[質問]

 米作りをしている農家の収入を教えてください。
[答え]

 今、田んぼで作られたお米の値段は、60キログラムあたり、たとえば山形県の「はえぬき」で16,500円ぐらいです。

 農家の人がお米を売る時の値段は、1984年(昭和59年)の18,700円(60キログラムあたり)を最高に、その後は上がることがなくて下がるいっぽうでした。

 今では1976年(昭和51年)=なんと、24年前!の値段と同じになっています。

 1976年(昭和51年)から今年まで、いろいろなものの値段(物価)は上がり続けてきました。そんな中で、お米を生産する農家の人は、お米の値段が下がった分を、のうりつ的に仕事を変えることで、がまんしてきたのですが、やはり、もうがまんの限界を越えているといっていいと思います。

 お米は、10アール当たり600キログラムとれますから、60キログラムあたりの値段の10倍になります。つまり、3ヘクタール=300アール(10アール×30倍)の田んぼをもっている農家は、

  1984年(昭和59年)=18,700×10×30=560万円
  これが、今では・・・・・=16,500×10×24=400万円

 なぜ、最後が、「×30」でなくて「×24」かというと、「げんたん(減反)」といって、今、お米が余っているから作らなくてもよいことになっていて、お米を作る面積を減らして、お米の生産量を調整しているからです。

 さらに、この収入のうち、半分の200万円が、お米を作るための「タネ代」・「肥料代」・「農薬代」・「材料費」・「燃料費」・「電気代」・「水道代」・「農業用の水を利用する利用料金」・「共同でお米をかわかして、良いお米を選ぶ作業代」などなどに消えてしまい、手元に残るのは、200万円です。3ヘクタールの農家では、家族で生活していくことは、とても不可能です。どこかに働きに出たほうが、この何倍もの収入を得ることができます。

 お米の値段が下がったことと、「げんたん」によって、農家が手にする収入は、この5年間で20%も減ってしまい(つまり、5年前には100万円もらえたのが80万円しかもらえなくなった。)、米の値段は上がる見込みもなく、米作り農家は、深刻な事態に直面しています。

 手もとに残る200万円という農家の収入は、1人か2人で働いての1年間の収入なので、ふつうのサラリーマンからみれば、大変少ないといえます。お父さんかお母さんに聞いてみてください。「もし、今のお給料が24年前と同じになったらどうする?」

 「そんなにお給料が下がるなんて考えられない。」「みんな暮らしていけない。」というかもしれません。しかし、それが、今、日本の米作り農家には実際に起こっているのです。

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