[質問]

 東北地方なら秋田県などもよく似た気候だと思うのですが、「あきたこまち」や「ササニシキ」などのブランド米を作らず、新しい「はえぬき」というブランド米を創ったのはなぜですか?
[答え]

 「はえぬき」が生まれる前は、山形県では「ササニシキ」をたくさん作っていました。庄内平野でとれる「ササニシキ」は、「新潟コシヒカリ」や「宮城ササニシキ」とならんで、おいしいお米のブランドとして有名でした。

 しかし、それまでおいしいお米を作れなかった北海道で、苦労して品種改良をした結果、おいしいお米の新品種「きらら397」ができたこと、秋田県で「あきたこまち」という、最高においしいお米の品種ができたことなどで、今まで「コシヒカリ」と「ササニシキ」をつくっていれば高く売れていたのが、「新潟県のコシヒカリ」をのぞいては、あまり高い値段がつかなくなり、山形県の「ササニシキ」もだんだん値段が下がってきました。これでは、農家の人の収入が減るばかりです。これではいけない、ということで、お米を作っている県が、それぞれ自分の所のお米を高くたくさん買ってもらうために、競争を始めたのです。

 山形県も、この競争に勝つためにどうしたらよいか考えました。「ササニシキ」や「あきたこまち」や「コシヒカリ」をつくっても、「ササニシキ」はもともと宮城県の品種、「あきたこまち」は秋田県の品種です。「コシヒカリ」は山形県全部で作るには、少し花がさく時期が遅すぎます。

 宮城県代表の「ササニシキ」や、秋田県代表の「あきたこまち」を作る山形県ではなく、山形県にピッタリ合うお米の品種を創り、おいしいお米の産地として、山形県を覚えてもらおうと考えて創った、山形の代表選手が「はえぬき」なのです。

 こうして「はえぬき」は、山形県全体の半分の田んぼで作られるまでに成長しましたが、気候が似ていることから、実際には「あきたこまち」も「ひとめぼれ」も「コシヒカリ」も、「はえぬき」が植えられていない、山形県内の一部分の田んぼで作られています。

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