[質問]

 自然肥料を使ったほうがおいしくできて、化学肥料を使うと味が悪くなると聞きました。本当ですか。

[答え]

 ウソです。

 化学肥料とたい肥で、できたものの味に差がないのですが、持ち運びしやすく、まく作業がかんたんな化学肥料は、つい使いすぎてしまうことがあって、味を落としやすいのです。

 化学肥料も、たい肥なども結局は使う量の問題です。どちらも、田んぼにいっぱいやってしまえば、肥料のチッソ成分が多くすわれてしまい、味を悪くする原因になります。

 それぞれに適した量というのがあって、化学肥料もたい肥も、それを守ればいいのです。化学肥料だからといって、米の味が落ちることは絶対にありません。

 農作物の味に関係する成分は、たんぱく質や糖類など各種ありますが、適した量の化学肥料ならば、こうした味に関係する成分が減ってしまうことはありません。

 米以外の研究をみると、トマトやメロン、ホウレンソウなどのビタミンCなどをみても、化学肥料とたい肥で差がありません。

 畑で作る野菜などでは、化学肥料とたい肥でちがってくるのは、水分だといわれています。水分が少ないと味がこいように感じ、歯切れがよく感じるのです。(<例>キャベツなどでは、水分が少なくなると、その分糖分が増えるので、甘く感じる。)

 化学肥料は、肥料の効果がたい肥などよりも高いために、作物の生育が良くなり、その分、水を多くすって、水分が高くなりやすいのです。

 米は実ったころ、25%くらいの水分をふくんでいて、収かくしてから、かわかして水分を15〜16%くらいにしますので、たい肥でも化学肥料でも味に変わりはありません。(化学肥料を使って育てた野菜などは、水分が高くなりやすいので、糖分が少なくなったような感じがするのでしょう。)

 化学肥料もたい肥も、どちらの肥料もチッソ成分をふくんでいるのですが、田んぼに多くやって育てた稲に実った、チッソ成分が多い米は、たいた時に、ねばりが少なく、かたいごはんになってしまいます。化学肥料でもたい肥でも使いすぎると味を悪くします。田んぼに入ったチッソ成分の量が問題なのです。

 多くやりすぎると、味を悪くするのは化学肥料もたい肥も同じです。ですから、化学肥料はもちろんですが、たい肥だって、適した量があるので、それを守って与えないといけないのです。

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