければ、農業は、できないんです。
儲かるとか、ビジネスチャンスがあるとか、そういう報道ばかりに偏ってはいないでしょうか?
農業の本質である、「ものづくり」の面白さを、「ものづくり」としての誇りを伝えていかなければ、農業の現場は空洞化するのではないのでしょうか?
そんなことをモヤモヤ考えていた約1年前、ちょっと変わった農業を、思いつきました。
それは、女子だけで農業をやること。女子だからできる農業をすること。
もちろん、うわべだけの農業をするつもりはありません。
土に触れ、種をまき、収穫をして販売し利益を上げる、農業生産法人、それが、山形ガールズ農場です。
スローガンは、「女子から始める、農業改革!」
ガールズ農場の奮闘記が、これから農業を始めようというみなさんに、お役に立てれば、と思います。
1年間お読みいただければ、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
〔自己紹介 ~生産法人山形ガールズ農場を始めるまで~〕
私の生家は、父が農業を営む兼業農家です。
農業は、身近も身近。わたしには、父親の軽トラックがゆりかご代わり。スイカのトンネルの中が、ジャングルジム、走り回って育ちました。中学、高校時代は、陸上部で走り高跳びに青春をささげ、インターハイ・国体と山形の文字を背中にしょって出場することに成功。
大学は、1人暮らしがしたいから、山形大学以外を希望、横浜国立大学に進学し、小中高教職と教育心理学を学びました。カウンセラーか、学校の先生か、と悩んだ時、ふと「農業」という2文字が頭に浮かびました。
思い出すのは、父の、りんごを剥いて食べさせて、うまいか?うまいか?という得意げな顔です。
「いい仕事じゃん。」
と、戻って農業をすることは、あっさり決定。すっと、腹に落ちたというか、以後はなんの迷いもありません。
意気揚々と、父や祖父母の反対を押し切って、帰ってきました。
父と祖父母の反対の理由と、わたしの反論。
1.せっかく大学までやったのに → 横浜に行ったから、農業のよさが分かったんだもん!
2.儲からない、暮らしていけない → やり方次第で、儲がっべ!最初は自分ひとり暮らせればいい!
3.女なんだから、無理だ → 体力には、自信があるし!機械だってあるじゃない!
〔最初に当たった壁〕
初年度から、確定申告を自分で担当してみて、気がつきました。
利益が出てない!!!
そういうことか、と父が反対した「暮らしていがんね!」の意味を理解しました。
初年度売上げは、さくらんぼの不作も響いて、660万円。
自分のお小遣いなんて、村山市のローズクイーンでイベントに出ていただいたお金ぐらい。
2年目、太田市場に行ける!と聞いて、山形県のフルーツ消費拡大キャンペーンに、フルーツクイーンとして参加。3年目、村山農業高校の非常勤講師を勤める。
気がつけば、自分が兼業農家になってるじゃないですか。
講演があると聞いては、出かけていき、面白そうなことを見聞きしてきて、父に話してみると、
「ほだい、うまぐいぐわげないべな(そんなにうまくいくわけがない)」の答えに負けて、動くことができない自分。
父のせいにして、動かずにいることにも、慣れてしまっていたのです。
そんな時、国立ファーム有限会社代表の高橋がなり氏の講演を聞いて、ものづくりのための理想とする流通を作ろう、と話すパワーに吸い寄せられるように、国立ファームの門を叩きました。
〔自分で限界を決めないこと ~新たなスタート~〕
「できない」、と、あまりにも簡単に口にしすぎていたことに気がつきました。
教育学部だった私が描いた理想の未来は、子どもたちが、畑で遊び、自然に触れ、命に触れ、健やかに成長する社会です。そのために、わたしは畑から、伝えられる存在になろう、そういう場所を提供できるようになりたい、と。そんな大きな漠然とした夢に向かってジャンプしようとしたのが、無謀でした。
夢に向かって、いきなりジャンプしても、まったく届かない。むしろ跳び方もわからない。
そして、「できない」と言って諦めていました。
足りないのは、夢と現実の間に、階段を描くこと、でした。
今も、理想とする未来は変わりません。
目指すゴールは、社員が子連れ出勤して来られるような、農場を作ることです。
最初のステップは、女子社員を集めること。最初の一歩をようやく踏み出したのが、昨年でした。
次のステップは、利益を上げること。そのためには、ガールズ農場らしい商品を作ること、売ること。
もうすぐ始まるシーズンに向けて、新たなガールズ(女子社員)の募集と共に、楽しく計画を練っている最中です。
1年間、よろしくお願いいたします。
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村山市 菜穂子さん プロフィール
村山市出身、農家の3女として生まれる。大学時代、教育実習の経験から“食と命”に興味を持ち、あらためて農業に魅力を感じ就農。平成17年度農業大学校の研修(直売部門)と並行し、山形県産果実消費拡大キャンペーンにも参加。平成19年国立ファーム(有)へ入社し、生産から販売までの仕事を経験。平成21年4月同社の生産部門として、国立ファーム(株)山形ガールズ農場を始動。同社代表を務める。県農業青年クラブ連絡協議会会長。
~これからの内容(予定)~
3月 集まれ、農業やりたい女子
4月 何をつくろうか?どうやって売ろうか?
5月 社長の苦悩~人を雇うということ~
6月 素人上等!お師匠を探そう
7月 さくらんぼ、が与える感動
8月 流通と生産のチームワーク
9月 女子大生が集まる農場
10月 ブログで情報発信
11月 加工で増える、産出額。でるか、利益?
12月 冬こそ、フル回転
1月 続けるために、来年は
★★皆様から菜穂子さんへのコメントや疑問等を受け付けます。
下記のメ-ルアドレスにお送り下さい。お待ちしています。
発信者/農業大学校 研修部 星川孝子
問合せ先/山形県新庄市大字角沢1366 TEL・FAX0233-22-8794
Email/nf-funtoki@agrin.jp
更新日/2010年 2月 26日
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