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農業一口メモ
2021年1月18日 低温期の育苗における温度の確保について
「苗半作」という言葉があるように、良い苗を作ることは収量確保への第一歩です。これからの時期は、果菜類を中心に野菜の育苗が本格化します。今日は低温期の育苗における温度の確保について紹介します。
まずは、農業用の電熱線で地温を確保します。育苗床の周囲にコンパネなどで高さ10センチ程度の枠を作り、床面にはあらかじめ発泡スチロール板などの断熱資材を置き、その上に電熱線を配置すると、温度を確保しやすく、省エネにもつながります。電熱線は1平方メートル当たり80ワット程度を目安に配線して5センチ程度覆土し、十分に水で湿らせてからポリなどで被覆します。
次に、トンネル支柱を設置してビニールで被覆し、必要に応じて保温資材を追加して保温性を高めます。
最後に、土を入れたポットを入れて温度計とサーモセンサーを刺し、目標温度まで上がることを確認してから育苗を始めましょう。
なお、日が差すとトンネル内の気温が上がるので、換気などのきめ細やかな管理を徹底しながら、丈夫な苗作りに努めましょう。
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2021年1月15日 果樹の剪定と園地づくり
近年は気象変動が大きく、気象災害や病害虫の増加が果樹の作柄に影響を及ぼす場合が多くみられます。天候の影響を最小限に抑え、品質の高い果実を安定して生産するためには、日当たりが良く、農薬の散布ムラが少なく、作業しやすい樹をつくる剪定が基本になります。
まず、昨年の病害虫の発生状況や収量を思い出しながら園地をよく観察し、最初に混み合っている部分の間伐や縮伐を行い、樹と樹の間隔を十分にとります。
次に、重なっている枝の間引きや高い枝の切り下げを行い、農薬がかかりやすい樹づくりを目指しましょう。
また、近年は生産者の高齢化や労働力不足が課題となっています。その対策として、樹の間隔を十分にとって、日当たりの良い剪定を行うことで、作業効率がアップするだけでなく、果実品質の向上にも繋がります。果樹の剪定作業の際に、脚立が掛けやすく、運搬車や高所作業台車などの機械が入れる園地づくりを考えてみてはいかがでしょうか。
2021年1月14日 複式簿記について
今年は丑年です。かつて、牛は農作業に欠かせない重要な動物でした。これからの農業経営は、これまで以上に、設備投資やそれに伴う資金管理が重要になります。今日は、これらを検討するのに欠かせない複式簿記について紹介します。
会計の記録をする方法として、単式簿記と複式簿記があります。単式簿記は、現金及び預金の出入りを中心に、主に収入と費用の科目について記帳するものです。収入と費用を集計することで、比較的簡単に1年間の農業所得を算出できますが、記帳結果から売掛金や借入金などの残高を導き出すことができません。
一方、複式簿記では、収入、費用の科目に加えて、売掛金や機械・施設などの資産に属する科目、さらに買掛金や借入金などの負債に属する科目についても、漏れなく記帳できます。このため、記帳には一定のルールを習得する必要がありますが、単式簿記に比べ、より正確に農業所得を算出できます。また、収入と費用のほか、資産と負債の科目の残高についても同時に集計されることから、その経営の財務状態も把握することができます。
新年を迎え、会計年度が改まるこの時期に、複式簿記を始められてはいかがでしょうか。
2021年1月13日 「病害虫発生予察情報」のメールマガジン登録について
「やまがたアグリネット(愛称:あぐりん)」は、農業に携わる方へリアルタイムに情報を提供する県が運営する農業情報サイトです。
気象や流通、病害虫防除に関する情報に加え、農業施策や作物別の営農技術など、山形県の農業に関する様々な情報を得る事ができます。
「あぐりん」の会員サービスの中に、「病害虫発生予察情報メールマガジン」があります。このサービスは、農作物有害動植物の発生予報、注意報、警報や病害虫発生速報等をいち早く、パソコンや携帯電話のメールアドレスで受け取れるサービスです。
近年、県内で発生が多くなっているりんご黒星病の発生速報や対策などの情報を、いち早く県の病害虫防除所から直接入手できます。
あぐりん会員の方は、トップページからメールマガジンの登録ができます。また、県内在住の農業者または農業関係者の方であれば、どなたでも無料であぐりん会員になることができます。是非、「病害虫発生予察情報」のメールマガジンに登録し、初期防除等にご利用ください。
2021年1月12日 園芸施設の雪害防止について
先月の大雪により、園芸施設の倒壊が発生しました。今後も、大雪や強風による園芸施設の被害が発生しやすい時期が続きますので、今後の気象情報と施設周辺の積雪状況に注意し、園芸施設の被害が無いようにしましょう。
園芸施設の倒壊は、ハウスサイドに積もった雪が屋根の雪とつながると屋根の雪が滑落しなくなり、その重さがかかるため起こります。そのため、ハウスサイドの除雪はこまめに行い、屋根の雪が落ちるスペースを確保しておきましょう。その際は、作業の安全に気を配りながら行ってください。
また、施設の屋根に積もった雪は、なるべく早く雪を滑り落とすようにします。暖房機がある施設では内張の天カーテンを開放して暖房し、暖房機がない施設では密閉してストーブなどでハウス内の気温を上げてください。屋根の雪を放置しておくと、被覆資材が雪の重みによりたるんでしまい、雪が滑落しにくくなります。特に、「農ビ」と呼ばれる農業用ビニルフィルムはたるみやすいので、優先して融雪しましょう。
2021年1月11日 甘酒の作り方について
今日は、寒い冬の楽しみとして甘酒を家庭で簡単に手作りする方法を紹介します。
米麹が1に対し、お湯が2の割合で混ぜ合わせ、60度で保温します。炊飯器に入れて、蓋を少し開けて保温するか、鍋に入れて時々弱火で加温しながら、温度を保ちます。6時間ほどして、麹がやわらかくふっくらとし、甘みが出ていれば完成です。甘みが足りない場合は、さらに保温します。そのまま飲むほか、しょうがや豆乳を加えてもおいしくいただけます。保存する場合は、火にかけてひと煮立ちさせ、酵素の働きを止めてから、冷蔵します。
甘酒が甘くなるのは、麹の持つ酵素が、お米に含まれるデンプンをぶどう糖に変えるからです。麹は様々な酵素を分泌し、デンプンやタンパク質、脂質などを分解する働きがあり、日本酒、味噌、醤油、食酢、漬物など様々な食品に用いられてきました。温かい手作り甘酒で心も体もホッと一息ついた時には、日本の食文化に欠かせない「麹の力」について思い巡らせてはいかがでしょうか。






