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やまがた農業体験バスツアー(2009秋)を開催

 平成21年10月3日(土)に、一日コース(山形駅西口~寒河江市高屋~山形市中野目~山形駅西口)で、野菜(食用菊)、果樹(西洋なし)の栽培現地見学と農作業体験、新規就農者との意見交換、就農相談会を開催しました。

 午前9時20分に、山形駅西口に集合し定刻に、最初の農業体験に出発しました。車中では、県内の農業・農村の概況について、資料(図説やまがたの農業・農村より抜粋データ)を用いて説明しながら現地に向かいました。

 午前10時過ぎ、寒河江市高屋の氏家農園に到着しました。予定より早めに到着したため、氏家農園の娘さんより、濃ピンク一色の食用菊ほ場を前にして、食用菊の品種と収穫調整などの栽培法について、説明していただきました。  
   氏家農園は、野菜、果樹の複合経営、兼業農家で、市場出荷とネット販売をしていました。園主の氏家さんは農業者として経験が長く、現在の農業経営について、農産物は低価格で、消費量は伸び悩んでいる。食用菊は沢山食べるものではないのでネット販売の有利性は少ない。販売では常に付加価値を高める工夫をしているが、それでも経営は厳しい。でも農業で頑張っている。
 また、地域農業の現状は、地区内の専業農家は三戸だけになってしまった。これからは高齢化により遊休地の増加が危惧される。現実を踏まえて新規就農してほしい、等々の激励がありました。
 
   作業体験では、花の収穫方法を教わり、収穫最盛期の「早生もって」を各自、出荷箱一杯になるまで収穫しました。 帰りには、収穫出荷が終わった「紅もって」のお土産が付きました。
 昼前に、氏家農園の農業体験を終了し、近くの寒河江市南部地区公民館に移動し、昼食にしました。今回は山形市の米屋さんの500円弁当にしました。  
 
 午後は、新規就農者ネットワーク会員の鹿野絵美子さんと国重左門さんの新規就農についての講話と参加者との意見交換を行いました。
 
   お二人とも県外出身者で会社勤めから転職しており、数年前に山形県内で農業研修した後に就農していました。
就農の動機、就農に向けての農業研修、研修先農家の重要性と研修後の関わり、就農のための準備資金、現在の経営内容について、自己体験談を通した説得力あるアドバイスでした。

意見交換では参加者からの質問に丁寧に回答していただきました。
 就農には、家族の協力が不可欠なので、事前の合意が必要である。
 資金準備では機械施設購入資金が必要であるが生活資金が多くなる。
 研修先農家の選定と先輩研修生の経験談が重要である。
 生活のための農業は、趣味の農業と違い、地域、周囲との人間関係(コミュニケーション)が大事で、営業力は技術力と同等に必要である。
 就農前と違うストレスはあるが、農業の夢、希望は捨ててはいけない。新規就農して中途脱落しない人はビジョンがしっかりしており、中途半端はダメになる等のアドバイスがありました。
 
   個別就農相談は、昼食後と新規就農者との意見交換後に分けて行いました。今後の農業研修などについて6名から相談があり、3名より求職票を受けました。
 
 午後3時に就農相談を終了し、農業体験現地の山形市中野目の野口果樹園に移動しました。ここでは、果樹(西洋なし)の収穫体験と数品種の試食を行いました。
 
 野口さんより、 最初に、果樹園で栽培している西洋なしの品種の説明と販売方法(ほとんど贈答直販)の紹介があり、安全安心な農作物栽培で重要になる農薬散布実績と残留農薬(農薬のポジティブリスト制)について、隣接するおうとう園との農薬散布の苦労等の栽培についての説明がありました。  
   農作業は、収穫期が少々早めでしたが「ラ・フランス」の収穫を体験できました。
 果実の収穫方法の手ほどきを受け、収穫かごを手に作業を行いました。
 台車一杯になるまで「ラ・フランス」を収穫しました。  
   作業終了後には、追熟の終わった「マリゲレット・マリーラ」と「ゼネラルレクラーク」の2品種を試食し、品種の大きさ、食味の違いを知りました。
 また、収穫直後の追熟前の「ラ・フランス」の果肉との違いを実感し、西洋なしの収穫から追熟、販売までの流れを勉強しました。
 
 午後4時30分に農業体験を終え、山形駅西口で解散し、農業体験バスツアー(秋)一日コースを終了しました。
 
   今回の参加者は、県内と神奈川県、東京都、宮城県から27歳~57歳まで、12名(男11、女1)、年齢層は20歳代2名、30歳代7名、40~50歳代が3名の参加でした。

 参加者のアンケート結果より、
 バスツアーの情報入手は、ホームページ5人、センター相談3人でした。
 農業体験では、実際農業者の生の話し、実践の姿、自然体が参考になっていました。
 就農ガイダンスでは、新規就農者の実体験、就農の心構えの助言など有益であり、就農後の経験豊富な方の意見を聞きたいとの要望もありました。
 今回のバスツアーにより農業への関心は8人が高まり、今後、就農又は研修を目指すのは7人で、就農に向けて一歩前進しました。
 
 

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