| [質問] お米の種類は色々ありますが、味の違いはなぜできるのでしょうか? |
| [答え] お米の味を決める原因についてお答えします。 お米が田んぼで収穫され、消費者の手に渡るまでには、多くの手順があり、その1つ1つが味に関係しています。たとえば、 <お米を収穫する前に関係する原因> ○品種(遺伝ですでに味の良い悪いが決まっている) ○肥料などのやり方、イネの作り方(肥料のやりすぎは、味を悪くする) ○収穫時期(早く刈ってしまった、刈るのが遅くなった) <お米を収穫した後に関係する原因> ○「もみ」の乾燥の仕方(田んぼから刈ったすぐの「もみ」は、だいたい25%くらいの水分をふくんでいますが、これを乾かして16%くらいにするとき、急に乾かしたりすると、味が落ちる) ○貯蔵の仕方(「もみ」のまま低温においておけばよいが、白米にして暖かい所や、湿気のあるところにおいておくと味が落ちる) ○玄米から白米にするときのやり方(やさしくけずらないとお米が割れてしまい、炊いた時に、べちゃっとする) ○ご飯の炊き方(水につけておく時間、炊くときに加える水の量など) というように分けられ、これらの中で特にお米の味を左右するものには、影響の大きい順番に、 @品種 遺伝ですでに味の良い悪いが決まっている A産地 同じ品種(たとえば「コシヒカリ」)でも作る所がちがう(たとえば、新潟と九州)と味も変わる(新潟のほうがおいしい) B気候 お米が実る時期が寒かったり、暑すぎたりして、きれいなお米にならなかったりした場合は、適度な気温で実った年に比べ、味が落ちる C肥料 植えてから花がさくまでに量が多すぎたり、花がさいてからも肥料を与えたりすると、お米の味を悪くします。 D乾燥 乾燥するときの温度が高かったり、急に乾燥させると味が落ちる E貯蔵 低温で保存しておくのが、味を長持ちさせる 一番影響の大きい「品種」についてですが、遺伝するもので、味に大きく関係する成分は、「たんぱく質」「炭水化物」の2つがあります。 「たんぱく質」は、多いと味を悪くするので、品種改良を進めていく場合、お米にふくまれている量が少ないものを選んでいきます。機械ではかって、何%なのかを調べます。また、「たんぱく質」は、お米を作っているとちゅうで、田んぼに肥料をやりすぎても、イネが吸収して、お米の中の量が多くなり、味を悪くします。 「炭水化物」のうち「でんぷん」が関係しています。「でんぷん」には2種類あって、「ウルチ成分」と「モチ成分」があります。おもちを作る時に使う「もち米」は、「モチ成分」が100%です。いつも食べるお米にふくまれている「ウルチ成分」は入っていません。 いつも食べているお米は、「ウルチ成分」がだいたい、18%から20%くらいです。残りの80%から82%は「モチ成分」です。品種によって、この2つの成分の割合がちがい、「ウルチ成分」が少なく、「モチ成分」が多いと、ねばる「コシヒカリ」「はえぬき」のようなお米ができます。 逆に、「ウルチ成分」が多くて、「モチ成分」が少ない品種、たとえば、外国にいけば、「ウルチ成分」が25%をこえるものがめずらしくありません。ねばりのもとの「モチ成分」は75%くらいしかありませんから、日本のお米に比べれば、ねばらないパサパサしたお米になります。外国から輸入したつぶの長い品種は、ご飯をたいても、パラッとしていて、ねばりませんね。食べたことはありませんか? お米の味には、こうした成分が関係していて、お米の中の「たんぱく質」の量が少なくてでんぷんの「ウルチ成分」も少ない(=モチ成分が多い)ものがおいしい品種なのです。こうしたものは遺伝子で決まっていて、もともとおいしい品種の作り方に失敗して、味が悪くなることはあっても、パサパサして固い感じのご飯になるお米の品種は、どんなにガンバっても、コシヒカリのようにねばっておいしくすることはできません。 |