[質問]

 「米ぬか」にふくまれる栄養は、なんですか。

[答え]

 米ぬかは、昔、肌の美容のために「ぬか袋」として女性に使用されていました。「ぬか袋」というのは、日本手ぬぐいなどの布で作った袋に米ぬかを入れたものです。袋の口はヒモでしばって、それをそのままお風呂に入れます。

 このぬか袋を、お風呂の中でもんでると、もやもやっとお湯が白くなってきます。米をとぎ洗いしたときに水が白くにごるのと同じです。冬など乾燥する時期には肌がしっとりします。

 最近では、米ぬかを原料とした洗顔料、化粧水、シャンプーのほか、米を発酵(はっこ う)させて作った入浴剤などの新製品もあります。

 こうした米ぬかの作用は、米ぬかに入っているオリザブランという“天然米ぬかエキス”のおかげです。オリザブランには、皮膚の水分量を一定に保つ効果があります。つまり、米ぬかは、皮膚に適度な水分を保ってくれるので、皮膚のたるみ、肌荒れを防ぎ、いつも、みずみずしい健康な素肌を保つ効果があります。

 また、私たちの体の正常な発育と栄養を保つうえで、ごく微量ですが欠くことのできない栄養素としてビタミンがあることは、今ではよく知られています。

 ビタミン発見の歴史をみると、ビタミン「A」が最初ではなく、ビタミンB1の発見が最初で、その後、A、C、E、D、Kの順で、新しいビタミンが次々に発見されました。今ではビタミンは13種類あります。

 ビタミンを世界で初めて発見したのが日本の学者・鈴木梅太郎(1874−1943)です。

 梅太郎は、特に、白米を主食とする日本で、当時深刻な問題となっていた白米病(脚気=かっけ)の研究に着手しました。脚気は明治から大正にかけて死亡原因の上位を占めていました。年間で2万〜3万人ほどの死者が出ていたそうです。今ではぜんぜん想像がつきません。

 研究は、白米だけを与えて飼ったネズミやハトに「ぬか」を与えると症状が軽くなるのをみて、「ぬか」の中には、何か有効成分があるのではないかということで、さらに研究した結果、ついに1910年、米ぬかから脚気の治療によく効果がある微量成分を発見し、「アベリ酸」と名づけました。1912年にはコメの学名オリザ ・サティバにちなんで「オリザニン」(現在のビタミンB1)と改名しました。

 ビタミンB1は、今でも、インスタント食品ばかり食べていたり、清涼飲料水などを飲み過ぎたり、たんぱく質やカルシウムをとらなかったりすると、不足しがちです。ビタミンB1は水に溶けやすい性質のため、体内にためておくことができず、多すぎた場合にはオシッコになって出てしまうので、適度な量を毎日とることが大切です。たとえば、ベーコン、豚ヒレ肉、牛乳、ロースハム、生アサリ、ヨーグルト、きゅうりのぬか漬け、ニンニク、大豆、ごま、かぼちゃ、セロリなどにふくまれています。

 米も、ヌカがついたままの「げんまい」を食べるほうが、栄養の面からは優れています。[質問]お米にはどんなパワー(栄養)があるのか教えてください。を見てください。

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